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110 待ちます。
しおりを挟む悔い改め中の子羊を宿屋に残して、鍛冶屋ヘ向かった。
鍛冶屋の扉を開けると、親方がちょうど、工房から出てきたところだった。
「おう!出来てるぞ。」と、親方が手を上げ声を掛けてきた。
「おはよございまッス。」俺は、笑顔で中に入った。
「おはようございます。ジュリアンさん、こちらです。」と、声を掛けられてた方へ向くと、弟子が笑顔で剣を用意していた。
札を渡し、剣を確認し先程、子羊からもらったお金で支払った。
「防具の手入れはよかったのですか?新しく、作ってくださってもいいですよ。」と、弟子がにこにこと営業してくる。
「大丈夫です。」目をそらしてしまった。
弟子と、色々話していると扉が開き「おはようございます。」と、知った声がした。
振り向くと、王子さまのお名前のアンソニーが、入ってきた。
「わぁ、ジュリアンさん!会えて嬉しいです。」
アンソニーが、満面の笑みで歩んできた。
「お待ちしておりました。親方が、あちらでお待ちです。」と、弟子がアンソニーを案内するように手を上げた。
「ジュリアンさんも一緒にどうです?」と、アンソニーに誘われた。
「俺は、いいです。用件も終わったんで、帰ります。」
「えっ。」アンソニーは、小さく声をあげると俺の裾を掴んだ。
「えっ?」
「せっかく会えたのに…お昼…ごはん、一緒に食べましょう。ねっ?」ダメですか?という、目でみてくる。
うぅうう、可愛い。
「いいですよ。じゃぁ、ギルドにいるので、終わったら来て下さい。」
「わかりました。」全力の笑顔を向けてきた。
ほわほわ…してしまう。
俺は、鍛冶屋を出てギルドへむかった。
途中、市場へよってコーヒーと干からびた肉(世間では、干し肉)と干からびた果物(ドライフルーツ)それから、おパンツと靴下を購入した。よれよれ、おぱんつじゃ…恥ずかしかったので。
ギルドに着くと、子羊リーダーのパーティーに話しかけられた。
「うちのリーダーが、ご迷惑掛けてませんか?」と、本当に申し訳ないです!と、全面にだすように4人が頭を下げてきた。
「大丈夫ですよ。」と、ちょっと明後日の方向を見ながら答えた。
「本当にすみません。昨日、一緒に歩いてるところを見たと聞いて…探していたんです。」
「大丈夫ですよ。」
「リーダーは、どこに?」
「二つ先の飯屋の、隣の宿屋で寝てます。」
「ありがとうございます。お手数お掛けしました。」と、頭を下げた。
「大丈夫ですよ。」
ちょっと立てないけど…。
4人は、連れだってリーダーを迎えに行った。
良い仲間がいていいね!子羊ちゃん。
俺は、ちょっと羨ましかった。
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