モブ転生~最高の観客席~

とんこ

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3 3回目

8 話をちゃんと聴きましょう。

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 「「うそでしょ!!」」

 「うそじゃない。」

 「前に話したよ。」

 まえ?前に…?いつ?私たちは、首を右に傾けた。

 卒業パーティーの後、婚姻し領地へ行くって話し。

 「そのこと両親はしっているのかしら?」

 「そうよね、私たちだって今知ったのに。」

 「挨拶の時に今後の計画を話したよ。」

 「そうだよ、俺たちもう予定が詰まっているから、話したよ。聞いてなかったの?」

 「「………。」」

 卒業したら、実家の領地に行き来しあって…お泊まりしあって…美味しいもの食べたり、お寝間での楽しいお話会、お買い物…思いで作りをしようと思っていたのに。

 カップに入ったお茶を見つめた。

 「教会にはいついくの?」

 「卒業パーティーの前に行くよ。」

 「っ!」

 二人揃って目を見開いた。

 「ドレスも用意してあるよ。」

 「なんですって!」

 「そんな。」

 二人は、ため息をついた。

 「前に街に行った時、卒業パーティー用のドレスを頼んだでしょ?」

 「その時、教会はこういうのがいいわって、話してたじゃない。」

 私たちは、二人揃って斜め上を見た。

 
 そういえば…きゃっきゃして色々見たのは覚えてはいるが…。

 「だから、同じサイズで注文したよ。まぁ、ちょっと俺の意見も入っているけど。」

 「宝石も手配してあるし。」

 「相変わらず、仕事の早いことで。」

 「「ふふふ。そうだろう。」」

 頷きながら、残り少ない学園生活を充実するために考えを巡らせた。

 「とりあえず、お寝間パーティーだわ。」

 「そうね、領地は無理だから王都の美味しいお店巡りだわ。」

 二人で頷きあった。

 「そうそう。」

 「地図と冊子。」

 二人を見ると、地図を2枚と冊子二冊を出していた。

 「「なにそれ。」」

 「見てみて。」

 「おすすめのお店をね、ピックアップしてあるよ。」

 地図に番号がふってあり、冊子にはその番号のところに店の名前とおすすめメニューが書いてあった。



 なぜか、遠くを眺めてしまった。








 
  
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