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第9話 食堂での仕事
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朝の準備を済ませ、みんなで魔術の塔の食堂へ向かう。
配られたエプロンを身に付け、手をゴシゴシとしっかり洗うと、早速 職員のギートさんに野菜の下処理を頼まれた。
かごに盛られた大量の野菜を見て、『うぇ~』と心の中で叫ぶ。
家族分の食事くらいしか作ったことがないので、こんなに盛られた野菜を見るのは初めてだ。
ギートさんは魔術師ではないが、魔道具を動かせるだけ魔力がある。
私たちのような三年契約の下働きは、魔力の有無を問われないが、職員となるには、ある一定の魔力を求められる。
食材の下処理も魔力を使えばラクで早いだろうにと思うが、それだと私たち下働きは不要となってしまう。
誰でも思いつくであろうことをやってないのには、何か意味があるのだろう。
地道にじゃがいも、玉ねぎ、人参など分担して皮を剥いたり、指定されたサイズに切り分けていく。
なかなかかごの中身が減らずに滅入りそうだ。
時々 隣に座るスーザンと会話しながら、手を動かす。
「スーザンは手先が器用だね。スルスル皮を剥いてて、見てて気持ちいい」
「ありがとう。前に料理店で働いた経験があるからね。ミルローズ、こっち見ながら包丁動かしてると危ないよ」
「うん、気をつける。あっ、イタッ」
すぐにメイラさんが作業をやめて、様子を見にきてくれる。
「あー、切っちゃったね」
薬箱を出してきて、消毒とキズを保護するテープを貼ってくれる。
「君、ここはもういいから、テーブルを拭いてきて」
ギートさんから指示がとぶ。
「はい」
ああ、初日から失敗しちゃった。
できることを一生懸命やろうと、テーブルを次々拭いていく。
最後に床に落ちてるゴミを拾ったり、イスの位置を直したりして厨房に戻ると、ギートさんが頷いてくれた。
しばらくすると、先輩が入ってきて、テーブル席にカチャカチャとコップやカトラリーを並べている。
私たちは裏方で、先輩たちが表を担当するのかな。
下処理が終わったところ、ギートさんが魔道具に魔力を込めて、調理を始める。
私たちは洗い場で使い終わった調理器具を洗って片付けたり、今朝届いた食材を貯蔵庫へ運んだり……
裏方にもいろいろな仕事があるものだ。
わからないことはメイラさんに聞きながら、何とか対応していく。
私が洗い場で洗い物をしていると、ギートさんがオーブンに魔力を込めた。
ギートさんの手が離れたオーブンはブォンプォンブォンと音を鳴らしている。
音がどんどん大きくなり、ブォォォンブォォォンブォォォンと音が変化した。
ギートさんが慌てふためいて
「みんなここから離れろ!」と叫んだ。
次の瞬間、オーブンの扉から火が吹き出した。
ひぇ~っ
すぐ近くの洗い場にいた私は……腰が抜けて逃げ遅れてしまった。
しかも床に座り込んでしまった為、テーブル席からは見えない。
あー、なんてことだ。
とにかく熱いので、シンクに貯めていた水を小鍋ですくい、頭からドシャンと被る。
少しだけマシになった。
ついさっき新しい水を貯め直したばかりで、まだあまり水が汚れていなかったのが、せめてもの救いだ。
恐る恐るハイハイでオーブン前を横切って、退避を試みる。
すると、私がオーブンに近づいた途端、プシュシュッと火が消えた。
えっ、なんで? まぁ助かったけど……
ギートさんが助けてくれたのかと彼を見たが、口をポカンと開けて、驚愕の表情を浮かべてる。
彼じゃないか……
仲間や先輩方は、よかったよかったとほっと胸を撫で下ろしている。
どこかに助けてくれた魔術師様が?
見回してみるが、それらしき姿は見えない。
オーブンの裏側が燻っているから、横から確認すると、壁とオーブンの隙間に魔石が挟まっていた。
どういうこと?
固まっていると、メイラさんが様子を見にきてくれ、私の視線を追った彼女も間石に気づいた。
私をナタリア、スーザン、エマに託し、ギートさんへ報告へ向かう。
ギートさんと話した彼女は、食堂から出ていき、すぐに魔術師フランさんを引っ張ってきた。
「メイラちゃんが呼ぶから、研究を投げ出してきたのに、トラブル対応? そんなの誰でもいいじゃないか! あっでも、メイラちゃんが僕を一番頼りにしてるってことならいいのか……」
フランさんの独り言が聞こえる。
「フランさん、オーブン裏になぜか魔石があるの。取り除いていいかわからなくて……対処をお願いできませんか?」
メイラさんの言葉に、テキパキ動き出すフランさん。
わかりやすい人だ。
「はい、これで大丈夫。オーブンも調整したから、調理可能なはずだよ。この魔石は僕がもらっていく。調査結果がわかり次第、知らせるから」
「「「フランさん、ありがとう」」」
彼は魔石を袋に直すと、手を振って去っていった。
ちゃらちゃらして見えるけど、魔術師としては優秀で、頼りになるんだな。
しかもメイラさんだけに固執してるところは好感が持てる。
私は、管理課で替えの制服を受けとり、更衣室で着替えた後、ヤケドやケガの有無を医務室で確認され、少し休ませてもらった。
トラブルがあり、どうなることかと思ったけれど……ほとんど影響はでなかったそう。
今日から新人の私たちが下処理に入る為、余裕を持って早め早めに準備していたおかげらしい。
それに、オーブンは火を入れたところで、まだ何も入れていなかったのが幸いした。
食堂の営業が終わると、片付けをして終了。
片付けていると、フランさんがギートさん、メイラさん、私を呼びに来た。
オーブンが火を吹いた時のことを、ギートさん、私の順にあれこれ聞かれた。
話が終われば退室で、最後はメイラさん。
フランさん、職権乱用では?と思わないでもないが、メイラさんが抗議してないので、まぁいいんだろう。
配られたエプロンを身に付け、手をゴシゴシとしっかり洗うと、早速 職員のギートさんに野菜の下処理を頼まれた。
かごに盛られた大量の野菜を見て、『うぇ~』と心の中で叫ぶ。
家族分の食事くらいしか作ったことがないので、こんなに盛られた野菜を見るのは初めてだ。
ギートさんは魔術師ではないが、魔道具を動かせるだけ魔力がある。
私たちのような三年契約の下働きは、魔力の有無を問われないが、職員となるには、ある一定の魔力を求められる。
食材の下処理も魔力を使えばラクで早いだろうにと思うが、それだと私たち下働きは不要となってしまう。
誰でも思いつくであろうことをやってないのには、何か意味があるのだろう。
地道にじゃがいも、玉ねぎ、人参など分担して皮を剥いたり、指定されたサイズに切り分けていく。
なかなかかごの中身が減らずに滅入りそうだ。
時々 隣に座るスーザンと会話しながら、手を動かす。
「スーザンは手先が器用だね。スルスル皮を剥いてて、見てて気持ちいい」
「ありがとう。前に料理店で働いた経験があるからね。ミルローズ、こっち見ながら包丁動かしてると危ないよ」
「うん、気をつける。あっ、イタッ」
すぐにメイラさんが作業をやめて、様子を見にきてくれる。
「あー、切っちゃったね」
薬箱を出してきて、消毒とキズを保護するテープを貼ってくれる。
「君、ここはもういいから、テーブルを拭いてきて」
ギートさんから指示がとぶ。
「はい」
ああ、初日から失敗しちゃった。
できることを一生懸命やろうと、テーブルを次々拭いていく。
最後に床に落ちてるゴミを拾ったり、イスの位置を直したりして厨房に戻ると、ギートさんが頷いてくれた。
しばらくすると、先輩が入ってきて、テーブル席にカチャカチャとコップやカトラリーを並べている。
私たちは裏方で、先輩たちが表を担当するのかな。
下処理が終わったところ、ギートさんが魔道具に魔力を込めて、調理を始める。
私たちは洗い場で使い終わった調理器具を洗って片付けたり、今朝届いた食材を貯蔵庫へ運んだり……
裏方にもいろいろな仕事があるものだ。
わからないことはメイラさんに聞きながら、何とか対応していく。
私が洗い場で洗い物をしていると、ギートさんがオーブンに魔力を込めた。
ギートさんの手が離れたオーブンはブォンプォンブォンと音を鳴らしている。
音がどんどん大きくなり、ブォォォンブォォォンブォォォンと音が変化した。
ギートさんが慌てふためいて
「みんなここから離れろ!」と叫んだ。
次の瞬間、オーブンの扉から火が吹き出した。
ひぇ~っ
すぐ近くの洗い場にいた私は……腰が抜けて逃げ遅れてしまった。
しかも床に座り込んでしまった為、テーブル席からは見えない。
あー、なんてことだ。
とにかく熱いので、シンクに貯めていた水を小鍋ですくい、頭からドシャンと被る。
少しだけマシになった。
ついさっき新しい水を貯め直したばかりで、まだあまり水が汚れていなかったのが、せめてもの救いだ。
恐る恐るハイハイでオーブン前を横切って、退避を試みる。
すると、私がオーブンに近づいた途端、プシュシュッと火が消えた。
えっ、なんで? まぁ助かったけど……
ギートさんが助けてくれたのかと彼を見たが、口をポカンと開けて、驚愕の表情を浮かべてる。
彼じゃないか……
仲間や先輩方は、よかったよかったとほっと胸を撫で下ろしている。
どこかに助けてくれた魔術師様が?
見回してみるが、それらしき姿は見えない。
オーブンの裏側が燻っているから、横から確認すると、壁とオーブンの隙間に魔石が挟まっていた。
どういうこと?
固まっていると、メイラさんが様子を見にきてくれ、私の視線を追った彼女も間石に気づいた。
私をナタリア、スーザン、エマに託し、ギートさんへ報告へ向かう。
ギートさんと話した彼女は、食堂から出ていき、すぐに魔術師フランさんを引っ張ってきた。
「メイラちゃんが呼ぶから、研究を投げ出してきたのに、トラブル対応? そんなの誰でもいいじゃないか! あっでも、メイラちゃんが僕を一番頼りにしてるってことならいいのか……」
フランさんの独り言が聞こえる。
「フランさん、オーブン裏になぜか魔石があるの。取り除いていいかわからなくて……対処をお願いできませんか?」
メイラさんの言葉に、テキパキ動き出すフランさん。
わかりやすい人だ。
「はい、これで大丈夫。オーブンも調整したから、調理可能なはずだよ。この魔石は僕がもらっていく。調査結果がわかり次第、知らせるから」
「「「フランさん、ありがとう」」」
彼は魔石を袋に直すと、手を振って去っていった。
ちゃらちゃらして見えるけど、魔術師としては優秀で、頼りになるんだな。
しかもメイラさんだけに固執してるところは好感が持てる。
私は、管理課で替えの制服を受けとり、更衣室で着替えた後、ヤケドやケガの有無を医務室で確認され、少し休ませてもらった。
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食堂の営業が終わると、片付けをして終了。
片付けていると、フランさんがギートさん、メイラさん、私を呼びに来た。
オーブンが火を吹いた時のことを、ギートさん、私の順にあれこれ聞かれた。
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