[完結］ほんに ほんに 美術界は、謎だらけ

歴史は人為で変えられる。

完璧に秩序は乱れた。

作者の人気度や時代によって、解説や批評はガラリと変わる。


因みに、フェルメール絵画において『眠る女』は、
「比較的初期の作品で、期待してた遠近感もない。構想していたと思われる物語性も断念した」
と、KYという評論家は、その著書に書いた。

それから、10年以上の月日が流れ、フェルメール人気が高まると共に、K氏は、『眠る女』への評論を、良いものにガラリと変えた。


評論とは、そういうものである。



私は、『知られざるレオナルド』という本を持っているが、

「音楽家の肖像」は、白黒の画像の扱いである。

(※  モナ・リザ、岩窟の聖母、聖アンナと聖母子などは、勿論カラーである。)


やはり、昔から知っている通り、評価は、それほど良くはない。


サルバトール・ムンデイが、レオナルド作品の仲間入りしたおかげで、音楽家の肖像が、評価を上げ【ミラノ時代の傑作】となった。


完璧に秩序は乱れた。