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第10話 初めての休日
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今日は、魔術師の塔で働きだして初めての休日。
休みはチームごとに異なり、五日働いたら二日休む。
私たちは食堂で五日働き、今日、明日が休み。
今日は仕事の疲れを癒すべく、のんびりと過ごし、明日の午前中は同室の四人で買い物に出かけることにした。
今日、スーザンは部屋でゴロゴロ、エマは図書館で本を借りてくると言っていた。
私は、窓の外を眺める。
少しだけ雲が浮かぶ青空だ。
そよ風が心地よい。
少し体を動かしたい。
ナタリアを誘って、寮近くの大きな公園へ出かけることにした。
公園の池に浮かぶ水鳥を眺めながら散策していると、大型の真っ白な毛並みの犬を連れた青年とすれ違った。
いや、すれ違うはずが……
バウッ
急に犬が私に飛びかかってきた。
えっ、驚いた私は犬の重みに耐えきれず……尻餅をついてしまった。
あまりに突然のことで、『キャー』なんてかわいらしい声をあげることもできず、
『ウワッ』と色気も何もない声が出た。
お尻がジンジンと痛い。
少し涙目になっていると、
ペロリッ 頬を長くてザラザラとした舌が通過していく。
ビクッ 驚きすぎて、あっという間に涙が引っ込んだ。
フフっ、フフフ
「お前、かわいいわねぇ~。でも突然飛びかかるなんて危ないわ。ダメじゃない」
膝に乗っかったまま頬をペロ、ペロリッとなめる大きな犬をガシガシと撫で回す。
犬はブンブンと尻尾を激しく振っている。
「申し訳ない。お怪我はないですか?」
「あなたねぇ、犬が飛びかかる前にちゃんと止めなさいよね!全く躾がなってないわね。
ミルローズ、大丈夫?」
ナタリアが私の隣に座り込み、犬を連れた青年に怒りつつ、私の心配してくれている。
「なにボーッとしてるのよ!早く犬を彼女から離しなさいよ」
ナタリアが心配してくれるのは、ありがたいのだが、言葉が荒くなってる。
「ああ、すまない。フィンは君を気に入ったみたいで……」
リードをグイッと引っ張ると、不服そうに犬フィンが私から離れた。
「ほらっ、手を貸して。この子をベンチで休ませたいの」
ナタリアの声に反応した青年が、私の手を引き、立ち上がらせてくれる。
そのまま彼が手をひいてくれ、すぐ近くに置かれたベンチへと移動した。
ナタリアは私に怪我がないか確認してくれようとしたのだが、目の前には眉をハの字にした青年とブンブンと激しく尻尾を振る大きな犬フィン。
まさかこんな人目のある場所でお尻や足を見るわけにはいかないよね……
私が尻餅をついた場所は草が生えていて柔らかかったし、まぁ少しくらい怪我していても軽い擦り傷や打ち身かな。
ちょっと赤くなってるくらいだと思う。
「今から病院へ行きましょう」
大袈裟に心配する彼に、
「大丈夫ですから」と断りを入れたのだが、「後でお詫びに行きたい」と言われ、
「寮で暮らしているので、お詫びは本当に必要ありません」と名前も告げずに寮へ帰ろうとしたのだが……、
「住まいは魔術師の塔の寮ですか?
僕はドリュー、王立魔術学校の三年で、来年からは魔術師の塔で働く予定なんです」
後ろから大きな声で話しかけられた。
魔術学校三年?来年から魔術師の塔へ?
それって優秀な魔術師のタマゴってことだよね?
ナタリアと私の足がピタリと止まった。
これから顔を合わせることになるかもしれない。無下にするわけにはいかなくなった。
揃って振り向き、ドリューさんをマジマジと見る。
彼は、ラフな格好だが、肌触りのよさそうな上質な生地。
マドニーの町では見ないような裕福な家庭の方だと感じた。
自ら犬の散歩をするなんて、よっぽどかわいがってるのね。
魔術師のタマゴとわかった途端、彼を観察するなんて、なんてわかりやすい私たちだ。
「来週もこの時間にフィンと散歩しています。また会えませんか?」
ドリューさんの誘いを受け、ナタリアを伺うと、肘で優しく押され、早く答えなさいよとアピールされた。
誘われたのは私ってこと?
ナタリアもでしょ?
どっちが答えたっていいじゃない。
『また会えませんか?』なんて言われたら、ドキドキしてしまう。
「ごめんなさい。まだ働きだしたばかりで……約束はできません。でもまた会えたらフィンと遊びたいし、触らせて欲しいです」
初対面のドリューさんと約束する勇気はないが、フィンは本当にかわいくて、モフモフしたい!!
「じゃあまた」
ペコリと頭を下げると、爽やかな笑顔で手を振られた。
フィンもバウッバウッとまた私に飛びかかろうとリードを引っ張ってる。
「それにしても、びっくりしたね。ミルローズ、怪我しなかった?擦り傷があるなら、薬箱借りてこようか?」
部屋に帰り着くとナタリアが心配してくれる。
私はベッドの隅で手鏡を使い確認する。
う~ん、血は出てないし、大丈夫そうね。
血は出てないけど、擦り傷はあったようで、お風呂で体を洗うと、傷がしみてジンジン痛かった。
この歳になって、お尻を擦りむくなんてねぇ。
その夜、夢にフィンが現れた。
私に飛びついてきては、顔をベロンベロン舐められた。
尻尾をブンブン振って、めちゃくちゃかわいいの!
私はフィンに抱きつき、思う存分モフモフを楽しんだ。
あー、幸せな夢だったなぁ。
夢の中で癒された~。
決めた、やっぱりフィンに会いに行こう!
モフモフしなくっちゃ。
休みはチームごとに異なり、五日働いたら二日休む。
私たちは食堂で五日働き、今日、明日が休み。
今日は仕事の疲れを癒すべく、のんびりと過ごし、明日の午前中は同室の四人で買い物に出かけることにした。
今日、スーザンは部屋でゴロゴロ、エマは図書館で本を借りてくると言っていた。
私は、窓の外を眺める。
少しだけ雲が浮かぶ青空だ。
そよ風が心地よい。
少し体を動かしたい。
ナタリアを誘って、寮近くの大きな公園へ出かけることにした。
公園の池に浮かぶ水鳥を眺めながら散策していると、大型の真っ白な毛並みの犬を連れた青年とすれ違った。
いや、すれ違うはずが……
バウッ
急に犬が私に飛びかかってきた。
えっ、驚いた私は犬の重みに耐えきれず……尻餅をついてしまった。
あまりに突然のことで、『キャー』なんてかわいらしい声をあげることもできず、
『ウワッ』と色気も何もない声が出た。
お尻がジンジンと痛い。
少し涙目になっていると、
ペロリッ 頬を長くてザラザラとした舌が通過していく。
ビクッ 驚きすぎて、あっという間に涙が引っ込んだ。
フフっ、フフフ
「お前、かわいいわねぇ~。でも突然飛びかかるなんて危ないわ。ダメじゃない」
膝に乗っかったまま頬をペロ、ペロリッとなめる大きな犬をガシガシと撫で回す。
犬はブンブンと尻尾を激しく振っている。
「申し訳ない。お怪我はないですか?」
「あなたねぇ、犬が飛びかかる前にちゃんと止めなさいよね!全く躾がなってないわね。
ミルローズ、大丈夫?」
ナタリアが私の隣に座り込み、犬を連れた青年に怒りつつ、私の心配してくれている。
「なにボーッとしてるのよ!早く犬を彼女から離しなさいよ」
ナタリアが心配してくれるのは、ありがたいのだが、言葉が荒くなってる。
「ああ、すまない。フィンは君を気に入ったみたいで……」
リードをグイッと引っ張ると、不服そうに犬フィンが私から離れた。
「ほらっ、手を貸して。この子をベンチで休ませたいの」
ナタリアの声に反応した青年が、私の手を引き、立ち上がらせてくれる。
そのまま彼が手をひいてくれ、すぐ近くに置かれたベンチへと移動した。
ナタリアは私に怪我がないか確認してくれようとしたのだが、目の前には眉をハの字にした青年とブンブンと激しく尻尾を振る大きな犬フィン。
まさかこんな人目のある場所でお尻や足を見るわけにはいかないよね……
私が尻餅をついた場所は草が生えていて柔らかかったし、まぁ少しくらい怪我していても軽い擦り傷や打ち身かな。
ちょっと赤くなってるくらいだと思う。
「今から病院へ行きましょう」
大袈裟に心配する彼に、
「大丈夫ですから」と断りを入れたのだが、「後でお詫びに行きたい」と言われ、
「寮で暮らしているので、お詫びは本当に必要ありません」と名前も告げずに寮へ帰ろうとしたのだが……、
「住まいは魔術師の塔の寮ですか?
僕はドリュー、王立魔術学校の三年で、来年からは魔術師の塔で働く予定なんです」
後ろから大きな声で話しかけられた。
魔術学校三年?来年から魔術師の塔へ?
それって優秀な魔術師のタマゴってことだよね?
ナタリアと私の足がピタリと止まった。
これから顔を合わせることになるかもしれない。無下にするわけにはいかなくなった。
揃って振り向き、ドリューさんをマジマジと見る。
彼は、ラフな格好だが、肌触りのよさそうな上質な生地。
マドニーの町では見ないような裕福な家庭の方だと感じた。
自ら犬の散歩をするなんて、よっぽどかわいがってるのね。
魔術師のタマゴとわかった途端、彼を観察するなんて、なんてわかりやすい私たちだ。
「来週もこの時間にフィンと散歩しています。また会えませんか?」
ドリューさんの誘いを受け、ナタリアを伺うと、肘で優しく押され、早く答えなさいよとアピールされた。
誘われたのは私ってこと?
ナタリアもでしょ?
どっちが答えたっていいじゃない。
『また会えませんか?』なんて言われたら、ドキドキしてしまう。
「ごめんなさい。まだ働きだしたばかりで……約束はできません。でもまた会えたらフィンと遊びたいし、触らせて欲しいです」
初対面のドリューさんと約束する勇気はないが、フィンは本当にかわいくて、モフモフしたい!!
「じゃあまた」
ペコリと頭を下げると、爽やかな笑顔で手を振られた。
フィンもバウッバウッとまた私に飛びかかろうとリードを引っ張ってる。
「それにしても、びっくりしたね。ミルローズ、怪我しなかった?擦り傷があるなら、薬箱借りてこようか?」
部屋に帰り着くとナタリアが心配してくれる。
私はベッドの隅で手鏡を使い確認する。
う~ん、血は出てないし、大丈夫そうね。
血は出てないけど、擦り傷はあったようで、お風呂で体を洗うと、傷がしみてジンジン痛かった。
この歳になって、お尻を擦りむくなんてねぇ。
その夜、夢にフィンが現れた。
私に飛びついてきては、顔をベロンベロン舐められた。
尻尾をブンブン振って、めちゃくちゃかわいいの!
私はフィンに抱きつき、思う存分モフモフを楽しんだ。
あー、幸せな夢だったなぁ。
夢の中で癒された~。
決めた、やっぱりフィンに会いに行こう!
モフモフしなくっちゃ。
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