覆面少年の正面だあれ

たとい

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覆面少年と

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一人っきりの少年に、親は覆面をつけました。

「あなたの素顔はこれから一生誰にも見せてはいけません。」

覆面をつけた少年は、自分を必要としてくれてる親のために従順服従。




言われた通りに命令のままに指令をただただこなす日々。

別人になって、自分偽って笑った。それが彼の幸せでした。







覆面をつけた少年に、親がいなくなってから

彼の素顔を知る者はついにどこにもいなくなりました。

一人っきりの少年は、自分を必要としてくれた友によって変化改変。




望んだ通りに思いのままに自由を二人で過ごす日々。

色んな顔を見せて、友達脅かして笑って、それは彼の幸せでした。







友達をかばって、覆面少年の面の皮は剥がれた。

驚愕する相手の隙をついて返り討ち。けれど友達に顔が見せられない。

「やはり僕の顔は見せられないものなんだ。頼むからここから去ってほしい。」

「顔を見て嫌うようなら本当の友じゃないよ。頼むからこっちを見てほしい。」

君の素顔も正体も知らないけれど、本心は知ってるつもりだと言う、優しい声に思わず振り向いた。

少年の顔を目の前に、友達は驚いていた。




「それが君の本当の顔?」




「僕と同じ顔してる。」










ー昔々、貧しい家の親は子供を一人譲りました。

子供は物騒な家で厳しく育てられました。

「あなたの素顔はこれから一生誰にも見せてはいけません。自分も見てはいけません。」

子供はターゲットを仕留めていきました。

親がいなくなってから、子供は貧しい家の友人ができました。

ある日、依頼主の一人が友人に襲い掛かる。

助けた拍子に見せた顔は、別れた双子の顔でした。
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