141 / 180
悲しみの淵
悲しみの淵
しおりを挟む
うぅ~さみぃ。
宴の熱は冷め、アルコールの酔いもすっかり醒めていた。
キルロはブルっと体を震わし、まだ熱の残る焚火の側へと体をさすりながら近づいて行く。
うん?
【王の休養】の入口に人の気配を感じ、視線を向ける。
そこに居る見知らぬパーティー。ひと目見てそれが強者の集いであるのが分かった。
ヒューマン、亜人、エルフとバランスの取れたパーティー。
まさか敵?
キルロは疑念を抱えたまま、足早に入口へと向かった。
「なんだ? あんたら? 見ない顔だな」
キルロの言葉に、細身の剣士はギラギラした敵意を剥き出しにする。
「お前こそ何だ?」
静かに睨む細見の剣士。中の様子を見渡し、またキルロを睨み、いつでも抜けるとばかりに剣柄に手を掛けていた。
そのヒリつく空気にキルロの顔も厳しさを増して行く。剣に手を掛けようと体をまさぐるが、何も装備をしていない事に気付き、背筋にイヤな汗が噴き出した。
睨み合うわずかな時間。
明けきらない空の下で、手練れのパーティーと睨み合う丸腰のキルロ。
一触即発の空気に余裕を見せる細身の剣士。
だが、互いに動かない様にキルロは首を傾げて見せた。
「あんた達、もしかして関係者か?」
緊迫した状況にキルロの間の抜けた問いは、パーティーを弛緩させるのに十分。険悪な空気は明けきらぬ空へと消えて行き、互いの緊張は一気に解けて行った。
「【スミテマアルバレギオ】のキルロだ」
「あ!」
キルロの名乗りに一番後ろに控えていた男が反応を見せた。
眼鏡を掛けた優男。眼鏡の奥の瞳はこちらからは見えない。長身に痩せすぎの体のせいか、酷く不健康に見えた。
「君がアルフェンの所の⋯⋯。弟が世話になっているね、もう随分と会っていないよ。僕はアントワーヌ・ミシュロクロイン、弟共々宜しく頼むよ」
これが勇者の長男⋯⋯。
口元に笑顔を湛え、片手を軽く上げて見せている。
随分と雰囲気は違うが、茶色の巻き毛がアルフェンと同じだった。
少年らしさの残るアルフェンとは随分と違うな。
蒼白い顔は陽の光が当たらない北にずっと居るせいか⋯⋯。
痩せた蒼白の男。勇者と言うには、だいぶくたびれている様に感じる。それだけ、北での作業は過酷を究めていると言う事か。
「ミルバが戻らないあんた達を心配していたぞ」
「そっか⋯⋯。まぁ、後でにしておこう」
焚火の側で高いびきをかいているミルバを一瞥して、キルロへ疲れた視線を戻した。
「君ももう少し休んだらどうだい? 起きるにはまだ早いでしょう」
「そうだな、そうさせて貰うよ」
キルロは素直に頷き、自分達のテントへ素直に潜り込んで行った。
◇◇◇◇
「⋯⋯ただいま」
疲れた笑顔。覇気の無い笑み。
それがハルさんの帰られた時の印象でした。何も語らず『休むわ』と言い残し、自室の扉を後ろ手に閉めてしまいます。
何があったのか聞くに聞けない状況に、少し悶々としてしまうのは私だけでした。みんなは、そっとしておこうと、傷つき汚れた馬車を片付けて行きます。
もう何度目でしょう? みんなと手分けして片付けたり、準備したりしながら悶々としてしまうのは。
どうしてハルさん達は、冒険へ行ってしまうのでしょう?
ハルさん達じゃないといけないのでしょうか? ミドラスで、平和な日常を過ごすだけではいけないのでしょうか?
