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イカでもタコでも構いません。
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「無駄、とはどういう意味で言っている?」
硬い口調で問いかけた部長に対し、竜児の答えは残酷で。
「あなた方では、タカ子の枷にすらならないと言うことですよ。
本気になったタカ子が、いつまでもその肉体にとどまっていると?」
「………!」
「理解できたようですね?…止めるだけ無駄なんですよ。自由自在に自らの霊体を飛ばすことのできるタカ子を、どうやって閉じこめることができると言うんですか」
馬鹿馬鹿しいと言わんばかりのその台詞に、部長と主任、ふたりの視線が一斉に高瀬に注がれる。
ーーーあぁ、なんか居心地悪いなぁ。
もうこの場で逃げちゃおうかな、何て。
思っている私は、確かに部長達にとって「手におえない」存在であるのだろう。
これまでなんだかんだで高瀬の異能を見てきた二人だが、肝心な部分でまだその理解が足りていないのだ。
竜児の言う通り、例えどんなに止められようと、本当の意味で高瀬に枷をつけられるものなどはこの世に存在しない。
自由自在に魂を飛ばせるというのはそれだけのメリットのある能力で、本体さえ安全な場所に確保できれば、後は怖いものは何もない。
止めても無駄だと言うその言葉の意味を知り、なんとも言えない表情になる二人。
「ならばこの体から抜け出すことも考えられないようにすれば良いことだ」
「…………それは、言葉の意味を理解しての言葉と受け取っても?」
「勿論だと言ったら?」
「…………」
質問に質問で返した部長。
ここにきて初めて、竜児の顔が変わった。
そして同じく高瀬の顔にも焦りが浮かぶ。
――――――部長が、やっぱりちょっとおかしい。
というか、「考えられないようにする」って何?
どういう意味か、と。
混乱に陥った高瀬が、もういっそ今のうちに逃亡するか、でもその場合なんか部長が怖すぎるっと、頭を悩ませたその時。
プルルルル。
「え……?」
音の主は、渦中の人のポケットから。
眉根を寄せた部長を無視し、竜児が鳴り止まぬスマホを手に取り――――通話ボタンをスピーカーに切り替えた所で、聞こえてきたのは聴き慣れた声。
『もしもし?タカ子?」
「!ケンちゃん!!」
竜児に電話をかけておきながらなんで第一声が高瀬に向けてのものなのか、とか。
気になることはいろいろあるが、まずはやはりこれだ。
「ヘルプ、ケンちゃん!!」
『あぁ~やっぱりそうなってたか。よしよし、ちょっとまってろよ~?』
妙に気の抜けたその声に、張り詰めていた高瀬の意識も少しだけ落ち着きを取り戻す。
『ちなみに聞くが、そこにいるのは竜児とタカ子の上司ーズ二人であってる?』
「じょ、じょーしーず?」
聞きなれない言葉と言うか完全な造語だ。
『上司が二人で複数系だろ?』
「当たり前のように馬鹿を主張するのは止めなさい。友人である僕の能力まで疑われます」
『ん?タカ子、何か悪い事したか?』
「ありがとうケンちゃん。ちょっと和んだ」
典型的な日本語英語です。
英語が堪能な竜児としてはあり得ない発言のようだが、高瀬としては上手いこと言ったなと誉めてあげたい。
「僕の携帯を使ってそんな下らない話をするなら切りますよ」
『いやむしろここからが本題だから』
切らないで聞いてろよと、不機嫌な竜児もなんのそので続けた賢治。
『で、さっきの答えは?』
「ははは、相変わらず面白いね、便利屋君」
『おっ。その声は主任さんか。やっぱりいたな。相変わらず腹黒そうで何より』
「そうかな?最近はめっきり自信をなくしてさ。君の幼馴染に比べると俺もまだ甘かったって反省しきりだよ」
はははと笑ってますが主任。背後から漏れるその黒いオーラ、ちょっとしまってもらえます?
