34 / 36
33
しおりを挟む
.
「冒険者ランクより上のモンスターの買取ですか?していないことはないですがその場合はどうやって入手にいたったか細かく事情を聞くことになります。もしかして冒険者の駆け出しで上のランクのモンスターを狩ろうと無謀なことをお考えですか?危険なのでおやめください。ダガーさん、貴方は確か昨日もそのことで職員に食って掛かっていらっしゃいましたね。そういうのとても困ります。こちらも冒険者を守るために規則を設けているんです。よしんば貴方に上のモンスターを狩れる実力があったとしてもそれを下済みもせずに下ランクのまま買取なら良いのだろうと繰り返されるとギルド内の規律のバランスを崩す恐れがあり大変迷惑です。もし貴方の行動を見て真似する者がいて命を落としたとします。冒険者だから命の危険があるのも自己の認識が甘かったのもあるでしょう。ですが、貴方はそうなったとき自分の行動に後悔なさいませんか?冒険者は全て己の実力で自己責任ですが、そうは言っても最低限守らねばならないルールは彼らを守るためにあるのです。なので早く上位レベルのものと気がはやるかもしれませんが、、、、、、」
めっちゃお説教された。
容赦ないお説教と指摘にダガーが若干切れそうになっていたのでテグリスが押さえておく。
ダガー君はちょっと対人で我慢ができない、足りない。
そこは、俺は日本人。謝るのにもなれた日本人だ。とテグリスは一人勝手に納得する。しかし、この受付のお姉さん容赦ないな。
たぶん、昨日逃げたのも鬱憤のボルテージあげてるなこりゃ。
「あはは、ギルドに来ると思ってたけど説教受けてるとは思わなかったよ。愉快だね。なに怒られてるの?」
「これはジェラール様、どうかなさいましたか?」
ジェラール?その名は先ほど噂されていた名前ではないか?
受付嬢が二人に向けていた鬼のような顔を一瞬で女性らしい微笑にすり替えた。
その変わり身の早さに感服する前に気になった言葉に後ろを向くと
昨日知ったばかりのそして二度と見たくなかった顔がにこにこと二人を見ていた。
「ジェラールだと?ユナン、おまえ偽名だったのか」
ダガーが質問する。それにユナンが首を振って否定した。
「ユナンは偽名って言うか商人のときに使う通名。同じくジェラールは冒険者のとき使ってる名前だよ。こう見えても売れっ子で色々あって名前変えてるんだ。百の顔を持つ男ーなんちゃって」
「ややこしい。本当の名前は何なんだよ」
テグリスが胡散臭げにユナンを睨む。それにユナンが目を細めてにやりと笑う。
「しりたーいー?でもタダじゃないよ」
「いらん、おまえの名前なんてどうでもいい。二度と関わる気がないからな」
いつになくテグリスが好戦的な態度でユナンと対峙した。
「ひどいなーもー。俺泣いちゃうよー。俺、二人の仲間に入れてもらおーとギルドに来たのにー。」
ゆるい言葉遣いそのままに泣きまねをするユナンに二人はノーと告げる
「「断る」」
「えー、でも俺を仲間にしとくととってもお得だよー?」
「冒険者ランクより上のモンスターの買取ですか?していないことはないですがその場合はどうやって入手にいたったか細かく事情を聞くことになります。もしかして冒険者の駆け出しで上のランクのモンスターを狩ろうと無謀なことをお考えですか?危険なのでおやめください。ダガーさん、貴方は確か昨日もそのことで職員に食って掛かっていらっしゃいましたね。そういうのとても困ります。こちらも冒険者を守るために規則を設けているんです。よしんば貴方に上のモンスターを狩れる実力があったとしてもそれを下済みもせずに下ランクのまま買取なら良いのだろうと繰り返されるとギルド内の規律のバランスを崩す恐れがあり大変迷惑です。もし貴方の行動を見て真似する者がいて命を落としたとします。冒険者だから命の危険があるのも自己の認識が甘かったのもあるでしょう。ですが、貴方はそうなったとき自分の行動に後悔なさいませんか?冒険者は全て己の実力で自己責任ですが、そうは言っても最低限守らねばならないルールは彼らを守るためにあるのです。なので早く上位レベルのものと気がはやるかもしれませんが、、、、、、」
めっちゃお説教された。
容赦ないお説教と指摘にダガーが若干切れそうになっていたのでテグリスが押さえておく。
ダガー君はちょっと対人で我慢ができない、足りない。
そこは、俺は日本人。謝るのにもなれた日本人だ。とテグリスは一人勝手に納得する。しかし、この受付のお姉さん容赦ないな。
たぶん、昨日逃げたのも鬱憤のボルテージあげてるなこりゃ。
「あはは、ギルドに来ると思ってたけど説教受けてるとは思わなかったよ。愉快だね。なに怒られてるの?」
「これはジェラール様、どうかなさいましたか?」
ジェラール?その名は先ほど噂されていた名前ではないか?
受付嬢が二人に向けていた鬼のような顔を一瞬で女性らしい微笑にすり替えた。
その変わり身の早さに感服する前に気になった言葉に後ろを向くと
昨日知ったばかりのそして二度と見たくなかった顔がにこにこと二人を見ていた。
「ジェラールだと?ユナン、おまえ偽名だったのか」
ダガーが質問する。それにユナンが首を振って否定した。
「ユナンは偽名って言うか商人のときに使う通名。同じくジェラールは冒険者のとき使ってる名前だよ。こう見えても売れっ子で色々あって名前変えてるんだ。百の顔を持つ男ーなんちゃって」
「ややこしい。本当の名前は何なんだよ」
テグリスが胡散臭げにユナンを睨む。それにユナンが目を細めてにやりと笑う。
「しりたーいー?でもタダじゃないよ」
「いらん、おまえの名前なんてどうでもいい。二度と関わる気がないからな」
いつになくテグリスが好戦的な態度でユナンと対峙した。
「ひどいなーもー。俺泣いちゃうよー。俺、二人の仲間に入れてもらおーとギルドに来たのにー。」
ゆるい言葉遣いそのままに泣きまねをするユナンに二人はノーと告げる
「「断る」」
「えー、でも俺を仲間にしとくととってもお得だよー?」
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
百花繚乱 〜国の姫から極秘任務を受けた俺のスキルの行くところ〜
幻月日
ファンタジー
ーー時は魔物時代。
魔王を頂点とする闇の群勢が世界中に蔓延る中、勇者という職業は人々にとって希望の光だった。
そんな勇者の一人であるシンは、逃れ行き着いた村で村人たちに魔物を差し向けた勇者だと勘違いされてしまい、滞在中の兵団によってシーラ王国へ送られてしまった。
「勇者、シン。あなたには魔王の城に眠る秘宝、それを盗み出して来て欲しいのです」
唐突にアリス王女に突きつけられたのは、自分のようなランクの勇者に与えられる任務ではなかった。レベル50台の魔物をようやく倒せる勇者にとって、レベル100台がいる魔王の城は未知の領域。
「ーー王女が頼む、その任務。俺が引き受ける」
シンの持つスキルが頼りだと言うアリス王女。快く引き受けたわけではなかったが、シンはアリス王女の頼みを引き受けることになり、魔王の城へ旅立つ。
これは魔物が世界に溢れる時代、シーラ王国の姫に頼まれたのをきっかけに魔王の城を目指す勇者の物語。
最強の龍『バハムート』に転生した俺、幼女のペットになってしまう
たまゆら
ファンタジー
ある日俺は、邪龍と恐れられる最強のドラゴン『バハムート』に転生した。
人間の頃と違った感覚が楽しくて飛び回っていた所、なんの因果か、変わり者の幼女にテイムされてしまう。
これは幼女と俺のほのぼの異世界ライフ。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
終焉の謳い手~破壊の騎士と旋律の戦姫~
柚月 ひなた
ファンタジー
理想郷≪アルカディア≫と名付けられた世界。
世界は紛争や魔獣の出現など、多くの問題を抱え混沌としていた。
そんな世界で、破壊の力を宿す騎士ルーカスは、旋律の戦姫イリアと出会う。
彼女は歌で魔術の奇跡を体現する詠唱士≪コラール≫。過去にルーカスを絶望から救った恩人だ。
だが、再会したイリアは記憶喪失でルーカスを覚えていなかった。
原因は呪詛。記憶がない不安と呪詛に苦しむ彼女にルーカスは「この名に懸けて誓おう。君を助け、君の力になると——」と、騎士の誓いを贈り奮い立つ。
かくして、ルーカスとイリアは仲間達と共に様々な問題と陰謀に立ち向かって行くが、やがて逃れ得ぬ宿命を知り、選択を迫られる。
何を救う為、何を犠牲にするのか——。
これは剣と魔法、歌と愛で紡ぐ、終焉と救済の物語。
ダークでスイートなバトルロマンスファンタジー、開幕。
二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる