2017.12〜 ★ 死の連鎖の謎 [2023年12月31日完結］

第17章 ルクレツィア悪女伝説を壊す

ルクレツィアは、レオ10世へ、尊敬と感謝と信頼を込めて手紙を書く。自分の夫の領国をレオ10世が狙っているとも知らないで。

レオ10世は、尚も、領国支配を企みました。

漁夫の利で得たウルビーノと、セニガッリア・ペーザロを併合しました。

そして、次に狙い付けたのが、フェッラーラです。(失敗に終わりましたが…)

フェッラーラと言えば、ルクレッツア・ボルジアの、最後(3番目)の夫の領国ですよね。

ルクレッツア・ボルジアは、亡くなる少し前に、罪深き自身を、懺悔するような手紙を、レオ10世宛てに送っています。

ルクレッツアは、レオ10世が自分の領国を奪おうとしているなんて夢にも思わず、聖職者であるレオ10世へ、尊敬と感謝と信頼を持って、また、主イエス・キリストに対し祈りを込め、その手紙をしたためたのだと思うと、何だか、やるせない気持ちになります。


※ 手紙が真相を紐解く鍵 
(ルクレッツアからレオ10世へ) 

この文章は、著作権問題に抵触する恐れがあるので削除しました。




アレクサンドル6世にせよ、ユリウス2世にせよ、レオ10世にせよ、皆どの教皇も、だいたい似たような生き様、死に様をしていますね。


本来ならば、聖職者のように、
人の上に立ち、神様に近いお仕事をする立場の彼らは、人々の手本となるべく、正義ある行いをすべきなのに、何故か権力を振りかざし、身勝手なことばかりしているように思えてならないのです。


歴史に名を残す、権威ある、(名目上)立派な人達の悪口を書くのは、抵抗がありますが、ルクレッツアの謙虚で愛に溢れた手紙を読んでいたら、そう感じざるを得ません。


レオ10世は、免罪符の発行等、多少非難もありますが、ルネサンスの芸術を保護したとか…
色々な意味で、その功績を評価され、歴史に名を残しました。


ルクレッツア・ボルジアも、歴史好きの人には有名ですが、何故か？彼女に対しては、噂話ばかりが進行し、“悪女伝説”やらなにやら…
悪いイメージが付きまとっています。


この差は何なんでしょうね？