当てこすられた竜児は完全に素知らぬ顔をしている。
『あ~、竜児と比べると大抵の人間がオフホワイトに収まるから気にしなくていいと思うぜ。
主任さんのはあれだな、セピア色くらいか?だんだん色が薄くなっていく感じの。
そういや知ってたかタカ子。セピア色って元々はタコ墨って意味なんだぜ、タコ墨』
「それを言うならイカ墨だよ」
『あれ、そうだっけか?さすがは主任さん。…つか話してたらなんかイカ刺し食いたくなってきたなァ』
「け、ケンちゃん……?」
天然ぶって突然何をぶっこんてきたんだ、おい。
今度漁港に活きのいいイカ買いに行こうぜ、ってさ。
そんな暇がどこにあるんだよ、ケンちゃんや。
嫌味を言われているのを承知で、更に嫌味を返す主任はここまでくるとどこか楽しげだ。
「全く言ってくれるね。そこの弁護士の彼はともかく、高瀬くんの幼馴染みとはとても思えないよ」
「――――僕はともかく、というのはどういう意味ですか」
『そりゃタカ子と比べりゃ誰だって真っ黒だろ。……ま、竜児は元からだけどな』と間から口を挟んできた竜児を軽く受け流す賢治。
竜児ではないが、私もどういう意味か知りたいです、主任。
それって私だけアホの子認定ってことですかっ。
「俺からすれば君もなかなか負けてないと思うけどねぇ…」
『なぁタカ子。これって誉められてると思うか?』
「ケンちゃん、ちょっとお口チャック」
『チャックしたらタカ子が助けられないからまた後でな』
「助けるどころか更なる窮地に追いやられている気がするんだけど」
『そうか?』
「真実を指摘しているだけですから別にかまわないのでは?賢治にしては的を射てます」
『ははは!珍しく竜児に誉められた』
「ケンちゃんハウス!!」
「高瀬君、君幼馴染を犬扱いしてんの?言っとくけどそれ犬じゃなくて猛獣だよ?」
本当にわかってる?と、何故か妙に心配そうな顔で主任から声をかけられたところで、背後から響いた大きな溜息。
――――ー誰のものか、振り返るまでもない。
「……話があるなら、さっさと本題に入ってもらいたいんだが」
『なんだ部長さんか。あんまり静かだからいないのかと思った』
そんなことは絶対ないだろうに、これまで沈黙を続けていた事をからかうように口にする賢治。
「わざわざ確認するということは、俺達二人に何か言いたいことがあるんだろう?回りくどいことをせず、早くそれを言ったらどうだ」
いい加減そのふざけたバカ話は終わりにしろと告げる部長に、「あ~あ、おいしいとこ持ってっちゃって」と半ば本音でぼやく主任。
『ははは、了解。こっちとしても時間は無限にあるわけじゃないしな。
じゃあズバリ聞くが、高木真理子、って名前に聞き覚えは?』
突然のその言葉に、ぱちくりと目を瞬かせたのは高瀬だ。
「ケンちゃん、それって……」
師匠の名前だよね確か。
なんで今その名前を――――?
「高木、真理子………?」
特に心当たりが思い浮かばない様子でその名前を口にした部長に対し、反応があったのは主任の方だった。
「高木真理子って…。それ確か、数年前にトラブルがあって辞めた秘書課の女子社員だろ」
「えぇ!?」
高瀬が本気で驚いた。
師匠って、まさかの先輩だったのか!!
しかも秘書課っ。
「中塚君の同期…いや一つ上だったような……。そういえばあの後しばらくして中塚君が―――――」
そこまで言って、記憶を遡った主任は何かに気づいたように「まさか」と口走る。
「高瀬君の言ってたホテルの幽霊って、高木くんのことなのか!?」
嘘だろ!?と言わんばかりの様子の主任。
「え、え??」
何をそこまで驚いているのか、高瀬にはその理由がさっぱりわからない。
『そうだよ。ホテルの一室で心臓発作を起こして死んだ高木真理子。
セクハラ問題で取引先の重役ともめて、あっさり会社にクビを切られた気の毒な女子社員』
「クビ……!?おいおい、言いがかりはやめてくれよ!彼女は自主退社だったはずだぞ!?」
『大口の取引と引き換えに、彼女がやめざるを得ない状況に周囲が追い込んでおいて、か?』
「!!」
『まぁ、直接あんたたちが関わったっていう話はどこにも出てこなかったし、関係のない話だと思っていたのかもしれないけどな。
そっちの部長さんに至ってはまだ就任前の話だし、実際に手を下したのは前任者だろう』
「前任者…」と、苦々しく呟いた主任には、しっかりその心当たりがあるらしい。
どういうことだ、と険しい表情を作る部長に「……あとで話す」と小声で答える。
「ケンちゃん、その話……」
『あぁ、タカ子にはまだ話してなかったな。変な先入観を持つのもよくないかと思って黙ってたんだが』
「先入観っていうか普通に驚いたんだけど……」
師匠の身に一体何が……?
硬い口調で問いかけた部長に対し、竜児の答えは残酷で。
「あなた方では、タカ子の枷にすらならないと言うことですよ。
本気になったタカ子が、いつまでもその肉体にとどまっていると?」
「………!」
「理解できたようですね?…止めるだけ無駄なんですよ。自由自在に自らの霊体を飛ばすことのできるタカ子を、どうやって閉じこめることができると言うんですか」
馬鹿馬鹿しいと言わんばかりのその台詞に、部長と主任、ふたりの視線が一斉に高瀬に注がれる。
ーーーあぁ、なんか居心地悪いなぁ。
もうこの場で逃げちゃおうかな、何て。
思っている私は、確かに部長達にとって「手におえない」存在であるのだろう。
これまでなんだかんだで高瀬の異能を見てきた二人だが、肝心な部分でまだその理解が足りていないのだ。
竜児の言う通り、例えどんなに止められようと、本当の意味で高瀬に枷をつけられるものなどはこの世に存在しない。
自由自在に魂を飛ばせるというのはそれだけのメリットのある能力で、本体さえ安全な場所に確保できれば、後は怖いものは何もない。
止めても無駄だと言うその言葉の意味を知り、なんとも言えない表情になる二人。
「ならばこの体から抜け出すことも考えられないようにすれば良いことだ」
「…………それは、言葉の意味を理解しての言葉と受け取っても?」
「勿論だと言ったら?」
「…………」
質問に質問で返した部長。
ここにきて初めて、竜児の顔が変わった。
そして同じく高瀬の顔にも焦りが浮かぶ。
――――――部長が、やっぱりちょっとおかしい。
というか、「考えられないようにする」って何?
どういう意味か、と。
混乱に陥った高瀬が、もういっそ今のうちに逃亡するか、でもその場合なんか部長が怖すぎるっと、頭を悩ませたその時。
プルルルル。
「え……?」
音の主は、渦中の人のポケットから。
眉根を寄せた部長を無視し、竜児が鳴り止まぬスマホを手に取り――――通話ボタンをスピーカーに切り替えた所で、聞こえてきたのは聴き慣れた声。
『もしもし?タカ子?」
「!ケンちゃん!!」
竜児に電話をかけておきながらなんで第一声が高瀬に向けてのものなのか、とか。
気になることはいろいろあるが、まずはやはりこれだ。
「ヘルプ、ケンちゃん!!」
『あぁ~やっぱりそうなってたか。よしよし、ちょっとまってろよ~?』
妙に気の抜けたその声に、張り詰めていた高瀬の意識も少しだけ落ち着きを取り戻す。
『ちなみに聞くが、そこにいるのは竜児とタカ子の上司ーズ二人であってる?』
「じょ、じょーしーず?」
聞きなれない言葉と言うか完全な造語だ。
『上司が二人で複数系だろ?』
「当たり前のように馬鹿を主張するのは止めなさい。友人である僕の能力まで疑われます」
『ん?タカ子、何か悪い事したか?』
「ありがとうケンちゃん。ちょっと和んだ」
典型的な日本語英語です。
英語が堪能な竜児としてはあり得ない発言のようだが、高瀬としては上手いこと言ったなと誉めてあげたい。
「僕の携帯を使ってそんな下らない話をするなら切りますよ」
『いやむしろここからが本題だから』
切らないで聞いてろよと、不機嫌な竜児もなんのそので続けた賢治。
『で、さっきの答えは?』
「ははは、相変わらず面白いね、便利屋君」
『おっ。その声は主任さんか。やっぱりいたな。相変わらず腹黒そうで何より』
「そうかな?最近はめっきり自信をなくしてさ。君の幼馴染に比べると俺もまだ甘かったって反省しきりだよ」
はははと笑ってますが主任。背後から漏れるその黒いオーラ、ちょっとしまってもらえます?
当てこすられた竜児は完全に素知らぬ顔をしている。
『あ~、竜児と比べると大抵の人間がオフホワイトに収まるから気にしなくていいと思うぜ。
主任さんのはあれだな、セピア色くらいか?だんだん色が薄くなっていく感じの。
そういや知ってたかタカ子。セピア色って元々はタコ墨って意味なんだぜ、タコ墨』
「それを言うならイカ墨だよ」
『あれ、そうだっけか?さすがは主任さん。…つか話してたらなんかイカ刺し食いたくなってきたなァ』
「け、ケンちゃん……?」
天然ぶって突然何をぶっこんてきたんだ、おい。
今度漁港に活きのいいイカ買いに行こうぜ、ってさ。
そんな暇がどこにあるんだよ、ケンちゃんや。
嫌味を言われているのを承知で、更に嫌味を返す主任はここまでくるとどこか楽しげだ。
「全く言ってくれるね。そこの弁護士の彼はともかく、高瀬くんの幼馴染みとはとても思えないよ」
「――――僕はともかく、というのはどういう意味ですか」
『そりゃタカ子と比べりゃ誰だって真っ黒だろ。……ま、竜児は元からだけどな』と間から口を挟んできた竜児を軽く受け流す賢治。
竜児ではないが、私もどういう意味か知りたいです、主任。
それって私だけアホの子認定ってことですかっ。
「俺からすれば君もなかなか負けてないと思うけどねぇ…」
『なぁタカ子。これって誉められてると思うか?』
「ケンちゃん、ちょっとお口チャック」
『チャックしたらタカ子が助けられないからまた後でな』
「助けるどころか更なる窮地に追いやられている気がするんだけど」
『そうか?』
「真実を指摘しているだけですから別にかまわないのでは?賢治にしては的を射てます」
『ははは!珍しく竜児に誉められた』
「ケンちゃんハウス!!」
「高瀬君、君幼馴染を犬扱いしてんの?言っとくけどそれ犬じゃなくて猛獣だよ?」
本当にわかってる?と、何故か妙に心配そうな顔で主任から声をかけられたところで、背後から響いた大きな溜息。
――――ー誰のものか、振り返るまでもない。
「……話があるなら、さっさと本題に入ってもらいたいんだが」
『なんだ部長さんか。あんまり静かだからいないのかと思った』
そんなことは絶対ないだろうに、これまで沈黙を続けていた事をからかうように口にする賢治。
「わざわざ確認するということは、俺達二人に何か言いたいことがあるんだろう?回りくどいことをせず、早くそれを言ったらどうだ」
いい加減そのふざけたバカ話は終わりにしろと告げる部長に、「あ~あ、おいしいとこ持ってっちゃって」と半ば本音でぼやく主任。
『ははは、了解。こっちとしても時間は無限にあるわけじゃないしな。
じゃあズバリ聞くが、高木真理子、って名前に聞き覚えは?』
突然のその言葉に、ぱちくりと目を瞬かせたのは高瀬だ。
「ケンちゃん、それって……」
師匠の名前だよね確か。
なんで今その名前を――――?
「高木、真理子………?」
特に心当たりが思い浮かばない様子でその名前を口にした部長に対し、反応があったのは主任の方だった。
「高木真理子って…。それ確か、数年前にトラブルがあって辞めた秘書課の女子社員だろ」
「えぇ!?」
高瀬が本気で驚いた。
師匠って、まさかの先輩だったのか!!
しかも秘書課っ。
「中塚君の同期…いや一つ上だったような……。そういえばあの後しばらくして中塚君が―――――」
そこまで言って、記憶を遡った主任は何かに気づいたように「まさか」と口走る。
「高瀬君の言ってたホテルの幽霊って、高木くんのことなのか!?」
嘘だろ!?と言わんばかりの様子の主任。
「え、え??」
何をそこまで驚いているのか、高瀬にはその理由がさっぱりわからない。
『そうだよ。ホテルの一室で心臓発作を起こして死んだ高木真理子。
セクハラ問題で取引先の重役ともめて、あっさり会社にクビを切られた気の毒な女子社員』
「クビ……!?おいおい、言いがかりはやめてくれよ!彼女は自主退社だったはずだぞ!?」
『大口の取引と引き換えに、彼女がやめざるを得ない状況に周囲が追い込んでおいて、か?』
「!!」
『まぁ、直接あんたたちが関わったっていう話はどこにも出てこなかったし、関係のない話だと思っていたのかもしれないけどな。
そっちの部長さんに至ってはまだ就任前の話だし、実際に手を下したのは前任者だろう』
「前任者…」と、苦々しく呟いた主任には、しっかりその心当たりがあるらしい。
どういうことだ、と険しい表情を作る部長に「……あとで話す」と小声で答える。
「ケンちゃん、その話……」
『あぁ、タカ子にはまだ話してなかったな。変な先入観を持つのもよくないかと思って黙ってたんだが』
「先入観っていうか普通に驚いたんだけど……」
師匠の身に一体何が……?
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