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1章
50 翔のお料理教室 今回はお米の炊き方
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自宅に帰ってきた翔達部屋で動きやすい服に着替えリビングに集まった。今回買ってきた食材の使い方をヴィジョン組に伝えるためである。
「それではオオエドで買ってきた食材の扱い方を伝えていきたいと思います。教える側が俺と真保、聖です」
「教わる側が私、ミゼル、リーシャ、レオナ、ユーナです」
「ちなみに格好は俺が板前風、女性陣が割烹着です。まずはオオエドの主食コメの炊き方から」
と翔は台所にお米の入った麻袋と計量カップとボウルと一本の草を置きました。
「手順としては①洗米②放置③炊くっていう3手順でお米が食べれる状態、地球ではごはんって呼んでたけど。まずコメはこの植物、稲穂の実の殻を剥き乾かした食べ物で、この工程を精米っていうんだ。そしてこの精米っていうのお店で売っている状態。この状態では表面に細かいゴミなどが付いてるから水で洗い流さなければいけないんだ。これを洗米っていうんだ。量を正確に測るためにこのカップを使ってボールに移し、ちなみにこのカップ1杯を1合って言って『3合炊いといて』ならカップ3杯分っていうことになる。」
翔はカップを麻袋の中に入れ、何杯かすくいボールの中に入れた。そのボールの中に水を加え手でかき回し始めた。すると透明だった水が濁ってきた。数回かき混ぜると翔はコメが洗面台に落ちないようにボールのふちに手を添え濁った水を流した。
「こんな風に濁った水を流して洗米の一通りの手順は終了。この手順をあと2,3回行う。注意しなければならないのは濁った水がなくなるまでしないこと。一応濁った水にはうまみ成分が入っているから。ちなみに水か物を移動させる魔法が使えるなら簡単にできる」
と翔は水の球を作り出しその中にコメを加え、水流を操りコメを洗い始めた。少し経つと水流を止めるとコメが水球から落ち、事前に用意していたボールに収まった
「次に洗米したコメが入ったボールにコメがすべて沈むように水を入れて1時間ほど放置。ここれをすることによりふっくらしたご飯ができるんだ。とりあえず1人3合ずつやってみようか?」
アリシア、ミゼル、リーシャ、レオナ、ユーナはコメをとぎ始めた。
「水を捨てるのは難しいわね。今までこんな風な調理方法したことないし」
「確かに~、魔法でやる方が楽ね~」
「ユーナ、出来そう?」
「うん。結構重いけど大丈夫」
アリシア達は水とコメを分けるのに苦労した。これはしょうがないだろう。なぜならメルトホルン国があるグラマザー大陸では野菜などを水で洗うことはあるがコメのような小さい食材を水で洗うことはないのでノウハウがわからいのである。
「うん、どうにかみんなできたようだね。本当は今から1時間ほど水に浸してコメの中にまで水が浸透しるように待つんだけど(パチンッ)」
翔が発動した魔法陣でコメと水が入ったボールを覆った。
「今日は時間がないから時空間魔法で省略。こんな風にコメが真っ白になったら準備OK。後は炊くだけ」
翔はカバンから釜を取り出し、それぞれに渡した。
「まず窯をかまどにおいて、米を入れて、水を入れる。この時水の量はコメによって変わるんだけど今回は3合で約650ml、これより少なかったり多かったりしたら、餅みたいなご飯とか固いご飯が炊けるから注意して入れてね、まあ多少は上下してもいいけど」
アリシア達は説明通りに水をカップで測定して釜に入れていった。ちなみに翔、真保、聖は実験としてそれぞれ水と適量、少し多め、少し少な目に調整した。
「あとは火を入れて炊くだけだね。この時絶対してはいけないのはふたを途中で開けること。コメを炊くときは釜内の温度が一定じゃなければいけないからね。火の入れ方はまず強火」
翔が強火でかまどに火を入れた。
少し経つと釜からポコッポコッと緊要な音が聞こえはじめる。
「この音が重要でこの音が聞こえてきたらふたに注目」
すこし時間が経つと蓋がわずかに上下し液体が釜のふち越しにすこしあふれてきた。
「お兄ちゃん大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫大丈夫。アレは釜の中が沸騰している証拠だから。この状態になったら火の強さを中火に変えてあの水こぼれがなくなるまで放置」
「沸騰って何、翔お兄ちゃん?」
ユーナが釜のふたの変化に驚き、翔の服の袖を引っ張った。翔はゆーなを落ち着かせて説明すると火の強さを中火に変えふたを見つめた。ユーナはさっきの説明の沸騰という聞きなれない言葉が気になり翔に質問した。
「沸騰っていうのは液体を火にかけるとしばらくするとブクブクと泡が出るでしょ。アレの事。簡単に説明するとアレは液体の水が空気になって泡になって鍋から飛び出していくんだ。」
「へえー、だったら水の量は減ってるの?」
「そうそう。今回は釜の中で水が空気になってコメに吸収されてコメが膨らんでいるんだ。でもすべての水がコメに入るわけじゃないから釜からあふれるように少しずつふたを押し上げて、一定の力になるとわずかばかりふたを押し上げるってわけ」
ちょっとした理科の話が終わると沸騰が収まり音がなくなった。
「こうなったら火を止めて少しこのままの状態にする。これを蒸らすっていうんだ」
「蒸らす?炊くとは何が違うの~?」
「炊いた状態ではコメの表面の方が水分が多くなってるんだ。この状態ではおいしくないから熱がある状態で少し置いとくとこの状態が解除されておいしくなるんだ」
そしてとうとうコメが炊きあがり、ごはんができた。
「それじゃ炊き立てを食べてみようか?」
翔が小皿に少しご飯をよそうと全員が一口食べた。
「やっぱり、美味しい。さっきからいい匂いがしてたのよね」
「ああ。一口かむごとに口の中で甘みが広がり、いつの間にか無くなってる」
「ほらほら、味見だけどよ今回は。みんなもさっきみたいにして自分の釜で炊いてみて」
そして30分後、全員無事にご飯を炊くことができた。
「次はおかずかな。ここからは真保と聖に任せるね。俺はユーナの補助に入るわ」
と翔は真保と聖とハイタッチで先生役を変わるとユーナの隣に移動した。
「それではオオエドで買ってきた食材の扱い方を伝えていきたいと思います。教える側が俺と真保、聖です」
「教わる側が私、ミゼル、リーシャ、レオナ、ユーナです」
「ちなみに格好は俺が板前風、女性陣が割烹着です。まずはオオエドの主食コメの炊き方から」
と翔は台所にお米の入った麻袋と計量カップとボウルと一本の草を置きました。
「手順としては①洗米②放置③炊くっていう3手順でお米が食べれる状態、地球ではごはんって呼んでたけど。まずコメはこの植物、稲穂の実の殻を剥き乾かした食べ物で、この工程を精米っていうんだ。そしてこの精米っていうのお店で売っている状態。この状態では表面に細かいゴミなどが付いてるから水で洗い流さなければいけないんだ。これを洗米っていうんだ。量を正確に測るためにこのカップを使ってボールに移し、ちなみにこのカップ1杯を1合って言って『3合炊いといて』ならカップ3杯分っていうことになる。」
翔はカップを麻袋の中に入れ、何杯かすくいボールの中に入れた。そのボールの中に水を加え手でかき回し始めた。すると透明だった水が濁ってきた。数回かき混ぜると翔はコメが洗面台に落ちないようにボールのふちに手を添え濁った水を流した。
「こんな風に濁った水を流して洗米の一通りの手順は終了。この手順をあと2,3回行う。注意しなければならないのは濁った水がなくなるまでしないこと。一応濁った水にはうまみ成分が入っているから。ちなみに水か物を移動させる魔法が使えるなら簡単にできる」
と翔は水の球を作り出しその中にコメを加え、水流を操りコメを洗い始めた。少し経つと水流を止めるとコメが水球から落ち、事前に用意していたボールに収まった
「次に洗米したコメが入ったボールにコメがすべて沈むように水を入れて1時間ほど放置。ここれをすることによりふっくらしたご飯ができるんだ。とりあえず1人3合ずつやってみようか?」
