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カエル化女子と溺愛彼氏

保護猫の不安4

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 そしたら、やっぱり、
「手を繋ぎたい」
 と瑠璃也は言う。
 私が頷くと手を重ねてきた。もやは出ない。指を絡めてみたら、瑠璃也も何も言わずに指を絡め返してきたから、ドキッとした。

「最近は、触らないでって言わないな」
 と瑠璃也は言う。
「低刺激療法のおかげかな、怖くない」
 瑠璃也だけは、と心の中で付け加える。
 日埜静馬に触れられたときはやっぱり、身体が冷たくなって、怖かった。
「だといいな」
 瑠璃也は朗らかに言う。そして手を繋いで帰った。

 この先、付き合ったら私たちはどうなるんだろう?
 本当に結婚する?
 あれだけ嫌がっていたのに、今想像するそれは、決して嫌な未来ではない。
 ただ、現状私は瑠璃也に頼りすぎていないかと、気になる。私は瑠璃也に何が出来るだろう?
 何も思い浮かばない。

 でも、今瑠璃也がいなくなってしまったら、と考えるだけで恐ろしい。ママがいない今、私は何を支えにすればいいのか、やっぱり、分からないのだ。

 サロンは大事だし、出来るだけスキルも磨いていくつもりはある。経営の勉強も少しずつしているし、テクニックや知識もインプットしている。
 それでも、ママがいない現実はまだまだ重くのしかかって来ていて、私はときどき身動きが出来ないような気がしていた。
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