150 / 180
裏通りの薬剤師
いざ! ヴィトリアへ!
しおりを挟む
前夜の不安は回り始めた車輪の勢いに、吹き飛んで行きます。御者台へと腰を下ろすと、初めて体験する旅の始まりに、ワクワクと心臓が高鳴って行きました。
ガタゴトと揺れる体。馬車は広い街道を進んでいます。
生まれて初めての馬車での遠出に、見る物、感じる物、全てが新鮮に映ります。キョロキョロと辺りを見渡しては、味わった事の無い少しばかりの高揚感を覚えます。
すいません、控えめに言ってしまいました。
本当はすっごい、興奮しています。流れて行く景色と風に、不安だった事なんていつの間にか吹き飛んでいました。
「うわぁ~!!」
上を見上げれば、空を隠す木々の葉。その隙間から陽光がチラチラと明滅を繰り返します。
「やあ」
すれ違う馬車同士が、軽い挨拶を交わしてお互いの安全を慮ります。
「こんちわ」
「おう」
キルロさんは挨拶を返し、隣のキノもマネして片手を軽く上げます。何だか妙に様になっていて、思わず吹いちゃいました。
のんびりと進む馬車の旅。
⋯⋯だったら、良かったのですが、今回は【スミテマアルバレギオ】の一員として、ヴィトリアでお手伝いです。具体的な内容は聞いていません。と言うか、行ってみないと分からないそうです。
“エレナは人にもっと慣れなさい。大丈夫。自信を持ってやれば、エレナなら大丈夫よ”
と、ハルさんは送り出してくれましたが、着いてからの事を思い出し不安になっていました。でも、今はキルロさん、キノと一緒に揺れている事にワクワクが抑えきれません。着いてからの不安なんて、考えても仕方ありませんもの。
「いい天気ですね」
「そうだな。気持ち良く走れるな」
「はい。そう言えば、ヴィトリアってどんな国なのですか? キルロさんの実家があると聞いてはいるのですが⋯⋯」
「そっか。エレナは初めてか」
「違う国に行くの自体が初めてです」
キルロさんは手綱を握ったまま答えてくれました。ガタゴトと、穏やかな旅の時間がゆっくりと過ぎて行きます。
「ヴィトリアは医療大国なんだ。大きな病院や高級な治療院がいくつかあって、その収入が国を支えている。あとはそれに伴う医療器具や薬の作成や販売も、大きな産業だな。エレナがいつも使っている注射器や点滴瓶なんかも、ヴィトリア製の可能性が高いんじゃないかな」
「ほわぁー、そうなのですね」
どんな所なのでしょう? ミドラスしか知らない私には、想像すらつきません。
でも、いつも使っている注射器や、点滴瓶を作っている所と思うと、親近感が湧いて来ました。
「ミドラスとは雰囲気は全然違うよ。ミドラスの様な活気は、ヴィトリアには無いな」
「街は大人しい感じなのですか?」
「そう。そもそも、体を治しに来る金持ちが多いから、歩いている人が少ない。調子悪くて出歩け無いってのもあるし、そもそも金持ちは馬車を使って、歩きはしないからな」
「そっか。体が辛かったら、歩き回れないですよね」
「まあな。でも、深刻な症状の人はそこまで多くないよ。金持ちが休養も兼ねて療養しに来るって、パターンが多いんだよ」
「そうなのですね。どんな所なのかな⋯⋯」
キルロさんの言葉からは、大人しい街だと言う事しか分かりません。お金持ちばかりの国。お金持ちと言って浮かぶのは、あの著名な女優さん。あんなキラキラした人達ばかりって事でしょうか? 私は大丈夫なのかな? 今さらながら、緊張して来ました。
「まぁ、エレナに手伝って貰いたい治療院は、国の端にある裏通りの中だ。大通りと違って、ミドラスみたいな活気のある場所だ」
「裏通りなのに活気があるのですか? ミドラスの裏通りは、活気があるとは言えないですよ」
「そうなんだよ。ヴィトリアの裏通りは、やたら活気があるんだよ。ミドラスの裏通りと違って、悲壮感が無いんだ」
「何でそんなに違うのですか?」
「さあな。こればっかりは分かんね。あ、そうだ。それと住人は、ヒューマンばかりなんだよ。亜人もいるけど、極端に少ないんだ」
「え?! 私が行っても大丈夫ですか?」
「それは問題無い。みんな気のいいやつらだから、心配しなくて大丈夫だ」
私の不安を解消してくれようと、手綱を握ったまま笑顔を見せてくれました。
街道は細くなり林道に入って行きます。馬車の揺れは激しくなって来ますが、順調に進みます。
横を見ると、木々の隙間から遠くに見える武器を構えた一団。あの人達は何をしているのでしょう?
