[完結］ほんに ほんに 美術界は、謎だらけ

音楽家の肖像

あの時のウィンクの意味

2018年7月20日の朝、
目を閉じたら、
『音楽家の肖像』がウィンクしてくれた映像が現れた…
 
その時の事を、思い出していた。


見えない世界で、いない誰かにウィンクされるなんて通常考えられないが、私は、確かに
ウィンクされたと感じた。


あの大きな目で、
私は、確かにウィンクされた。

色々考察しながら、レオナルドの意思を汲み取りながら
私は、あの時のウィンクの意味がやっと理解出来た。

音楽家の肖像は、

「自分が盾になります」

と合図してくれたんだと、私は、そう解釈した。


   レオナルドの筆致を認められながらも、歴代の研究者に、ずっと弟子の作品だとされていた、『音楽家の肖像』、過去もそうだったのだから、現在も未来も、ずっとそのままで良いですって、
きっと、そういう意味だったんだと思った。


現在の研究者にどう認識されているのか？美術関係者ではないから内部の事情は分からないが、

『サルバトール・ムンディ』が、510億になったおかげで、
『音楽家の肖像』も
レオナルドの真作であると認めざるを得なくなった。


そうしたから、大変。


レオナルド作品並びに、レオナルド派の作品の秩序が乱れた。


『音楽家の肖像』は

 


こういう描写や

こういう描写があるにも関わらず

レオナルドの真作として認められ、格式が随分と高く評価されるようになり、
下記のようなご立派な解説がされるようになった。


《1485年頃に制作された男性の油彩画の肖像画である。ダヴィンチの油彩画が現存数が少なく、さらに男性の肖像画はこの作品のみとなっている。

絵のモデルは未だ不明であるが、近年赤外線による調査では手元の塗りつぶされた部分から楽譜の描写が見つかり、音楽家であることが判明した。

1482年頃にダヴィンチと一緒にミラノにやってきた音楽家アタランテ・ミリオロッティがモデルであるとの説が有力である。ダヴィンチはアタランテの音楽の師でもあったと言われている。

ダヴィンチは肖像画を描く際にモデルの精神性を非常に重視しており、過度なデフォルメを嫌っていた。

見たものをそのまま描くということを”魂の動き”と表現していたことからも彼が写実において強いこだわりを持っていたのが伺える。

当作品はダヴィンチが30代頃の作品で、ミラノの創作活動の場を写した前後に描かれた作品である。20代のころに描きあげた肖像画と違い解剖学から学んだ人物造形が随所に作品に現れており、髪の毛の質感から肌色合いに至るまで非常に緻密に丁寧に描画されている。

頭部の部分は特に念入りに描き込まれており、平面ながらも本物の瞳に近い透明感と立体感を感じさせる、さらに肌の下の血管まで描写されており見るものを惹きつける。現在はイタリア、ミラノにあるアンブロジアーナ図書館に所蔵されている。》

※MUSEYの解説