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神様、聖者、素晴らしい人達
セント・ ニコラオス
しおりを挟むニコラオスは小アジアのローマ帝国リュキア属州のパタラの町に生まれた。叔父のパタルの主教ニコラオス(甥と同名)は甥に徳行の基を見出し、ニコラオスの父母を説いて幼い頃から教会に従事させた。
司祭であった時には、かつて豪商であったが財産を失い貧しくなったために娘を売春させなければならないところであった商人の家に、夜中に窓(あるいは煙突とも)から密かに2度、多額の金を投げ入れた。このため持参金も用意して娘達は正式な結婚を行なうことができた。父親は大変喜び、誰が金を投げ入れたのかを知ろうとして見張った。すると3度目に金を投げ入れているニコラオスを見つけたので、父親は足下にひれ伏して涙を流して感謝した。
主の墳墓に巡礼する為に海路エルサレムに向った際には、暴風を鎮め、船から落ちて死んだ水夫を甦らせた。
ニコラオス伝には、前述のように教区の貧しい娘にひそかに持参金をめぐんだという伝承があることから、サンタクロースはこの伝承から発展したとする説がある。子供を誘拐し商品にする肉屋に赴き7年塩漬けにされた7人の子供を復活させ助けたという別の伝承[1]から子供の守護聖人ともされている。英国オックスフォード大学の研究者らが、聖ニコラオスのものとされる遺骨の年代測定を行ったところ、その死亡時期がサンタクロース伝説と一致したとし、「この骨片は、聖ニコラオス本人の遺骨を目にしている可能性を示唆している」という声明を出した[2]。
※ ウィキペディアより転載
1200年から1500年ごろまでの数百年間で、聖ニコラウスは贈り物をもたらす揺るぎない存在となり、亡くなった12月6日を中心に祝福されるようになった。この厳格な聖人は、ローマ神話のサトゥルヌスや北欧神話のオーディンなど、ヨーロッパの古い神々の要素も取り入れていく。この2神は白いひげの男性として現れ、空を飛ぶなど不思議な力を持っていた。また聖ニコラウスは、祈りをささげ、良い行いをして規律を守るよう、子どもたちをしつける役目もあった。
しかし宗教改革が起こると、ニコラウスのような聖人たちは北欧の大部分で崇敬を失ってしまった。「これは問題でした」とボウラー氏。「子どもたちへの愛情に変わりはありません。ならば、誰が贈り物を持ってくればよいのでしょうか?」
ポイント
● 聖ニコラオスがサンタの起源だった。
● 宗教改革が起こると、聖ニコラオスのような聖人たちは、北欧の大部分で崇敬を失ってしまった。
ドイツでは?
もはや聖人ではなく、ルクラウス(Ru-klaus、荒っぽいニコラウス)、アシェンクラス(Aschenklas、灰色のニコラウス)、ペルツニッケル(Pelznickel、毛むくじゃらのニコラウス)など、子どもたちを脅す相棒になっていた。
彼らは子どもたちに良い行いを求め、さもないとむちで打ったり、さらったりするぞと警告した。
赤い服を着た陽気な男性とはだいぶ違って見えるが、こうした多彩なキャラクターが、のちにサンタ自身の変化に関わっていく。(参考記事:クリスマスの悪魔、クランプスの起源」)
オランダでは?
子どもたちもその家族も、贈り物をくれる聖ニコラウスへの敬愛を捨てなかった。オランダ人たちは「シンタクラース」とその不朽の名声を新大陸の植民地に持ち込み、ドイツで贈り物を届けていた毛深く恐ろしい者たちの伝説も、そこで生き続けることになった。
建国間もないころの米国では? 英国イングランドでは?
クリスマスは今とだいぶ異なっていた。ニューイングランドではこの祝日は避けられ、それ以外の場所では異教の収穫祭のようになっていた。「祝祭の様子は、屋外で浴びるように酒を飲む、町や村を挙げての荒々しいどんちゃん騒ぎでした」とボウラー氏は話す。
「英国イングランドでも似たようなものでした。魔法を使うプレゼントの贈り手は、特にいませんでした」
↓↓↓↓↓
様相ががらりと変わったのはその後、19世紀の前半のことだ。
クリスマスを家族で祝う行事にしようと、何人もの詩人や作家たちが尽力した。
その結果、復活させられ、人物像を作り直されたのが、聖ニコラウスだった。
上記の内容は、
サンタの歴史:聖ニコラウスが今の姿になるまで | ナショナルジオグラフィック日本版サイト より 部分転載
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/121800491/?P=2
サンタのイメージが今のような姿として定着したのは、コカコーラのC Mから…
って書き記したのは、記憶に新しい。
サンタクロース( 聖ニコラオス )は、
こんなイメージから
こんなイメージに変わりました。
ドイツでは、もはや聖人ではなく、子供たちを脅す悪魔的な存在になった。(子供たちに良い行いを求めるためではあるが…)
日本のスサノオノミコトとも、どこか似ている。
本当は、素晴らしい神様なのに、悪神として名高い時代があった。
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