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街の地図はかなり適当です。そこら辺は詳しくないのでさらーと流してください。
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俺が竜の群れから離れて一番初めにあった人間の領地はどこぞのうんたらかんたら貴族らしく長ったらしい名前の領主が収める都市だった。
俺たち土竜は遊牧の民じゃないが草食動物のようにある程度自分たちが自然破壊にならない程度、草を食べつくしたら移動する。
だから群れの巣は一箇所じゃない。目安はないが俺たちのような巨体を維持できるほどの豊富な自然を有する場所をいくつか覚えておき、巣にしながら生活している。
俺が生まれてからは10年、巣の移動はなかったが一番近いのが公爵領で栄えた人口の多い都市だったとは意外だった。
でも考えたら俺たちは草食でおとなしいし、俺たちがいるから派手に暴れるようなほかの生命体はここを避けるのかもしれない。
なら土竜の俺たちが近くに住んでいると知っているかは知らないが
いい土地と貴族が住み着いて栄えてるのも不思議ではないのかな、なんてそんな風に思った。実情は知らないが。
街を探索して回るほどはまだここに詳しくなっていないが、ギルドは大通りに面していて確か領地から言えば北に公爵の城があり、その周辺が官僚や富裕層の住むエリアで大体放射状に広がった領地に走る大通りの真ん中に広場があり
東西南北に走る大通りのそこが真ん中あたりでギルドや公爵の私兵なんかの施設その他はそこから言うとここら辺に現れる魔物の棲息から南に置かれていたはずだ。あまり詳しくないが南のほうが他より若干、出没するモンスターが強かったはずだ。故にこの都市では北もしくは中心地から離れ南よりの城門に近い端が言い方は悪いが危険も多く、貧困層が住みやすい土地になる。と言ってもここは治世がいいのか城門付近でも大通りを歩いてもその通りに面している場所にあからさまなスラムを思わせるごろつきもいない。通り沿いはいろいろな店でにぎわっている。こういう街はいいね。南側はやはりギルドや兵の居住区もあるらしく
防具や武器関係の店が目に付く。食い物屋台は西よりにいいのがあったのを昨日見つけた。肩に人を担ぎながらだが昼から酔っ払った男を担いでいるとでも思われているのかじろじろ不審げにまでは見られない。
大通りからまっすぐいける城門で兵が出入りを確認しているのが見える位置で
俺は肩に担いでいた荷物を降ろす。
いい加減そろそろおきてもらわないといけない。
こいつは俺が見せたクエストの紙に載った薬草を見て
知っていると頷いたのだ。役に立ってもらわないと。
覆面に活を入れる。
覆面(今は覆面が外れて素顔をさらしているが名前を知らないのでそう呼ぶ。)が目を開ける。
ようやくのお目覚めだ。
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俺が竜の群れから離れて一番初めにあった人間の領地はどこぞのうんたらかんたら貴族らしく長ったらしい名前の領主が収める都市だった。
俺たち土竜は遊牧の民じゃないが草食動物のようにある程度自分たちが自然破壊にならない程度、草を食べつくしたら移動する。
だから群れの巣は一箇所じゃない。目安はないが俺たちのような巨体を維持できるほどの豊富な自然を有する場所をいくつか覚えておき、巣にしながら生活している。
俺が生まれてからは10年、巣の移動はなかったが一番近いのが公爵領で栄えた人口の多い都市だったとは意外だった。
でも考えたら俺たちは草食でおとなしいし、俺たちがいるから派手に暴れるようなほかの生命体はここを避けるのかもしれない。
なら土竜の俺たちが近くに住んでいると知っているかは知らないが
いい土地と貴族が住み着いて栄えてるのも不思議ではないのかな、なんてそんな風に思った。実情は知らないが。
街を探索して回るほどはまだここに詳しくなっていないが、ギルドは大通りに面していて確か領地から言えば北に公爵の城があり、その周辺が官僚や富裕層の住むエリアで大体放射状に広がった領地に走る大通りの真ん中に広場があり
東西南北に走る大通りのそこが真ん中あたりでギルドや公爵の私兵なんかの施設その他はそこから言うとここら辺に現れる魔物の棲息から南に置かれていたはずだ。あまり詳しくないが南のほうが他より若干、出没するモンスターが強かったはずだ。故にこの都市では北もしくは中心地から離れ南よりの城門に近い端が言い方は悪いが危険も多く、貧困層が住みやすい土地になる。と言ってもここは治世がいいのか城門付近でも大通りを歩いてもその通りに面している場所にあからさまなスラムを思わせるごろつきもいない。通り沿いはいろいろな店でにぎわっている。こういう街はいいね。南側はやはりギルドや兵の居住区もあるらしく
防具や武器関係の店が目に付く。食い物屋台は西よりにいいのがあったのを昨日見つけた。肩に人を担ぎながらだが昼から酔っ払った男を担いでいるとでも思われているのかじろじろ不審げにまでは見られない。
大通りからまっすぐいける城門で兵が出入りを確認しているのが見える位置で
俺は肩に担いでいた荷物を降ろす。
いい加減そろそろおきてもらわないといけない。
こいつは俺が見せたクエストの紙に載った薬草を見て
知っていると頷いたのだ。役に立ってもらわないと。
覆面に活を入れる。
覆面(今は覆面が外れて素顔をさらしているが名前を知らないのでそう呼ぶ。)が目を開ける。
ようやくのお目覚めだ。
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