馬車に付いたいくつもの傷を撫でながら、そんな事を考えてしまうのです。
ソワソワする心持ち。何があったのか知りたい欲には抗えません。
夕方、仕事が終わるとドライフルーツを抱えてキノの所、キルロさんのお店へと駆けて行きます。みんなより先にキノから冒険の話を聞くのは、もはや恒例となっていました。いつもより大きな胸騒ぎがするのは、きっとハルさんの疲れた笑顔。その胸騒ぎに私の足はいつもより速い運びを見せて行きます。
「こんにちは! キルロさーん! キノー!」
ひょこっと、廊下に顔を出したいつもと変わらないキノに私は笑顔を向けます。
いつもの居間にお邪魔するとキルロさんの姿はありません。
「キルロさんは?」
「どーんってやつを作っている」
「どーん?」
「そっ。どーん」
良く分からない事を言うのはいつもの事ですが、殊更に分かりませんね。何ですかね?
キノは珍しく、キルロさんが良く座っている窓際の椅子に腰掛け、夕陽を眺めていました。ちょっとキノには高い椅子。足をブラブラさせながら、遠くを見つめていました。
窓から射しこむ夕陽が、キノの長い影を居間へ落とします。窓の外を覗くキノのサラサラの白髪を夕陽が橙色に染めました。
表情は豊かでは無いキノの横顔が、愁いを帯びています。なぜだかその横顔にドキっとしてしまいました。
夕陽に照らされながら、キノはこちらへとゆっくり振り返ります。一見、無表情にも見えるキノの顔。でも、橙色に照らされるキノ顔は明らかな愁いを帯びていました。
「ネインが死んじゃった⋯⋯」
淡々と紡がれたその言葉。私の脳裏に先日の柔和な笑顔が過ります。
そして、その笑顔がドロっと形を失い、私の心を激しく握り締めどうにもならない感情の揺さぶりに涙が溢れ出します。
「嘘嘘嘘⋯⋯嘘⋯⋯でしょう」
初めての感情です。悲しい。悲しいは知っています。
たくさんの死に直面した事もあります。これは悲しいと言うだけではありません。
何度も、何度も、優しく諭してくれたネインさんの柔らかな笑顔が浮んでは、消えて行きます。そして、その度に心臓を鷲掴みされて、辛くて苦しいです。
溢れ出す涙は止まらず、拭っても、拭っても、ポタポタと落ちて行きました。
「もうヤダ⋯⋯イヤ⋯⋯」
何を言えば良いのか、心の整理などつくはずはありません。
私は駄々っ子のように首を振りながら、しばらく泣いていました。
居て当たり前と思っていました。
いつまでも、柔らかな笑顔を向けてくれると思っていました。
でも、もうそれは叶わないのです。
キノの小さな手が、私の膝の上に置かれました。その小さな手の上に、手を重ね合わせ、覗き込むキノを見つめます。
「キノ⋯⋯無理しないでね⋯⋯ハルさんとキルロさんを宜しくね」
「うん。大丈夫、大丈夫よ」
笑顔は無かったけど、真っ直ぐ私を見つめるキノの金色の瞳が落ち着きをくれます。私の無茶とも言えるお願いに、素直に頷き返してくれました。今、思えばキノにお願いするなんて、ちょっとおかしいですよね。
街中はいつもと変わらず、活気ある喧騒を見せています。街に溢れる笑顔がなぜだか辛く感じてしまう。どこをどう戻ったのか、足の運びは無意識で、気が付けばお店の裏口にたどり着いていました。
泣き腫らした目のまま、【ハルヲンテイム】へと戻ります。私はその足でハルさんの自室をノックしました。
「ハルさん、エレナです。ちょっとだけいいですか?」
無言のまま扉が開きます。
ハルさんは私の姿に一瞬だけ驚きを見せました。でも、すぐに少しだけ笑みを湛え、優しい表情で泣き腫らした私を見つめてくれます。優しい、いつもの青い瞳に、私はまた涙が溢れ出しました。止める事の出来ない嗚咽に言葉が出せません。
「大丈夫」
それだけ言って私の頭を抱いてくれました。
「ごめん⋯⋯なさい⋯⋯ごめん⋯⋯なさい⋯⋯」
上手く言葉の出ない私は謝る事しか出来ません。
「大丈夫だから」
そう言ってきつく抱いてくれます。
「⋯⋯ハルさん」
「何?」
私は涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を上げます。
そこにあるのは、あるべきいつもの笑顔。
「⋯⋯し、死な⋯⋯ない⋯⋯で⋯⋯お願い⋯⋯しま⋯⋯す⋯⋯」
「分かった」
絞り出した私の言葉。もっと言いたい事はあったけど、言う事が出来ませんでした。
ハルさんは短い返事と一緒に、また私を抱きしめてくれます。ハルさんの温もりが優しくて、私はまたしばらくの間泣いてしまいました。
宴の熱は冷め、アルコールの酔いもすっかり醒めていた。
キルロはブルっと体を震わし、まだ熱の残る焚火の側へと体をさすりながら近づいて行く。
うん?
