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番外編
王国のその後
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※国王視点
アリシア・バーナード。
王国一の商会『ロゼ商会』の会長であり誰よりも強大な魔力を持った少女。そして、我が息子レイナードの婚約者だった。
私がアリシアと初めて会ったのは彼女が10歳の時だった。誰も作り出したことのない魔力を吸収する魔道具を作り出したと聞き急遽呼び出した。
アリシアの第一印象は人形のような少女。人間離れした容姿を持つ少女はその才も人間離れしていた。誰も為し得たことのない偉業を達成し、10歳とは思えない知識を持っていた。
感心するのと同時になぜこんなに知識を持っているのか疑問に思った。調べてみると彼女は侯爵である両親に虐待の様な扱いを受けていた。食事や着るもの住む場所はあたえてはいたが離れに閉じ込め最低限の接触しかしない。これを、虐待といわずなんと言おう。
原因はアリシアの持つ魔力であることはすぐにわかった。生まれた時から強大な魔力を持つ少女を侯爵は恐れたのだ。しかし、世界には魔力の強い子供は多くはないが少なくもない。そのような子供は皆先祖返りであったり突然変異の様だったり。理由は様々だ。ただ一つ言えるのは彼女たちはただの普通の子供ということだ。
そして、七年がたった。
アリシアは、商会を設立し王国一の商会にまでのぼりつめた。学園での成績は座学は学年一位をとれるほど優秀。ただ、実技は魔力をほぼすべて魔道具で抑えてるため落ちこぼれとされていた。
お世辞にも楽しい学園生活とはいえなかっただろう。そして、起こった婚約破棄に国外追放。
私が、地方へ視察に出ている隙に行われたことから、事前に準備をしていたのだろう。
彼女の王国への信頼はもはや無いに等しい。その結果がロゼ商会との取引の中止。王国にロゼ商会と並ぶ商会は無い。品質の低い魔道具が市場を出回り始め、ロゼ商会の高品質の魔道具は高値で取引され始めた。
責任は全て私にある。気づく事の出来なかった責任。レイナードが男爵令嬢に現をぬかしているのを知っていたのに、大丈夫だと高を括って放置していた責任。
アリシアは今何をしているのだろうか。王国での暮らしはどうだっただろうか。楽しいと幸せに感じる思い出はあっただろうか。
私が、今すべきことは国を発展させること。私には、アリシアのように強大な魔力も才もない。良くも悪くも私は平凡だ。だが、私にも出来ることはある。
まずは、できることから。今まで、私たちを助けてくれていたアリシアが王国を胸を張って自慢できるような国にしたい。
アリシア・バーナード。
王国一の商会『ロゼ商会』の会長であり誰よりも強大な魔力を持った少女。そして、我が息子レイナードの婚約者だった。
私がアリシアと初めて会ったのは彼女が10歳の時だった。誰も作り出したことのない魔力を吸収する魔道具を作り出したと聞き急遽呼び出した。
アリシアの第一印象は人形のような少女。人間離れした容姿を持つ少女はその才も人間離れしていた。誰も為し得たことのない偉業を達成し、10歳とは思えない知識を持っていた。
感心するのと同時になぜこんなに知識を持っているのか疑問に思った。調べてみると彼女は侯爵である両親に虐待の様な扱いを受けていた。食事や着るもの住む場所はあたえてはいたが離れに閉じ込め最低限の接触しかしない。これを、虐待といわずなんと言おう。
原因はアリシアの持つ魔力であることはすぐにわかった。生まれた時から強大な魔力を持つ少女を侯爵は恐れたのだ。しかし、世界には魔力の強い子供は多くはないが少なくもない。そのような子供は皆先祖返りであったり突然変異の様だったり。理由は様々だ。ただ一つ言えるのは彼女たちはただの普通の子供ということだ。
そして、七年がたった。
アリシアは、商会を設立し王国一の商会にまでのぼりつめた。学園での成績は座学は学年一位をとれるほど優秀。ただ、実技は魔力をほぼすべて魔道具で抑えてるため落ちこぼれとされていた。
お世辞にも楽しい学園生活とはいえなかっただろう。そして、起こった婚約破棄に国外追放。
私が、地方へ視察に出ている隙に行われたことから、事前に準備をしていたのだろう。
彼女の王国への信頼はもはや無いに等しい。その結果がロゼ商会との取引の中止。王国にロゼ商会と並ぶ商会は無い。品質の低い魔道具が市場を出回り始め、ロゼ商会の高品質の魔道具は高値で取引され始めた。
責任は全て私にある。気づく事の出来なかった責任。レイナードが男爵令嬢に現をぬかしているのを知っていたのに、大丈夫だと高を括って放置していた責任。
アリシアは今何をしているのだろうか。王国での暮らしはどうだっただろうか。楽しいと幸せに感じる思い出はあっただろうか。
私が、今すべきことは国を発展させること。私には、アリシアのように強大な魔力も才もない。良くも悪くも私は平凡だ。だが、私にも出来ることはある。
まずは、できることから。今まで、私たちを助けてくれていたアリシアが王国を胸を張って自慢できるような国にしたい。
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