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79 男前と子供と…。
しおりを挟む魔戦士に連れられて、隣の部屋に移動した。部屋には、姉さんとリーダーが、食事の用意をしていた。
「まだ、いたんですか。」と、魔戦士があからさまに、嫌な顔をした。
「一緒に食べようよ。まだ、お昼前だしさ。」と、動じずにリーダーが言う。
「飯ぐらい、一緒に食ったっていいだろ。」と、姉さんがニヤニヤと言う。
かまってちゃんが、二人。
この二人の相手をしてるコヤツ、すごい。
このパーティーって、この辺りじゃ有名で、優秀なパーティーなはずなのに…。
思わず、微笑んでしまった。
「こいつもいいって、言ってるし。」と、親指立てながら姉さんが、俺の肩にがっちり組んできた。
「食事だけですよ。絶対に。」
「さぁ、座ろう。」
「ほら、ここ座れ。」姉さんに促され、座った。
食事をしながら、今回の討伐の話やどのくらいの大物をやったかとか、色々と話した。
「お前さぁ、もうパーティー組まないの?」
「そうですね。一人になれたし、大勢だと面倒なんですよね。ほら…。」姉さんの口に付いたスープを拭って、少なくなった、バターを皿に足してやった。
「そうなんです!こうやって、面倒かけるでしょ?リーダー、パン取りますか?」
「俺から見てこのパーティーは、戦闘の時はすごくいいんだと思います、パーティーとしては、バランスも取れているし、経験もあるから、引き際もわきまえてるでしょうし。特にこの二人は。だけど…はぁ。」
「「なんだそれ。」」
ムッとする二人。
「そうなんです!戦い以外が、時折いや…いつも残念なんですよ。ちょっとしか、一緒にいないあなたが、気付くのですから…メンバーは、もっとそう思っていると思います。」
二人は、大きく目を見開いた。
「ビックリ、マジで!」ってのが、聞こえてきそうな感じだ。
「姉さんは、男前でかっこいいんですよ。だけど、よく物落とすし…何て言ったらいいか…ぬけてる。」
口にスープとパンくずを付けて、目を見開いて、こちらを見る姉さん。
「リーダーは、素直でいいのですが、欲望にも素直すぎますよね…子供と言うか…。」
スプーンを、落としそうになるぐらいビックリする、リーダー。
「なので俺には、パーティーでやっていく自信が…ないんですよね。」と、姉さんの口を拭った。
「なるほど…わかる気がします。」
俺と魔戦士は、二人を見てため息をついた。
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