「キルロさん。あそこで武器を持っている人達は何をしているのですか?」
私の指差す方へ、キルロさんは目を凝らしますが、前に向き直し肩をすくめて見せました。
「オレの目じゃ見えないけど、多分、街道の治安維持じゃないかな。ギルドから怪物の駆除冒険を受けて、ゴブリンでも狩っているんじゃないか」
「ゴブリン! 知っています。この間見ました。怖かったです」
「あんまり気持ちのいいもんじゃないよな。まぁ、この辺りは大丈夫。しっかり狩ってくれているさ」
「冒険者さん達、頑張れですね」
「ハハハ、まさしくそれだ」
細くなった街道がまた広く、整備の行き届いた道へと変わって行きます。陽光を塞いでいた木々は端へと追いやられ、陽光が煌々と道を照らします。
眩しい。
額に手を当て、陽射しを遮っていると真っ白な高い壁がグングンと迫って来ました。
「見えてきた。あれがヴィトリアだ」
ミドラスの壁は、もっと高くて堅牢を誇っています。ヴィトリアの壁はとても綺麗で強いイメージは湧きませんでした。それでも入口を潜る際に、上を見上げると壁の厚さが凄くてびっくりです。綺麗なイメージとは違い、造りはとても堅牢を見せていました。
見た目のイメージとの違いに、思わず驚いてしまいましたよ。
◇◇
「ほわぁ⋯⋯綺麗」
広い大通りは石畳みがびっしりと敷かれ、馬車はほとんど揺れません。雨が降っても泥だらけになったりしませんね。
両端に立ち並ぶ建物は乳白色に統一され、ミドラスより背の高い建物が多く、清潔感に満ち溢れています。キルロさんの言っていた通り、歩いている人はまばらですが、装飾の施された大きく豪奢な馬車が行き交っていました。
馬車の車輪の音が響き渡り、ミドラスみたいなガヤガヤとした人の喧騒は感じません。何だか慣れない感じに、落ち着かないです。
大通りを進んで行くと通りを塞ぐかのごとくドンと存在感を示す、大きな、大きな、建物が見えて来ました。ミドラスのギルドほどでは無いですが、それに匹敵するほどの大きさを感じます。
ヴィトリアを象徴するかのごとく純白の大きな建造物。清潔感に溢れ、陽光に照らされてキラキラとその壁は純白を誇っています。小さな窓がいくつも見えます。数えようと思いましたが、あまりの多さに止めてしまいました。
敷地も広大です。ミドラスの噴水広場がすっぽり入る、広大で緑溢れる敷地が広がっています。レンガ作りの壁は人の倍以上あって、その壁には鉄製の忍び返しが隙間無く設置されていました。そして、入口に大きな口を開けている巨大な門扉。大きな馬車でも、余裕綽々ですね。
近づけば近づくほどその巨大さに圧倒されます。敷地まで入れたら、ギルドより大きいですね。
「⋯⋯す、凄い。キルロさん、この建物はヴィトリアのギルドか何かですか?」
「え? あぁ? これ? これウチ」
へ?
え?!
ええ!