【王の休養】の入口に人の気配を感じ、視線を向ける。
そこに居る見知らぬパーティー。ひと目見てそれが強者の集いであるのが分かった。
ヒューマン、亜人、エルフとバランスの取れたパーティー。
まさか敵?
キルロは疑念を抱えたまま、足早に入口へと向かった。
「なんだ? あんたら? 見ない顔だな」
キルロの言葉に、細身の剣士はギラギラした敵意を剥き出しにする。
「お前こそ何だ?」
静かに睨む細見の剣士。中の様子を見渡し、またキルロを睨み、いつでも抜けるとばかりに剣柄に手を掛けていた。
そのヒリつく空気にキルロの顔も厳しさを増して行く。剣に手を掛けようと体をまさぐるが、何も装備をしていない事に気付き、背筋にイヤな汗が噴き出した。
睨み合うわずかな時間。
明けきらない空の下で、手練れのパーティーと睨み合う丸腰のキルロ。
一触即発の空気に余裕を見せる細身の剣士。
だが、互いに動かない様にキルロは首を傾げて見せた。
「あんた達、もしかして関係者か?」
緊迫した状況にキルロの間の抜けた問いは、パーティーを弛緩させるのに十分。険悪な空気は明けきらぬ空へと消えて行き、互いの緊張は一気に解けて行った。
「【スミテマアルバレギオ】のキルロだ」
「あ!」
キルロの名乗りに一番後ろに控えていた男が反応を見せた。
眼鏡を掛けた優男。眼鏡の奥の瞳はこちらからは見えない。長身に痩せすぎの体のせいか、酷く不健康に見えた。
「君がアルフェンの所の⋯⋯。弟が世話になっているね、もう随分と会っていないよ。僕はアントワーヌ・ミシュロクロイン、弟共々宜しく頼むよ」
これが勇者の長男⋯⋯。
口元に笑顔を湛え、片手を軽く上げて見せている。
随分と雰囲気は違うが、茶色の巻き毛がアルフェンと同じだった。
少年らしさの残るアルフェンとは随分と違うな。
蒼白い顔は陽の光が当たらない北にずっと居るせいか⋯⋯。
痩せた蒼白の男。勇者と言うには、だいぶくたびれている様に感じる。それだけ、北での作業は過酷を究めていると言う事か。
「ミルバが戻らないあんた達を心配していたぞ」
「そっか⋯⋯。まぁ、後でにしておこう」
焚火の側で高いびきをかいているミルバを一瞥して、キルロへ疲れた視線を戻した。
「君ももう少し休んだらどうだい? 起きるにはまだ早いでしょう」
「そうだな、そうさせて貰うよ」
キルロは素直に頷き、自分達のテントへ素直に潜り込んで行った。
◇◇◇◇
「⋯⋯ただいま」
疲れた笑顔。覇気の無い笑み。
それがハルさんの帰られた時の印象でした。何も語らず『休むわ』と言い残し、自室の扉を後ろ手に閉めてしまいます。
何があったのか聞くに聞けない状況に、少し悶々としてしまうのは私だけでした。みんなは、そっとしておこうと、傷つき汚れた馬車を片付けて行きます。
もう何度目でしょう? みんなと手分けして片付けたり、準備したりしながら悶々としてしまうのは。
どうしてハルさん達は、冒険へ行ってしまうのでしょう?
ハルさん達じゃないといけないのでしょうか? ミドラスで、平和な日常を過ごすだけではいけないのでしょうか?
馬車に付いたいくつもの傷を撫でながら、そんな事を考えてしまうのです。
ソワソワする心持ち。何があったのか知りたい欲には抗えません。
夕方、仕事が終わるとドライフルーツを抱えてキノの所、キルロさんのお店へと駆けて行きます。みんなより先にキノから冒険の話を聞くのは、もはや恒例となっていました。いつもより大きな胸騒ぎがするのは、きっとハルさんの疲れた笑顔。その胸騒ぎに私の足はいつもより速い運びを見せて行きます。
「こんにちは! キルロさーん! キノー!」
ひょこっと、廊下に顔を出したいつもと変わらないキノに私は笑顔を向けます。
いつもの居間にお邪魔するとキルロさんの姿はありません。
「キルロさんは?」
「どーんってやつを作っている」
「どーん?」
「そっ。どーん」
良く分からない事を言うのはいつもの事ですが、殊更に分かりませんね。何ですかね?
キノは珍しく、キルロさんが良く座っている窓際の椅子に腰掛け、夕陽を眺めていました。ちょっとキノには高い椅子。足をブラブラさせながら、遠くを見つめていました。
窓から射しこむ夕陽が、キノの長い影を居間へ落とします。窓の外を覗くキノのサラサラの白髪を夕陽が橙色に染めました。
表情は豊かでは無いキノの横顔が、愁いを帯びています。なぜだかその横顔にドキっとしてしまいました。
夕陽に照らされながら、キノはこちらへとゆっくり振り返ります。一見、無表情にも見えるキノの顔。でも、橙色に照らされるキノ顔は明らかな愁いを帯びていました。
「ネインが死んじゃった⋯⋯」
淡々と紡がれたその言葉。私の脳裏に先日の柔和な笑顔が過ります。
そして、その笑顔がドロっと形を失い、私の心を激しく握り締めどうにもならない感情の揺さぶりに涙が溢れ出します。
「嘘嘘嘘⋯⋯嘘⋯⋯でしょう」
初めての感情です。悲しい。悲しいは知っています。
たくさんの死に直面した事もあります。これは悲しいと言うだけではありません。
何度も、何度も、優しく諭してくれたネインさんの柔らかな笑顔が浮んでは、消えて行きます。そして、その度に心臓を鷲掴みされて、辛くて苦しいです。
溢れ出す涙は止まらず、拭っても、拭っても、ポタポタと落ちて行きました。
「もうヤダ⋯⋯イヤ⋯⋯」
何を言えば良いのか、心の整理などつくはずはありません。
私は駄々っ子のように首を振りながら、しばらく泣いていました。
居て当たり前と思っていました。
いつまでも、柔らかな笑顔を向けてくれると思っていました。
でも、もうそれは叶わないのです。
キノの小さな手が、私の膝の上に置かれました。その小さな手の上に、手を重ね合わせ、覗き込むキノを見つめます。
「キノ⋯⋯無理しないでね⋯⋯ハルさんとキルロさんを宜しくね」
「うん。大丈夫、大丈夫よ」
笑顔は無かったけど、真っ直ぐ私を見つめるキノの金色の瞳が落ち着きをくれます。私の無茶とも言えるお願いに、素直に頷き返してくれました。今、思えばキノにお願いするなんて、ちょっとおかしいですよね。
街中はいつもと変わらず、活気ある喧騒を見せています。街に溢れる笑顔がなぜだか辛く感じてしまう。どこをどう戻ったのか、足の運びは無意識で、気が付けばお店の裏口にたどり着いていました。
泣き腫らした目のまま、【ハルヲンテイム】へと戻ります。私はその足でハルさんの自室をノックしました。
「ハルさん、エレナです。ちょっとだけいいですか?」
無言のまま扉が開きます。
ハルさんは私の姿に一瞬だけ驚きを見せました。でも、すぐに少しだけ笑みを湛え、優しい表情で泣き腫らした私を見つめてくれます。優しい、いつもの青い瞳に、私はまた涙が溢れ出しました。止める事の出来ない嗚咽に言葉が出せません。
「大丈夫」
それだけ言って私の頭を抱いてくれました。
「ごめん⋯⋯なさい⋯⋯ごめん⋯⋯なさい⋯⋯」
上手く言葉の出ない私は謝る事しか出来ません。
「大丈夫だから」
そう言ってきつく抱いてくれます。
「⋯⋯ハルさん」
「何?」
私は涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を上げます。
そこにあるのは、あるべきいつもの笑顔。
「⋯⋯し、死な⋯⋯ない⋯⋯で⋯⋯お願い⋯⋯しま⋯⋯す⋯⋯」
「分かった」
絞り出した私の言葉。もっと言いたい事はあったけど、言う事が出来ませんでした。
ハルさんは短い返事と一緒に、また私を抱きしめてくれます。ハルさんの温もりが優しくて、私はまたしばらくの間泣いてしまいました。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
獅子姫の婿殿
七辻ゆゆ
ファンタジー
ドラゴンのいる辺境グランノットに、王と踊り子の間に生まれた王子リエレは婿としてやってきた。
歓迎されるはずもないと思っていたが、獅子姫ヴェネッダは大変に好意的、素直、あけっぴろげ、それはそれで思惑のあるリエレは困ってしまう。
「初めまして、婿殿。……うん? いや、ちょっと待って。話には聞いていたがとんでもなく美形だな」
「……お初にお目にかかる」
唖然としていたリエレがどうにか挨拶すると、彼女は大きく口を開いて笑った。
「皆、見てくれ! 私の夫はなんと美しいのだろう!」
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
異世界サウナ。ととのえばととのうほど強くなる勇者がサウナの力で無双する。~能力を恐れた魔王軍が全裸の時に攻めてくるので、全力でもてなします~
たかみ
ファンタジー
サウナで己を窮地に追いやることで、勇者ベイルの能力は覚醒する。その力は神をも屠り悪魔を蹂躙する。
しかし、そんな彼にも弱点があった。
それはサウナという儀式に時間がかかること。そしてサウナ中は無防備だということ。
ベイルの弱点を知った魔王軍は、サウナ中を狙って次々に刺客を放つ。勇者至上、もっとも無防備な状況での戦闘。果たしてベイルは無事ととのうことができるのか。(※ととのうとは、サウナを終えることです。超気持ちいいです)
ーーーーーーーー
魔王軍の脅威にさらされた国、ラングリード王国。
この日も、ドラゴンの襲撃にあっていた。騎士団は全力を持って応対するも、無残に蹂躙されていく。
そんな中、勇者ベイルはサウナでくつろいでいた。
彼が、ととのった瞬間、チート級の力を発揮してドラゴンを瞬殺。
魔王軍は、勇者の強さを思い知る。
一筋縄でいかないと悟った魔王軍の魔神ヴァルディスは、普通に攻めるよりも城下町に潜入してダイレクト暗殺をした方が手っ取り早いと判断。だが、サウナの魅力に魅せられた彼は、ととのうことの気持ちよさを思い知ることになる。
さらにはメシ。サウナの後のメシは最高だった。
勇者ベイルに価値観を変えられてしまった魔人は、サウナにはまってしまう。
ヴァルディスを不甲斐ないとみるや、次はプリメーラという魔王軍の知将がベイルの命を狙う。
戦争では分が悪いと判断した彼女もまた、ベイルのサウナ中を狙っての暗殺を企んだ。
しかし、用意周到であったベイルは、彼女をサウナを使ったデスゲームへと引き込むことで事なきを得る。
結果、プリメーラはサウナの従業員として働くことになった。
戦争では勝てないと判断した魔王軍は、内政によっての内部崩壊を企んだ。
ダークエルフを率いる、天計のウルフィ。
彼女は、ラングリードの温泉施設を数多く買収し、国そのものを追い詰める。
ウルフィは魔王軍の財という財を投入。魔王は飢え、人材も廃れていく。
勇者ベイルもまた、王女との結婚を担保にお金を借りて、街の店たちを守ろうとする。
内政バトルは熾烈を極めることになる。
魔王軍は徐々に戦力を減らし、戦争は終焉を迎えるかと思った。
だが、魔人ヴァルディスが真のサウナーとして覚醒する(サウナーとは、サウナ好きのことです)。
ととのいの力をひっさげて、再びベイルと対峙する。
ファンタジーメインです。コミカルなバトルや魔王討伐ものが好きな人なら、
結構幅広く楽しんでいただける作品かと思います。
サウナが好きな人、興味がある人にはよりおすすめです。
食事シーンもあるので、そういうのがお好きな人もご一読ください。
無双もあるので、爽快感を求める方もどうぞ。
ギャグ要素も多いです。ゆるく読みたい方には向いているかと思います。
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる