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出合い
出合い
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あらためまして、ハルヲンテイムへようこそ。
最大都市ミドラスのほぼ中央に構える、ミドラス随一を誇る調教店。
まだまだ見習いの域を出ない私ですが、日々もふもふに囲まれ勉強の毎日です。
そんな私エレナ・イルヴァンがこの店、ハルさん達にお世話になるきっかけをお話ししましょう。あまり胸張って言える話では無いのですが、私にとっては奇跡とも言える出会い⋯⋯。
私とここを繋いでくれた、一匹の綺麗な白蛇⋯⋯いえひとりの綺麗な白蛇の出会いからお話しさせて頂きます。
◇◇◇◇
淀んだ空気しか知らない。
善意を知らないから悪意も分からない。
世界は狭い。扉の外も扉の中も私の周りにある空気は淀んでいた。でも、その時は淀んでいた事さえ分からなかった。
狭い世界が私を盲目にする。世界が広く色鮮やかな事さえ見えなくさせていた。
私の世界は汚いソファーとボロボロの毛布に集約する、それはモノクロの世界。
奥に大きなボロボロのベッドがひとつ、それはお父さんと言われている人の物。私には関係の無い物、私に関心の無い人。
お母さんと言われる人の物は何ひとつここには無い。私の姿から猫人だったと分かるだけ。
「ほれ」
チャリンと硬貨がテーブルに当たる音で、私はモソモソと毛布から這い出した。目の前のテーブルに転がる50ミルド。顔を玄関に向けるとお父さんの姿はもうそこにはありません。そうやって、いつもの冒険に出て行くのです。
父親との会話なんて物心ついてから数える程しかありませんでした。何を話したのか記憶の糸を必死に手繰り寄せても、思い出す事は出来ません。
怒鳴られたり、暴力を振るわれたりする事もなく、優しくしてくれる事も、心配してくれる事も無い。彼にとって私はいないも同然なのです。
それが悲しいとか、寂しいとか、そんな感情すら湧きません。思い出すのは幼少の時に向けられた蔑む視線。きっと私はその日から人の目が怖くなり、俯いて生きているのです。
ここ何日? 何年? 人の顔をまともに見ていない事を気に留める事もありません。自分の父親の顔ですらまともに見ていないのに、他人様の顔なんてもっと見られるわけがありませんから。
視線は痛くて怖い物。
きっと誰も彼もが私を見るとイヤな顔をするに決まっている、まるで汚い物でも見るかのように嫌悪するに違いない、そう思っていました。
私はいつからかその視線から逃げるように俯いて暮らすようになりました。ですから、自分の父親ですらもう顔の記憶は朧気なのです。
煤けた顔に背中まで伸びた銀髪はくすみ鈍い灰色を見せ、所々縮れていた。いつも同じ服で窪んだ目つき、母親譲りの猫耳はいつも萎れ、俯いています。私はそんな姿のまま50ミルドを握り締め、街の外れでパンを売る小さな屋台を目指します。
いつもと同じ道を俯き歩くだけ。
「いらっしゃい! いらっしゃい! 美味しいパンだよ!」
おばちゃんが威勢のいい声を上げて、客を引いている様子を遠くから眺めます。お客さんがいなくなるのを待ち、誰もいなくなった所で私はいそいそと屋台の脇から声を掛けていきます。
「あ、あの⋯⋯パンの耳を⋯⋯」
「あんたかい⋯⋯」
おばちゃんの溜め息が聞こえると、私は俯き手の平の50ミルドを差し出します。
きっと汚い物を見る目で見ているに違いありません。私はそう思うとさらに俯いてしまいました。
おばちゃんは、私の手から3ミルドだけ取り、袋一杯のパンの耳を渡してくれます。
私はその袋を大事に抱え、黙って頭を下げるとそそくさと逃げるようにその場をあとにしました。
私がそこにいるだけできっと邪魔になる。だから、早く離れないといけないのです。
以前、貰っていたお店の人には、本当にイヤな顔をされて“これで最後にしてくれ”と懇願されました。私がいると商売の邪魔になると。
なんでお腹が減るのでしょう? お腹なんて減らなければいいのに。井戸の水でお腹を膨らましながらいつも思っていました。パンの耳は寝る前に食べる。お腹が減って寝られないと、とてもイヤな気分になるから。寝ている間は、何も考えなくていいし、お腹も減らない。たまに思っていました、このままずっと寝ていたいって。
でも朝が来ると、お腹が減ってまた目が覚めてしまうのです。
◇◇◇◇
「あの⋯⋯パンの⋯⋯」
「あいよ」
いつものように袋一杯のパンの耳を抱え、家路に着きます。家とパン屋さんの往復路が私の世界。ただ、今日はいつもの帰り道に人が溢れていました。
たくさんの人の怒鳴る声が聞こえます。
どうやら、血の気の多い冒険者同士が喧嘩を始めたらしく、野次馬で人だかりが出来ていました。
私は人混みを避けて行きます。視線がたくさんある所なんて怖くて近づけません。
いつもの道から一本外れて、人混みから逸れて行きます。
俯き歩く世界は道が変わった所で、何も変わらない。乾いた土くれが見えるだけ。
変わらない世界。いつも通り、私の世界は変わらないはずでした。
だけど私は、何故かその時ふと顔を上げたのです。視線を感じていたのかも知れない、何故だか今考えても分かりません。何かが気になったのでしょう、私が顔を上げると小さな庭でくつろいでいる一匹の白蛇が目に飛び込んで来ました。大きな真っ白な体に金色の瞳。神々しい光すら感じる白い蛇。
私はしばらく見とれていました。何かに目を奪われるなんて生まれて初めての経験です。とても綺麗でいつまでも見ていられました。
私はその白蛇を見ようと、その道を使うようになりました。初めての変化です。
良く見ると、色のついた鼻ピアスを付けていました。あれは何でしょう? おしゃれですかね?
子供達と戯れる白蛇の姿に知らず知らずのうちに、口元から笑みが零れていました。そして、“あの仔に触れてみたい”、私の中で生きるため以外の欲が初めて生まれたのです。そんな自分に少しびっくりしていると、白蛇と目が合った気がしたのです。こちらの思いが通じたのでしょうか? 少し小首を傾げ、金色の瞳をこちらに向けて赤い舌をチロチロとこちらに見せるのです。
蛇なのにちっとも怖くない、不思議な白蛇。私はいつもあの仔の事を考えるようになりました。不思議です。暗いモノクロだった世界が少しだけ明るくなった気がしたのです。
今日も、白蛇を見に行きます。
いるといいな。
そんな事を思いながら、小さな庭を覗きました。
います。
緑色の芝生の上で、とぐろを巻いて気持ち良さそうに寝ています。その可愛らしい姿にまた自然と笑みが零れました。
ふと庭先から視線を上げると、窓辺で寛ぐ男性の姿が見えました。首にゴーグルを下げ、カップで何かを飲んでいます。きっと飼い主さんなのでしょうね。
私の心臓が高鳴ります。体から飛び出すのではないかと思うほど、ドドドドうるさいくらい鳴っています。あの仔に触れる絶好の機会が訪れているのです。生まれて初めての高揚と緊張を覚えました。
声を掛けたら、また嫌がられるかな。そう思うと、高鳴っていた心臓が落ち着いていきます。きっと、嫌がられて来るなと言われてしまう。そうなったら、遠くから見る事も出来なくなってしまうに違いありません。
諦めが私の心をギュッと掴み、上げていた顔を下ろして行きます。
私は嘆息し、帰ろうとしました。最後にと思い白蛇を見ると、何故か嬉しそうに目を細め、首を振っていたのです。
まるで遊ぼうと言われているみたい。
私なんかを受け入れてくれる、そう感じました。実際は、そう見えただけかも知れません。勘違いかも知れません。でも、私はもう一度顔を上げ、窓辺に佇む男性に視線を向けます。勇気を振り絞り、前を向きました。
「お、おじさーん」
私の勇気が一歩を踏み出します。白蛇の姿が私の背中を押してくれました。
少し声が上ずって聞こえなかったのか、反応がありません。
私はもう一度、声を上げます。今まで出した事のない大きな声。
「ゴーグルのおじさーん!」
男性は少し、むっとしながら私に視線だけ送ります。
ああ、やっぱり私なんかが声を掛けたら迷惑なんだ、そんな事を思い視線を落としてしまいました。
「お兄さん!」
あれ? 何かいつもの大人達と違う。その言葉の雰囲気から怒っているのが、声を掛けたからじゃないのだと分かりました。
「お、お兄さん。この仔と遊んでもいい?」
男性は満足げな笑みを浮かべ、頷いてくれました。
「叩いたり、いじめたりしたらダメだぞ」
「しないよー」
私はきっと今まで一番いい笑顔を見せたと思います。
だって、今までこんなに嬉しいと思った事はなかったのですから。
最大都市ミドラスのほぼ中央に構える、ミドラス随一を誇る調教店。
まだまだ見習いの域を出ない私ですが、日々もふもふに囲まれ勉強の毎日です。
そんな私エレナ・イルヴァンがこの店、ハルさん達にお世話になるきっかけをお話ししましょう。あまり胸張って言える話では無いのですが、私にとっては奇跡とも言える出会い⋯⋯。
私とここを繋いでくれた、一匹の綺麗な白蛇⋯⋯いえひとりの綺麗な白蛇の出会いからお話しさせて頂きます。
◇◇◇◇
淀んだ空気しか知らない。
善意を知らないから悪意も分からない。
世界は狭い。扉の外も扉の中も私の周りにある空気は淀んでいた。でも、その時は淀んでいた事さえ分からなかった。
狭い世界が私を盲目にする。世界が広く色鮮やかな事さえ見えなくさせていた。
私の世界は汚いソファーとボロボロの毛布に集約する、それはモノクロの世界。
奥に大きなボロボロのベッドがひとつ、それはお父さんと言われている人の物。私には関係の無い物、私に関心の無い人。
お母さんと言われる人の物は何ひとつここには無い。私の姿から猫人だったと分かるだけ。
「ほれ」
チャリンと硬貨がテーブルに当たる音で、私はモソモソと毛布から這い出した。目の前のテーブルに転がる50ミルド。顔を玄関に向けるとお父さんの姿はもうそこにはありません。そうやって、いつもの冒険に出て行くのです。
父親との会話なんて物心ついてから数える程しかありませんでした。何を話したのか記憶の糸を必死に手繰り寄せても、思い出す事は出来ません。
怒鳴られたり、暴力を振るわれたりする事もなく、優しくしてくれる事も、心配してくれる事も無い。彼にとって私はいないも同然なのです。
それが悲しいとか、寂しいとか、そんな感情すら湧きません。思い出すのは幼少の時に向けられた蔑む視線。きっと私はその日から人の目が怖くなり、俯いて生きているのです。
ここ何日? 何年? 人の顔をまともに見ていない事を気に留める事もありません。自分の父親の顔ですらまともに見ていないのに、他人様の顔なんてもっと見られるわけがありませんから。
視線は痛くて怖い物。
きっと誰も彼もが私を見るとイヤな顔をするに決まっている、まるで汚い物でも見るかのように嫌悪するに違いない、そう思っていました。
私はいつからかその視線から逃げるように俯いて暮らすようになりました。ですから、自分の父親ですらもう顔の記憶は朧気なのです。
煤けた顔に背中まで伸びた銀髪はくすみ鈍い灰色を見せ、所々縮れていた。いつも同じ服で窪んだ目つき、母親譲りの猫耳はいつも萎れ、俯いています。私はそんな姿のまま50ミルドを握り締め、街の外れでパンを売る小さな屋台を目指します。
いつもと同じ道を俯き歩くだけ。
「いらっしゃい! いらっしゃい! 美味しいパンだよ!」
おばちゃんが威勢のいい声を上げて、客を引いている様子を遠くから眺めます。お客さんがいなくなるのを待ち、誰もいなくなった所で私はいそいそと屋台の脇から声を掛けていきます。
「あ、あの⋯⋯パンの耳を⋯⋯」
「あんたかい⋯⋯」
おばちゃんの溜め息が聞こえると、私は俯き手の平の50ミルドを差し出します。
きっと汚い物を見る目で見ているに違いありません。私はそう思うとさらに俯いてしまいました。
おばちゃんは、私の手から3ミルドだけ取り、袋一杯のパンの耳を渡してくれます。
私はその袋を大事に抱え、黙って頭を下げるとそそくさと逃げるようにその場をあとにしました。
私がそこにいるだけできっと邪魔になる。だから、早く離れないといけないのです。
以前、貰っていたお店の人には、本当にイヤな顔をされて“これで最後にしてくれ”と懇願されました。私がいると商売の邪魔になると。
なんでお腹が減るのでしょう? お腹なんて減らなければいいのに。井戸の水でお腹を膨らましながらいつも思っていました。パンの耳は寝る前に食べる。お腹が減って寝られないと、とてもイヤな気分になるから。寝ている間は、何も考えなくていいし、お腹も減らない。たまに思っていました、このままずっと寝ていたいって。
でも朝が来ると、お腹が減ってまた目が覚めてしまうのです。
◇◇◇◇
「あの⋯⋯パンの⋯⋯」
「あいよ」
いつものように袋一杯のパンの耳を抱え、家路に着きます。家とパン屋さんの往復路が私の世界。ただ、今日はいつもの帰り道に人が溢れていました。
たくさんの人の怒鳴る声が聞こえます。
どうやら、血の気の多い冒険者同士が喧嘩を始めたらしく、野次馬で人だかりが出来ていました。
私は人混みを避けて行きます。視線がたくさんある所なんて怖くて近づけません。
いつもの道から一本外れて、人混みから逸れて行きます。
俯き歩く世界は道が変わった所で、何も変わらない。乾いた土くれが見えるだけ。
変わらない世界。いつも通り、私の世界は変わらないはずでした。
だけど私は、何故かその時ふと顔を上げたのです。視線を感じていたのかも知れない、何故だか今考えても分かりません。何かが気になったのでしょう、私が顔を上げると小さな庭でくつろいでいる一匹の白蛇が目に飛び込んで来ました。大きな真っ白な体に金色の瞳。神々しい光すら感じる白い蛇。
私はしばらく見とれていました。何かに目を奪われるなんて生まれて初めての経験です。とても綺麗でいつまでも見ていられました。
私はその白蛇を見ようと、その道を使うようになりました。初めての変化です。
良く見ると、色のついた鼻ピアスを付けていました。あれは何でしょう? おしゃれですかね?
子供達と戯れる白蛇の姿に知らず知らずのうちに、口元から笑みが零れていました。そして、“あの仔に触れてみたい”、私の中で生きるため以外の欲が初めて生まれたのです。そんな自分に少しびっくりしていると、白蛇と目が合った気がしたのです。こちらの思いが通じたのでしょうか? 少し小首を傾げ、金色の瞳をこちらに向けて赤い舌をチロチロとこちらに見せるのです。
蛇なのにちっとも怖くない、不思議な白蛇。私はいつもあの仔の事を考えるようになりました。不思議です。暗いモノクロだった世界が少しだけ明るくなった気がしたのです。
今日も、白蛇を見に行きます。
いるといいな。
そんな事を思いながら、小さな庭を覗きました。
います。
緑色の芝生の上で、とぐろを巻いて気持ち良さそうに寝ています。その可愛らしい姿にまた自然と笑みが零れました。
ふと庭先から視線を上げると、窓辺で寛ぐ男性の姿が見えました。首にゴーグルを下げ、カップで何かを飲んでいます。きっと飼い主さんなのでしょうね。
私の心臓が高鳴ります。体から飛び出すのではないかと思うほど、ドドドドうるさいくらい鳴っています。あの仔に触れる絶好の機会が訪れているのです。生まれて初めての高揚と緊張を覚えました。
声を掛けたら、また嫌がられるかな。そう思うと、高鳴っていた心臓が落ち着いていきます。きっと、嫌がられて来るなと言われてしまう。そうなったら、遠くから見る事も出来なくなってしまうに違いありません。
諦めが私の心をギュッと掴み、上げていた顔を下ろして行きます。
私は嘆息し、帰ろうとしました。最後にと思い白蛇を見ると、何故か嬉しそうに目を細め、首を振っていたのです。
まるで遊ぼうと言われているみたい。
私なんかを受け入れてくれる、そう感じました。実際は、そう見えただけかも知れません。勘違いかも知れません。でも、私はもう一度顔を上げ、窓辺に佇む男性に視線を向けます。勇気を振り絞り、前を向きました。
「お、おじさーん」
私の勇気が一歩を踏み出します。白蛇の姿が私の背中を押してくれました。
少し声が上ずって聞こえなかったのか、反応がありません。
私はもう一度、声を上げます。今まで出した事のない大きな声。
「ゴーグルのおじさーん!」
男性は少し、むっとしながら私に視線だけ送ります。
ああ、やっぱり私なんかが声を掛けたら迷惑なんだ、そんな事を思い視線を落としてしまいました。
「お兄さん!」
あれ? 何かいつもの大人達と違う。その言葉の雰囲気から怒っているのが、声を掛けたからじゃないのだと分かりました。
「お、お兄さん。この仔と遊んでもいい?」
男性は満足げな笑みを浮かべ、頷いてくれました。
「叩いたり、いじめたりしたらダメだぞ」
「しないよー」
私はきっと今まで一番いい笑顔を見せたと思います。
だって、今までこんなに嬉しいと思った事はなかったのですから。
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