「ええええええええええええええっー!!」
私は思わず出した事の無い大きな声を上げていました。
いや、それはそうですよ。びっくりしない方がおかしいってものですよ。
ガタゴトと揺れる体。馬車は広い街道を進んでいます。
生まれて初めての馬車での遠出に、見る物、感じる物、全てが新鮮に映ります。キョロキョロと辺りを見渡しては、味わった事の無い少しばかりの高揚感を覚えます。
すいません、控えめに言ってしまいました。
本当はすっごい、興奮しています。流れて行く景色と風に、不安だった事なんていつの間にか吹き飛んでいました。
「うわぁ~!!」
上を見上げれば、空を隠す木々の葉。その隙間から陽光がチラチラと明滅を繰り返します。
「やあ」
すれ違う馬車同士が、軽い挨拶を交わしてお互いの安全を慮ります。
「こんちわ」
「おう」
キルロさんは挨拶を返し、隣のキノもマネして片手を軽く上げます。何だか妙に様になっていて、思わず吹いちゃいました。
のんびりと進む馬車の旅。
⋯⋯だったら、良かったのですが、今回は【スミテマアルバレギオ】の一員として、ヴィトリアでお手伝いです。具体的な内容は聞いていません。と言うか、行ってみないと分からないそうです。
“エレナは人にもっと慣れなさい。大丈夫。自信を持ってやれば、エレナなら大丈夫よ”
と、ハルさんは送り出してくれましたが、着いてからの事を思い出し不安になっていました。でも、今はキルロさん、キノと一緒に揺れている事にワクワクが抑えきれません。着いてからの不安なんて、考えても仕方ありませんもの。
「いい天気ですね」
「そうだな。気持ち良く走れるな」
「はい。そう言えば、ヴィトリアってどんな国なのですか? キルロさんの実家があると聞いてはいるのですが⋯⋯」
「そっか。エレナは初めてか」
「違う国に行くの自体が初めてです」
キルロさんは手綱を握ったまま答えてくれました。ガタゴトと、穏やかな旅の時間がゆっくりと過ぎて行きます。
「ヴィトリアは医療大国なんだ。大きな病院や高級な治療院がいくつかあって、その収入が国を支えている。あとはそれに伴う医療器具や薬の作成や販売も、大きな産業だな。エレナがいつも使っている注射器や点滴瓶なんかも、ヴィトリア製の可能性が高いんじゃないかな」
「ほわぁー、そうなのですね」
どんな所なのでしょう? ミドラスしか知らない私には、想像すらつきません。
でも、いつも使っている注射器や、点滴瓶を作っている所と思うと、親近感が湧いて来ました。
「ミドラスとは雰囲気は全然違うよ。ミドラスの様な活気は、ヴィトリアには無いな」
「街は大人しい感じなのですか?」
「そう。そもそも、体を治しに来る金持ちが多いから、歩いている人が少ない。調子悪くて出歩け無いってのもあるし、そもそも金持ちは馬車を使って、歩きはしないからな」
「そっか。体が辛かったら、歩き回れないですよね」
「まあな。でも、深刻な症状の人はそこまで多くないよ。金持ちが休養も兼ねて療養しに来るって、パターンが多いんだよ」
「そうなのですね。どんな所なのかな⋯⋯」
キルロさんの言葉からは、大人しい街だと言う事しか分かりません。お金持ちばかりの国。お金持ちと言って浮かぶのは、あの著名な女優さん。あんなキラキラした人達ばかりって事でしょうか? 私は大丈夫なのかな? 今さらながら、緊張して来ました。
「まぁ、エレナに手伝って貰いたい治療院は、国の端にある裏通りの中だ。大通りと違って、ミドラスみたいな活気のある場所だ」
「裏通りなのに活気があるのですか? ミドラスの裏通りは、活気があるとは言えないですよ」
「そうなんだよ。ヴィトリアの裏通りは、やたら活気があるんだよ。ミドラスの裏通りと違って、悲壮感が無いんだ」
「何でそんなに違うのですか?」
「さあな。こればっかりは分かんね。あ、そうだ。それと住人は、ヒューマンばかりなんだよ。亜人もいるけど、極端に少ないんだ」
「え?! 私が行っても大丈夫ですか?」
「それは問題無い。みんな気のいいやつらだから、心配しなくて大丈夫だ」
私の不安を解消してくれようと、手綱を握ったまま笑顔を見せてくれました。
街道は細くなり林道に入って行きます。馬車の揺れは激しくなって来ますが、順調に進みます。
横を見ると、木々の隙間から遠くに見える武器を構えた一団。あの人達は何をしているのでしょう?
「キルロさん。あそこで武器を持っている人達は何をしているのですか?」
私の指差す方へ、キルロさんは目を凝らしますが、前に向き直し肩をすくめて見せました。
「オレの目じゃ見えないけど、多分、街道の治安維持じゃないかな。ギルドから怪物の駆除冒険を受けて、ゴブリンでも狩っているんじゃないか」
「ゴブリン! 知っています。この間見ました。怖かったです」
「あんまり気持ちのいいもんじゃないよな。まぁ、この辺りは大丈夫。しっかり狩ってくれているさ」
「冒険者さん達、頑張れですね」
「ハハハ、まさしくそれだ」
細くなった街道がまた広く、整備の行き届いた道へと変わって行きます。陽光を塞いでいた木々は端へと追いやられ、陽光が煌々と道を照らします。
眩しい。
額に手を当て、陽射しを遮っていると真っ白な高い壁がグングンと迫って来ました。
「見えてきた。あれがヴィトリアだ」
ミドラスの壁は、もっと高くて堅牢を誇っています。ヴィトリアの壁はとても綺麗で強いイメージは湧きませんでした。それでも入口を潜る際に、上を見上げると壁の厚さが凄くてびっくりです。綺麗なイメージとは違い、造りはとても堅牢を見せていました。
見た目のイメージとの違いに、思わず驚いてしまいましたよ。
◇◇
「ほわぁ⋯⋯綺麗」
広い大通りは石畳みがびっしりと敷かれ、馬車はほとんど揺れません。雨が降っても泥だらけになったりしませんね。
両端に立ち並ぶ建物は乳白色に統一され、ミドラスより背の高い建物が多く、清潔感に満ち溢れています。キルロさんの言っていた通り、歩いている人はまばらですが、装飾の施された大きく豪奢な馬車が行き交っていました。
馬車の車輪の音が響き渡り、ミドラスみたいなガヤガヤとした人の喧騒は感じません。何だか慣れない感じに、落ち着かないです。
大通りを進んで行くと通りを塞ぐかのごとくドンと存在感を示す、大きな、大きな、建物が見えて来ました。ミドラスのギルドほどでは無いですが、それに匹敵するほどの大きさを感じます。
ヴィトリアを象徴するかのごとく純白の大きな建造物。清潔感に溢れ、陽光に照らされてキラキラとその壁は純白を誇っています。小さな窓がいくつも見えます。数えようと思いましたが、あまりの多さに止めてしまいました。
敷地も広大です。ミドラスの噴水広場がすっぽり入る、広大で緑溢れる敷地が広がっています。レンガ作りの壁は人の倍以上あって、その壁には鉄製の忍び返しが隙間無く設置されていました。そして、入口に大きな口を開けている巨大な門扉。大きな馬車でも、余裕綽々ですね。
近づけば近づくほどその巨大さに圧倒されます。敷地まで入れたら、ギルドより大きいですね。
「⋯⋯す、凄い。キルロさん、この建物はヴィトリアのギルドか何かですか?」
「え? あぁ? これ? これウチ」
へ?
え?!
ええ!
「ええええええええええええええっー!!」
私は思わず出した事の無い大きな声を上げていました。
いや、それはそうですよ。びっくりしない方がおかしいってものですよ。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる