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だんだんと月の向こう側が見えてきた。
私は、ずっと、毒を追求していた。
しおりを挟む「死の連鎖の謎」より転載
私は、ハッとした。
毒をウィルスに変えたら、今の現状によく似ている。
《食べ物か、飲み物か?そのいずれかに毒を入れられたとし、摂取した毒の量にも、違いは出てくると思います。》
高齢であったアレクサンデル6世は、ウィルスにやられた。
若かったチェザーレは、致死には至らず、九死に一生を得たという見方も出来ます。
発症するまでの期間は、8日間、
発症してから、実際に死に至るまで6日間…
ウィルスが体内に入ってから、約2週間で、死に至ったという計算になります。
そんなウィルスがあるのか?ないのか?
分かりませんが、これを、ウィルスを使った殺人事件の、一つのサンプリングとして、1519年に起きた
“神聖ローマ皇帝選挙の前、僅か3ヶ月の間に、権力者が何人も亡くなった”………
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