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1章

36 世界樹の森深層探索終了そして自宅への帰還

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創造神ネロにより世界樹(初代)の森は再生された。

突然再生された世界樹(初代)から光が放たれた。その光が消えるとそこに一人の女性が現れた。身長は165cmほど、全体的に儚い印象があり、髪の色は薄緑色、世界樹の葉でできたケープをかぶり、緑のツタで編み込まれたドレスを着ていた。彼女は世界樹(初代)に宿る精霊である。



世界樹(初代)に宿る精霊はネロ達の前にひざまずき話し始めた

「お久しぶりです、ネロ様、ティーナ様、ミスラ様、アース様、シーナ様。今回はお救いいただきありがとうございます」

「気にしなくていいよ、翔がここに来なければ気づかなかったし。逆にこっちが謝らなくちゃ、ごめんね。ちゃんと下級神の管理をしとけばこういうことにはならなかったのに」

ネロは世界樹の精霊に頭を下げた。それに連なりティーナ、ミスラ、アース、シーナも同様に頭を下げた。



世界樹(初代)に宿る精霊は驚き慌てながらその行為を止めた

「頭をお上げください。恐れ多いです。ネロ様達が来てくれなければ私はあのまま取り込まれ消滅していましたし」

更に世界樹(初代)に宿る精霊は翔の方を向き頭を下げた

「翔様と言いましたね。今回は命を救っていただき本当にありがとうございました。あなた様ならあの神事私を消滅さした方が早かったはずなのに」

「気にしなくていいですよ。あのごみ(神)にムカついていたし、あの状態でもまだ魂は残っていたから救えたんだし」

「ありがとうございます。なら何かお礼はできないでしょうか?」

「だったら周りの土をくれない?実はここに来たのは2つの目的が合って1つが上質な星霊の涙。それはさっきの黒い精霊からとれたからいいんだけど、2つ目が精霊力の含んだ土なんだけど」

「そんなものでよいなら好きなだけお持ちください」

「えっ?ホントに。だったら貰っていくね。ありがとう」

と世界樹(初代)に宿る精霊にお礼を言うと真保達に目配せし土を集め始めた

「土だけでは少しも(お礼)お返しできておりません。何か他に欲しいものは無いでしょうか?」

「んー、だったら今度また来るから、その時この森で育つ植物の種をくれない?」

「そのようなものでよろしいのでしょうか?」

「ああ、種の方がうれしいかな。今度農園を作るからそこに植えたいんだ」

「わかりました。たくさん用意しておきます」



翔と世界樹(初代)に宿る精霊の会話が終わったのみてネロが話し出した

「そういえば名前を付けてなかったね?君に?」

「ええっ!名前をいただけるのですか?」

「うん、どんな名前がいいかな?」

とネロが考え出すとティーナが提案した

「それなら私が名付けてあげるわ」

「あ、それはいいかも!ティーナの加護も宿るしね」

「それならシエルにしましょうか?」

「ユグドラシエルから取ったの?」

「ええ、わかりやすいでしょ?世界樹(初代)に宿る精霊、あなたは今日ここからシエルと名乗りなさい」

ティーナが宣告するとシエルの身体から更なる光が発せられた。するとシエルの背中から4枚の羽が生えた

「これで下級神にも負けないはずです。後アース!」

「はい」

「この世界はあなたに任せます。今後このようなことが無いようにいたしなさい」

「はっ、わが存在に誓って」



「これでここでの用事も終わったかな。じゃあそろそろ帰ろうか?」

とネロが空間に隙間を開けた

「じゃあ、また今度会おうね、みんな」

「ユーナ、翔さんの話をよく聞くんですよ」

そして神々は天界へと帰っていった



今度は翔達の番である

「じゃあ、僕たちも帰ろうか?シエルさん種の件よろしくね」

「お任せください。上等なものを用意しときます」

「あと、ヨルムにもよろしく言っといて」

「わかりました」

そして翔たちは【ゲート】を使いかえっていった



~メルトホルン共和国自宅~

「あ~、結構時間かかったな」

「ええ、そうね」

自宅のリビングに戻った翔達はそれぞれ休憩に入った

「ユーナ、先に真保達とお風呂に入ってきな。汗が気持ち悪いだろ」

「うん、お兄ちゃんはどうするの?」

「着替えたら、ごはんの用意でもするよ」

「手伝いますよ」

「いいよ、聖。先女性陣全員で風呂に入って汗流してきて。その間に途中まで作っとくから後を引き継いで。ユーナは皆のいうことをよく聞くんだよ」

「わかった」

そして女性陣一同は風呂場に向かった

翔料理中



~自宅風呂場~

「ユーナちゃん、一人で脱げる?」

「うん、大丈夫」

女性陣は籠にそれぞれの服と下着を脱ぎ始めた。

「アリシア、早速その下着着たんだ?」

「ええ、いい着心地よ。真保も着てるじゃない、似合ってるわよ」

「ありがと。でもこっちの世界でこの下着を着れるなんて思わなかったわ」

「私たちも最初この下着を見て驚いたわ」

「ええ、それまで布を巻いてたものね」

「翔さまさまだな」

「そういえば、レオナどうして服屋で教えてくれなかったのよ」

「そうね。あの時教えてくれたら翔君に詰め寄らなくて済んだのに」

「だって真保も聖もすぐに翔の元に行っちゃうんだもん。いえるわけないじゃない」

「「うっ」」



ユーナは湯船に浸かった後、まわり特に真保達の胸当たりをみて、自分の胸と見比べた

「お姉ちゃんたち、おっぱいおおきいね。私も大きくなるかな。どうしたら大きくなるの?」

「特に何もしてないよね~。いっぱい食べて、いっぱい遊んで、いっぱい寝てたらこんな感じになったんだ~」

「心配しなくてもユーナちゃんぐらいなら私もそんな大きさだったわよ」

「でもあれよね。異性にもまれると大きくなるっていうな」

「じゃあ、ミゼルお姉ちゃんも翔お兄ちゃんに揉んでもらったの?」

ミゼルの何気ない一言にユーナのキラーパスがささる。

ミゼルは顔を赤くしながら答えた

「なっ、なっ、そんなわけないだろ。まだ翔には揉まれたこと・・・・ない(目線をそらしながら)」

ユーナ以外そのしぐさに何かを感じる

「これは聴かなくちゃいけないことができたわね」

「ええ、ちょうど女性だけだしいいよね」

「ねえ。ミゼルもまれたことがあるの翔君に?」

レオナは笑いながらミゼルに近づいて質問してきた。その目は笑っていないが

「そっ、それは・・・」

ミゼルは冷や汗と共に後ろに下がる。しかしそこにはいつの間にか聖の姿が

「おしえてくれますよね。ミゼル?」

ミゼルによって地獄の時間(事情聴取)が始まり、そこから翔に関する暴露大会が始ます。それはお風呂からあがるまで続くのであった
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