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3 3回目
1 嘘でしょ
しおりを挟む「入学おめでとうございます。これからの、3年間皆様にとって良い経験になるよ、楽しんでください。」
[[[[楽しみますよ。]]]]
「「「「うんん?」」」」
講堂で、学園長の挨拶を聞いていたら、駄々漏れ呟きが耳に入ったので、きょろきょろ。
なんと、きょろきょろしているのが、私の他に3人。
目があった。
指で、合図を出された。
頷きあった。
学園の裏庭に花壇があり、その中にベンチが所々に用意され、東屋もあった。
入学の式典と案内が終わったあと、そこへ向かうともう、3人は着ていた。
「「「まってたよぉ!」」」
「久しぶりぃ!」
四人で、手を繋ぎ輪になった。
「今回は、会えると思えなかったんだ。」
「私も!」
「子供の頃のお茶会参加した?」
「茶会?」
三人がこっちを見る。
「王女様の茶会だよ。」
「「「でた。」」」
「凄い人で、お菓子が美味しかったことだけ、覚えてる。」
「あぁ、焼きがし美味かったなぁ。」
4人で、遠く見る。
「あのとき、会っていてもおかしくなかったのにね。」
「本当に!」
「そうだ、私寮にはいるんだけど、みんなは?」
「「「嘘でしょ?!寮はいる。」」」
「うち王都に屋敷ないんだよね。」
「うちもない…。」
二人で、しゅっんとした。
「うちはあるけど、親が入っておいた方がいいって。」
「うちの親もそう言ってた。」
「今回は、貴族だったね。」
「うちは伯爵。」
「うちも伯爵。」
「うちは、子爵。」
「うちも!」
[[ちょうどいい。]]
二人の元旦那の呟きが聞こえた。
「なにが、ちょうどいいの?」
「「あっ、うん。」」
「なに?」
「俺、次男なんだけど…婿に行ってもいいし…外交関係の仕事したいなと思って…いたり…。」
「俺も…次男。領地の運営手伝いになると思うんだ。でも。外交俺もしたいし…。」
「うん。」
「…。」
東屋の周りの花たちが、風に揺れているのを、それぞれなにげに眺めていると、「兄弟はいる?」と、聞いていきた。
「うん。弟が2いる。」
「うちも弟…3いる。」
「「婿はいらん!」」
「「ぷっ!」」
「「きゃははははは。」」
しかし、笑い事ではない。嫁入り先を探さねばならん。
「「安心して、俺に嫁いでおいでよ!」」
「「うっそー!いいのぉ。」」
二人は、胸の前で手を組「「元旦那様、有難うございます。あぶなかったぁ。」」
二人で、顔を見合わせた。
「そろそろ、婚約させられそうだったから。」
「そー!私も。」
「「よかった。」」
四人で、
手を取り微笑みあった。
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