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第13章 ダ・ヴィンチの遺言状より、不可解な点を読み解く
7. 《兼ねてからの疑問点》一般的に伝えられている内容と、レオナルドの遺言状の内容が異なる。
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兼ねてからの疑問である。
一般的に伝えられている内容と、レオナルドの遺言の内容に矛盾があるのは何故だろう?
先ずwikipediaの文章を転載
1519年にレオナルドが死去したときに、このワイン畑の半分を遺言によってサライが相続している。また、サライは遺産としてワイン畑だけではなく『モナ・リザ』など複数の絵画作品も同時に相続したと考えられている。
サライが相続したこれらの絵画作品の多くは、後にフランス王フランソワ1世の所有となった。
モナ・リザをはじめ、絵画作品の多くをサライが相続したという。
※ wikipediaからの転載、ここまで。
こちらは、引用元『知られざるレオナルド』より、レオナルドの遺言内容
上記遺言人は、
アンポワーズ聖フロランタン聖堂に葬られ、その遺骸は同聖堂付神父達の手で
運ばれることを希望する。
同人はその葬儀に際し、
60人の貧しき人の手で60本の蝋燭が捧げられ、運ばれることを希望し、同貧者には、この役務によって金銭が施与される・・・。
同遺言人は、ミラノの城壁外に所有する庭園の半分を、その使用人バッティスタ・デ・ヴィラニスに、
また同庭園の残り半分を同じく使用人サライに、
爾後永遠に遺贈する・・・。
同遺言人は、
その侍女マトゥリーナに、
毛皮の裏の付いた黒の上等な布地の外套を贈与する・・・
前記遺言人は、
ミラノ生まれの貴族、フランチェスコ・ダ・メルツィ氏に、
遺言人が所有するすべての書籍と、同人の美術および画家としての職業に関する書道具および画家としての職業に関する諸道具および肖像画類を遺贈する。
歴史的に、レオナルドは、サライに対し、絵画作品の多くを相続させたとなっている。
しかし、遺言状によれば、
サライに絵画作品を寄贈するなど、レオナルドは一言も書いていないのだ。
レオナルドは、サライを、
1使用人扱いとし、ミラノの城壁外に所有する庭園の半分を遺贈すると書いただけである。
「ワイン畑の半分を、サライは貰った」
この内容は、色々な書物に書かれていたので、既に知っていた内容だが、レオナルドの遺言状によれば、庭園だったはず。
レオナルドの所有していた庭園は、ワイン畑だったのか?
庭園が、いつの間にか
ワイン畑にかなった話も、不思議だが、サライが沢山の肖像画を、レオナルドから相続したという歴史も不思議である。
遺言状を読み解けば、
「信頼するメルツィには、書籍や絵画作品を遺贈するが、使用人サライには、庭の半分だけくれてやって、それで充分だ」
ともみてとれる。
レオナルドが、ミラノの城壁外に所有する庭園が、どれほどの大きさかは分からないが、書籍や絵画を遺贈されたメルツィに比べれば待遇は悪い気がする。
私は、テレビやネットを通じて、
サライが、レオナルドから多くの絵画作品を相続したとの情報を知っていたから、この遺言状を読んだ時は、正直驚いた。
歴史は、本当、闇ばかりだ。
一般的に伝えられている内容と、レオナルドの遺言の内容に矛盾があるのは何故だろう?
先ずwikipediaの文章を転載
1519年にレオナルドが死去したときに、このワイン畑の半分を遺言によってサライが相続している。また、サライは遺産としてワイン畑だけではなく『モナ・リザ』など複数の絵画作品も同時に相続したと考えられている。
サライが相続したこれらの絵画作品の多くは、後にフランス王フランソワ1世の所有となった。
モナ・リザをはじめ、絵画作品の多くをサライが相続したという。
※ wikipediaからの転載、ここまで。
こちらは、引用元『知られざるレオナルド』より、レオナルドの遺言内容
上記遺言人は、
アンポワーズ聖フロランタン聖堂に葬られ、その遺骸は同聖堂付神父達の手で
運ばれることを希望する。
同人はその葬儀に際し、
60人の貧しき人の手で60本の蝋燭が捧げられ、運ばれることを希望し、同貧者には、この役務によって金銭が施与される・・・。
同遺言人は、ミラノの城壁外に所有する庭園の半分を、その使用人バッティスタ・デ・ヴィラニスに、
また同庭園の残り半分を同じく使用人サライに、
爾後永遠に遺贈する・・・。
同遺言人は、
その侍女マトゥリーナに、
毛皮の裏の付いた黒の上等な布地の外套を贈与する・・・
前記遺言人は、
ミラノ生まれの貴族、フランチェスコ・ダ・メルツィ氏に、
遺言人が所有するすべての書籍と、同人の美術および画家としての職業に関する書道具および画家としての職業に関する諸道具および肖像画類を遺贈する。
歴史的に、レオナルドは、サライに対し、絵画作品の多くを相続させたとなっている。
しかし、遺言状によれば、
サライに絵画作品を寄贈するなど、レオナルドは一言も書いていないのだ。
レオナルドは、サライを、
1使用人扱いとし、ミラノの城壁外に所有する庭園の半分を遺贈すると書いただけである。
「ワイン畑の半分を、サライは貰った」
この内容は、色々な書物に書かれていたので、既に知っていた内容だが、レオナルドの遺言状によれば、庭園だったはず。
レオナルドの所有していた庭園は、ワイン畑だったのか?
庭園が、いつの間にか
ワイン畑にかなった話も、不思議だが、サライが沢山の肖像画を、レオナルドから相続したという歴史も不思議である。
遺言状を読み解けば、
「信頼するメルツィには、書籍や絵画作品を遺贈するが、使用人サライには、庭の半分だけくれてやって、それで充分だ」
ともみてとれる。
レオナルドが、ミラノの城壁外に所有する庭園が、どれほどの大きさかは分からないが、書籍や絵画を遺贈されたメルツィに比べれば待遇は悪い気がする。
私は、テレビやネットを通じて、
サライが、レオナルドから多くの絵画作品を相続したとの情報を知っていたから、この遺言状を読んだ時は、正直驚いた。
歴史は、本当、闇ばかりだ。
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