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番外 ※ 時間軸はランダムです。結婚後の話もあります。

不意打ち 1 ver:ディーノ&サヴィン

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side:サヴィン


最近・・・いや、まあ前からではあるけどさ。
ディーノさんに、ときめかどきどきさせられっぱなしでさ。それが、ふとした瞬間にドキッとさせられちゃうから、困るって言うか何て言うか・・・ああ、ええと・・・うん。
前はどうだったのかって?んーー・・・何かなくても、ディーノさんがいるだけでドキドキしてた。で、こういう恋人関係になってからは、目が合ったり触れたり(いろんなイミで・・・)すれば勿論ドキドキしてたけど、こんなにちょっとした事で、顔がぶわぁって熱くなる事なんて、無かったし。


さっきなんて、俺が自室のリビングでぼんやりしてたらコーヒーを淹れてくれて。そうそう、ディーノさんの淹れてくれるコーヒーは、バリスタ並みに上手くて、作業している姿も素敵でエプロンしたらギャルソン風で絶対格好いい・・・

あ、ええと、それで、手渡してくれた時に、ありがとうございますって言った俺に、コーヒーを飲みながら「ん」て目で返事をしてくれたんだけど、その仕草が様になってるっていうか格好良いっていうか、カップ越しに向けられる目線が色っぽいって言うか、その雪空色の瞳が優しく俺を見てて・・・っっ・・俺、ドキドキしちゃって。ぶわぁって顔が熱くなって、鏡を見なくても赤くなってるだろうって自覚出来るくらいで。
カップに口を付けるのを利用して、咄嗟に顔を俯けなきゃ、赤くなった顔を見られてたと思う。・・・ん?見られても構わないだろうって?いや、だってさ、何て事ない、ただコーヒーを渡しただけの相手が、急に赤面したら不審に思うだろ?まあ、その・・・恋人って言うか一応婚約者だけど・・・、これまでだって何度も同じ様なやり取りをしてきて、何で今更?って思うだろ?俺も、そう思うと思う、うん。

でもさ、最近こんなコトが多いんだよ。何て事ないハズなのに・・・ディーノさんの目線一つだけで翻弄されちゃうんだ。
そんなだからさ、仕事中に、ふと目が合った時に少しだけ目元を緩めてくれたり、髪の乱れを直してくれる大きくて優しい掌とか、書類を渡す時に偶然触れる指先とか・・・俺にしてみれば、どれもこれも不意打ちみたいな状態で。勿論、ディーノさんと一緒に仕事をしたり同じ時間を過ごせるのは、すごく嬉しいし物凄く幸せだ。それでもっ・・・あぁ、もう・・・思い出すだけでドキドキして・・っっ・・・落ち着け俺。




「サヴィン、どうした?・・・濃すぎたか?」

俺が俯いたままでいたからか、ディーノさんに気を遣わせちゃったし・・・ああ、もう。ディーノさんのコーヒーは美味しいに決まってるじゃないですかっ!俺が・・・もう、俺が・・・ああ、もう言っちゃえ。そうしたら、上手い対処方法を教えて貰えるかもしれないし、うん。

「違います!ディーノさんのコーヒーは、いつも美味しいです。えっと、あー・・・俺の話、聞いてもらえますか・・・?」

それで、ここ最近の俺の動悸頻発ディーノさんにドキドキしちゃうについて、自白したんだけど。したんだけど・・・そうしたら。
・・・・話終わった途端に、ぎゅうって抱き締められて、驚いてディーノさんの顔を見ようと上を向いた俺の、視点が合わないくらい近くに雪空色の瞳と、唇にはいつまでも慣れられなくて、いつでも溺れる程に熱い・・・ディーノさんの唇が触れて。

「・・・こんな風に不意打ちされては可愛いと、理性などでは抑えられんな」
「え?・・・んぅ・・っ・・」

軽く触れた唇が少しだけ離れて、何かを呟いて。良く聞こえなくて、ディーノさんの目を見ようとしたけど、覆うように唇を奪われて。聞き返そうと少し開いた唇に、熱くて滑らかな舌がするりと入ってきたら、もうそれに捕らわれるしかないから。

ディーノさんに翻弄される好きな人にドキドキしちゃう対処法は、また後で聞けばいいやって思う間も無く、俺は彼の熱さに翻弄されドキドキして夢中になるから。
今は対処法なんて無い、この不意打ち幸せドキドキでいっぱいいっぱいの俺のまま、彼への気持ちを、大好きです・・・アイシテますって、こうしてキスで伝えられたらって思うんだ。




_____________________


不意打ちにも、いろいろありますw
これは1なので、2に続きますが・・・いろいろ盛り上がっている2人なので、次からRになりそうです///ばっちこい!の方、続きを読んでいただけると嬉しいです。
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