アリシア、ミゼル、リーシャ、レオナ、ユーナはコメをとぎ始めた。
「水を捨てるのは難しいわね。今までこんな風な調理方法したことないし」
「確かに~、魔法でやる方が楽ね~」
「ユーナ、出来そう?」
「うん。結構重いけど大丈夫」
アリシア達は水とコメを分けるのに苦労した。これはしょうがないだろう。なぜならメルトホルン国があるグラマザー大陸では野菜などを水で洗うことはあるがコメのような小さい食材を水で洗うことはないのでノウハウがわからいのである。
「うん、どうにかみんなできたようだね。本当は今から1時間ほど水に浸してコメの中にまで水が浸透しるように待つんだけど(パチンッ)」
翔が発動した魔法陣でコメと水が入ったボールを覆った。
「今日は時間がないから時空間魔法で省略。こんな風にコメが真っ白になったら準備OK。後は炊くだけ」
翔はカバンから釜を取り出し、それぞれに渡した。
「まず窯をかまどにおいて、米を入れて、水を入れる。この時水の量はコメによって変わるんだけど今回は3合で約650ml、これより少なかったり多かったりしたら、餅みたいなご飯とか固いご飯が炊けるから注意して入れてね、まあ多少は上下してもいいけど」
アリシア達は説明通りに水をカップで測定して釜に入れていった。ちなみに翔、真保、聖は実験としてそれぞれ水と適量、少し多め、少し少な目に調整した。
「あとは火を入れて炊くだけだね。この時絶対してはいけないのはふたを途中で開けること。コメを炊くときは釜内の温度が一定じゃなければいけないからね。火の入れ方はまず強火」
翔が強火でかまどに火を入れた。
少し経つと釜からポコッポコッと緊要な音が聞こえはじめる。
「この音が重要でこの音が聞こえてきたらふたに注目」
すこし時間が経つと蓋がわずかに上下し液体が釜のふち越しにすこしあふれてきた。
「お兄ちゃん大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫大丈夫。アレは釜の中が沸騰している証拠だから。この状態になったら火の強さを中火に変えてあの水こぼれがなくなるまで放置」
「沸騰って何、翔お兄ちゃん?」
ユーナが釜のふたの変化に驚き、翔の服の袖を引っ張った。翔はゆーなを落ち着かせて説明すると火の強さを中火に変えふたを見つめた。ユーナはさっきの説明の沸騰という聞きなれない言葉が気になり翔に質問した。
「沸騰っていうのは液体を火にかけるとしばらくするとブクブクと泡が出るでしょ。アレの事。簡単に説明するとアレは液体の水が空気になって泡になって鍋から飛び出していくんだ。」
「へえー、だったら水の量は減ってるの?」
「そうそう。今回は釜の中で水が空気になってコメに吸収されてコメが膨らんでいるんだ。でもすべての水がコメに入るわけじゃないから釜からあふれるように少しずつふたを押し上げて、一定の力になるとわずかばかりふたを押し上げるってわけ」
ちょっとした理科の話が終わると沸騰が収まり音がなくなった。
「こうなったら火を止めて少しこのままの状態にする。これを蒸らすっていうんだ」
「蒸らす?炊くとは何が違うの~?」
「炊いた状態ではコメの表面の方が水分が多くなってるんだ。この状態ではおいしくないから熱がある状態で少し置いとくとこの状態が解除されておいしくなるんだ」
そしてとうとうコメが炊きあがり、ごはんができた。
「それじゃ炊き立てを食べてみようか?」
翔が小皿に少しご飯をよそうと全員が一口食べた。
「やっぱり、美味しい。さっきからいい匂いがしてたのよね」
「ああ。一口かむごとに口の中で甘みが広がり、いつの間にか無くなってる」
「ほらほら、味見だけどよ今回は。みんなもさっきみたいにして自分の釜で炊いてみて」
そして30分後、全員無事にご飯を炊くことができた。
「次はおかずかな。ここからは真保と聖に任せるね。俺はユーナの補助に入るわ」
と翔は真保と聖とハイタッチで先生役を変わるとユーナの隣に移動した。
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