5 / 14
逃げるんだよぉ〜
しおりを挟む
5「逃げるんだよぉ~」
現在、俺は逃げている
それはもう脱兎の如く…
ていうかマジでウサギにでもなったみたいだ
「女神さまのチートの力スゲーなぁ」
俺はあの場で王の誘いを断り、その後王の家来の兵士たちに一斉に槍を向けられた
そのため俺はとりあえず逃げないとと考え、王の間から走り出した瞬間!
ふわっとした不思議な感覚とともに、体が小動物になったかのように軽くなったのだ
そうして、俺は王の間から脱兎の如く逃げて来たという訳だ
ドタドタドタ!!!
王の家来たちが俺を追う足音と声が聞こえる
まあ、ある意味王に反逆したも同然だしな
このまま奴らに見つかれば、下手したら死刑になるだろう
ていうか俺からしたら、この国の為とか言われて自由を縛られるというのは、ある意味死んだのと同じなので絶対に捕まりたくない
「まあ、ここら辺はあんまり人がいないみたいだしな…
つーか、どこか少しだけ身を潜められる場所とかないかな?」
俺はそう呟きながら城内を走っていると、廊下の隅の薄暗い場所に、誰も来なさそうな小さい部屋の扉を見つけた
「よし、ここなら誰も来なさそうだ」
俺はそう考え、軽くドアノブを捻ってその扉を押し開ける
ギィ!
軋むような音とともにドアがゆっくり開く
すると中からは…
「…誰?誰かそこにいるの?」
と、か細いながらもはっきりした口調で、そんな声が聞こえてきた
「…誰もいませんよ?」
咄嗟に俺は部屋の中に入り、ベッドに眠る女性の質問に対してそう答えた
「何を言ってるのかしら?あなたは…
返事をするって事はいるじゃない
あなたは誰かしら?もしかして私の命を
狙う暗殺者さん?」
女性はそう言って気怠そうにしながらも、ムクリと起き上がり、諦めにも似た表情を浮かべながら話し出す
「残念だけど…私はあと数週間で命尽きるわ
あなたが殺さなくても、どうせあと少しで尽にてしまうような…そんな命よ
それでもというならお好きにどうぞ」
女性はそれだけ言うと、だらんと四肢を放り出す形でベッドに倒れこむ
ケホッ!コホッ!
そして倒れ込んだ女性は苦しそうに咳き込む
うむ、俺は別に暗殺者ではないが…
何故か彼女には不思議と興味が湧くな
まあ、痩せてはいるが綺麗な人だし、見たところ俺の1・2個歳上のお姉さんだ
親近感も湧くし、その苦しむ様子は少し不憫にも思える
俺は年上好きであることから、年上のお姉さんにはかなり弱い
そして、妹にも頭が上がらないことから、年下の女の子にも結構弱い
結論を言うと、基本的には女性にメッチャ弱いんです…俺
とまあ要約すると、俺は彼女を何とかしてあげたい
とりあえずは俺は彼女に興味があるので、少しだけでも話してみたい
「それじゃあ苦しんでるところ悪いんだが…君に少しだけ質問だ
君には妹はもしくは姉、あるいは兄弟などはいるのかな?」
「……?え、ええ私には妹が2人いるけれど…、それがどうしたと言うの?」
そう答えた彼女に、俺はニヤリと笑い、問いを続ける
「じゃあ、君の病気を君の妹の命と引き換えに直してあげると言ったら君はどうする?
いや、妹さんと君の立場を交換するでもいい
そすれば君の病気を治してあげるし、見逃してあげる。それだったら君はどうする?」
とても意地悪な質問だと思うが、彼女がどのように考え・どう答えるのかに、俺はとても興味があった
すると彼女は顔を俯かせ考えるそぶりをして、次の瞬間再び彼女は顔を上げる
しかし顔をあげた彼女の瞳からは大粒の涙がポロポロと溢れていた
そしてそんな彼女の答えはというと…
「勿論決まってるじゃない…、妹の命…
生きていても価値のない、ただ存在しているだけの私じゃなくて…妹の命の方が大切に決まってるじゃない…」
彼女は 涙を流しながらも、顔だけは俯かせずまっすぐ力強い口調でそう答えた
そして、今も強い瞳で俺の事をジッと見ている
その瞳は妹に手を出したら、絶対に許さないと言っているかのようなとても力強いものだった
なるほど、期待以上の女だなこの子は…
俺はそう言い切った彼女の言葉に、先程以上の興味が彼女に対して湧き上がる
「そうか…君はとても強い女性なんだな
君がただ妹を生かす選択をしただけであれば、俺は正直どうでもよくなっていたが…
君のその涙を見て少し考えが変わったよ
本当はもっと生きていたいと願いながらも本心を言えない君を見ていてね…」
俺はそう言いつつ、彼女の側に歩み寄り彼女の心臓に向けて手をかざすようにして構える
「俺は勇者なんかじゃないが…」
「なっ!何を!?」
俺は彼女に向けて手を構え、今持てる限り、俺が行使できる全ての力を彼女に込めて、その病気の回復、彼女の健康を全力で願う
するとその願いに応えるように、手のひらから溢れんばかりの光が凄まじい熱量で発生する
「うっ!?」
彼女がそう呻いたと同時に
バタバタバタ!
扉の外から兵士のものと思われる足音がこちらに向かって近づいてくる
ドンドン!
「姫さま!大丈夫ですか姫さま!
今、部屋から何やら不思議な光が!
逃亡者もまだ見つかっておりませんので、安全のために一度入らせていただきますよ!」
恐らく先ほどの光が部屋の外に漏れたのだろう、不審に思った兵士がここにまで辿り着いたみたいだ
ヤバイ!逃げねーと!
そう思った俺は、慌てて部屋の窓を開け
その格子に足を掛けて振り返る
「俺の本当の名前は小鳥遊 空羅(タカナシ カルラ)だ!俺はもう行くぜ可愛いお姫様!
また…この国に来ることがあれば会えることもあるかもしれない…追手がもう来ることだし、じゃあな!姫さま!」
俺はそんな捨てゼリフと共に、空いた窓からスルリと飛び出し、身軽になった体を使って夜の街に向かって走り去るのだった…
現在、俺は逃げている
それはもう脱兎の如く…
ていうかマジでウサギにでもなったみたいだ
「女神さまのチートの力スゲーなぁ」
俺はあの場で王の誘いを断り、その後王の家来の兵士たちに一斉に槍を向けられた
そのため俺はとりあえず逃げないとと考え、王の間から走り出した瞬間!
ふわっとした不思議な感覚とともに、体が小動物になったかのように軽くなったのだ
そうして、俺は王の間から脱兎の如く逃げて来たという訳だ
ドタドタドタ!!!
王の家来たちが俺を追う足音と声が聞こえる
まあ、ある意味王に反逆したも同然だしな
このまま奴らに見つかれば、下手したら死刑になるだろう
ていうか俺からしたら、この国の為とか言われて自由を縛られるというのは、ある意味死んだのと同じなので絶対に捕まりたくない
「まあ、ここら辺はあんまり人がいないみたいだしな…
つーか、どこか少しだけ身を潜められる場所とかないかな?」
俺はそう呟きながら城内を走っていると、廊下の隅の薄暗い場所に、誰も来なさそうな小さい部屋の扉を見つけた
「よし、ここなら誰も来なさそうだ」
俺はそう考え、軽くドアノブを捻ってその扉を押し開ける
ギィ!
軋むような音とともにドアがゆっくり開く
すると中からは…
「…誰?誰かそこにいるの?」
と、か細いながらもはっきりした口調で、そんな声が聞こえてきた
「…誰もいませんよ?」
咄嗟に俺は部屋の中に入り、ベッドに眠る女性の質問に対してそう答えた
「何を言ってるのかしら?あなたは…
返事をするって事はいるじゃない
あなたは誰かしら?もしかして私の命を
狙う暗殺者さん?」
女性はそう言って気怠そうにしながらも、ムクリと起き上がり、諦めにも似た表情を浮かべながら話し出す
「残念だけど…私はあと数週間で命尽きるわ
あなたが殺さなくても、どうせあと少しで尽にてしまうような…そんな命よ
それでもというならお好きにどうぞ」
女性はそれだけ言うと、だらんと四肢を放り出す形でベッドに倒れこむ
ケホッ!コホッ!
そして倒れ込んだ女性は苦しそうに咳き込む
うむ、俺は別に暗殺者ではないが…
何故か彼女には不思議と興味が湧くな
まあ、痩せてはいるが綺麗な人だし、見たところ俺の1・2個歳上のお姉さんだ
親近感も湧くし、その苦しむ様子は少し不憫にも思える
俺は年上好きであることから、年上のお姉さんにはかなり弱い
そして、妹にも頭が上がらないことから、年下の女の子にも結構弱い
結論を言うと、基本的には女性にメッチャ弱いんです…俺
とまあ要約すると、俺は彼女を何とかしてあげたい
とりあえずは俺は彼女に興味があるので、少しだけでも話してみたい
「それじゃあ苦しんでるところ悪いんだが…君に少しだけ質問だ
君には妹はもしくは姉、あるいは兄弟などはいるのかな?」
「……?え、ええ私には妹が2人いるけれど…、それがどうしたと言うの?」
そう答えた彼女に、俺はニヤリと笑い、問いを続ける
「じゃあ、君の病気を君の妹の命と引き換えに直してあげると言ったら君はどうする?
いや、妹さんと君の立場を交換するでもいい
そすれば君の病気を治してあげるし、見逃してあげる。それだったら君はどうする?」
とても意地悪な質問だと思うが、彼女がどのように考え・どう答えるのかに、俺はとても興味があった
すると彼女は顔を俯かせ考えるそぶりをして、次の瞬間再び彼女は顔を上げる
しかし顔をあげた彼女の瞳からは大粒の涙がポロポロと溢れていた
そしてそんな彼女の答えはというと…
「勿論決まってるじゃない…、妹の命…
生きていても価値のない、ただ存在しているだけの私じゃなくて…妹の命の方が大切に決まってるじゃない…」
彼女は 涙を流しながらも、顔だけは俯かせずまっすぐ力強い口調でそう答えた
そして、今も強い瞳で俺の事をジッと見ている
その瞳は妹に手を出したら、絶対に許さないと言っているかのようなとても力強いものだった
なるほど、期待以上の女だなこの子は…
俺はそう言い切った彼女の言葉に、先程以上の興味が彼女に対して湧き上がる
「そうか…君はとても強い女性なんだな
君がただ妹を生かす選択をしただけであれば、俺は正直どうでもよくなっていたが…
君のその涙を見て少し考えが変わったよ
本当はもっと生きていたいと願いながらも本心を言えない君を見ていてね…」
俺はそう言いつつ、彼女の側に歩み寄り彼女の心臓に向けて手をかざすようにして構える
「俺は勇者なんかじゃないが…」
「なっ!何を!?」
俺は彼女に向けて手を構え、今持てる限り、俺が行使できる全ての力を彼女に込めて、その病気の回復、彼女の健康を全力で願う
するとその願いに応えるように、手のひらから溢れんばかりの光が凄まじい熱量で発生する
「うっ!?」
彼女がそう呻いたと同時に
バタバタバタ!
扉の外から兵士のものと思われる足音がこちらに向かって近づいてくる
ドンドン!
「姫さま!大丈夫ですか姫さま!
今、部屋から何やら不思議な光が!
逃亡者もまだ見つかっておりませんので、安全のために一度入らせていただきますよ!」
恐らく先ほどの光が部屋の外に漏れたのだろう、不審に思った兵士がここにまで辿り着いたみたいだ
ヤバイ!逃げねーと!
そう思った俺は、慌てて部屋の窓を開け
その格子に足を掛けて振り返る
「俺の本当の名前は小鳥遊 空羅(タカナシ カルラ)だ!俺はもう行くぜ可愛いお姫様!
また…この国に来ることがあれば会えることもあるかもしれない…追手がもう来ることだし、じゃあな!姫さま!」
俺はそんな捨てゼリフと共に、空いた窓からスルリと飛び出し、身軽になった体を使って夜の街に向かって走り去るのだった…
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
ビフレスト ~どうやら異世界転移をしたみたいです~
とやっき
ファンタジー
思いもよらぬ異世界転移をした主人公。
適当な日々を過ごしながら、少しずつ異世界の生活をエンジョイしていく・・・。
残念だが、そんなにうまくはいかない。
次々と事件や女の子や魔王に巻き込まれて、多難な日々が幕を開けたのであった。
(というわけで、よくあるチートな能力を持った主人公が、徐々にハーレム作っていく異世界転移ものです)
◇
2018/ 7 / 25
投稿再開しましたが、アルティメット不定期更新です!
やりすぎハイスペックの手が空いたときにこっそり書いて投稿します。
本編、読みやすいように努力します(ルビ多めとか)
え? 内容? そんなものはテキト・・・いえ、何でもありません。
更新は超不定期更新です。
下部にヒロインと初登場の話数を書いてます。
あ、ネタバレ注意?
ヒロイン
ドジっ子駄勇者(第2話登場)
魔王の妹な魔法使い(第4話登場)
口数少ない貧乳エルフ(第4話登場)
見た目ロリなドラゴン(第18時登場)
爆乳お姫様(第21話登場・2章の閑話で先に登場)
従順な侍女(第13話登場)
Sな死霊術師(第13話登場・1章の閑話で先に登場)
登場予定のヒロイン
男性苦手な水神(3章~4章くらいに登場?)
人懐っこい猫魔王(4章~5章くらいに登場?)
ちょいヤンデレ雪娘(4章~5章くらいに登場?)
だいたいこんな感じを予定してます。これからも頑張っていきますので、宜しくお願いいたします!
嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない
AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。
かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。
俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。
*書籍化に際してタイトルを変更いたしました!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる