[完結］麗しき姫君 2016.07.14〜

第3章 モナ・リザに拘る私

偉大なるジュリアーノ

《詳細》

1517年にクルーの館を訪れた、アントニオという人物（ルイジ・ダラゴーナ枢機卿の秘書）が、ジュリアーノ・デ・メディチの依頼によって描かれた「フィレンツェの婦人」の肖像を見たことを記述しているそうです。

レオナルドは「フィレンツェの貴婦人の役目は、偉大なジュリアーノ・デ・メディチの死と共に終わった」と述べました。

フランソワ1世に、招かれる前は、ダ・ヴィンチのパトロンは、ジュリアーノでったことは、よく知られています。


《フィレンツェの婦人の役目は、偉大なジュリアーノの死と共に終わった》


フィレンツェの婦人には、どのような役目があったというのでしょう？


それにしても、ラファエロが描いたジュリアーノ・デ・メディチの肖像画は、身体の傾け方といい、組手の配置といい、モナ・リザそっくりです。


1519年に、亡くなったレオナルド・ダ・ヴィンチ

1520年に、亡くなったラファエロ


ラファエロが、何か真実を知っていたというのなら、この肖像画に、何らかのメッセージが託されているのでしょうか？


それとも、ポーズが似ているのは、単なる偶然なのでしょうか？






※『死の連鎖の謎』より転載