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カエル化女子と溺愛彼氏
不安の終わりと、そしてはじまり1
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日埜静馬との奇妙な出会いの後、サロンで午後の施術の予約を確認していたら、「空きが出たところに新しい予約が入ったので、入れ込みました」
と新しいスタッフに言われる。確認した名前にギョッとした。
峰蒼真。
フーレセラピーを希望で、施術者は私を指名しているという。
今日は男性難の運勢でもあるのかな、と思った。とはいえ、お客さんとしてきている以上は、変な振る舞いはしないだろう、他のスタッフもいないし、と希望的推測をする。
予約時間ちょうどに、蒼真はやって来た。蒼真は不愛想に入ってきて、ども、とだけ言う。新規のお客様にするようにカウンセリングする段階になって、
「白那さーこの前の奴と一緒に住んでるんだな」
と言われて、げ、と思う。
「なんで知ってるの?」
「見てたから。ていうか自宅の方に行ってみたけど、不在だったから、サロンの終わりに来てみたらあいつと帰ってくの見た」
「こ、婚約者だし、当たり前じゃん」
嘘ではないけれど、自分からこの言葉を使ったのは初めてだったので、恥ずかしさで声が高くなる。
「へぇ」
蒼真は興味なさそうに相づちを打つ。
「権利の話しに来たんでしょ?」
「そう。土地の権利がうちの親族にある。だから、親父は朱那さんからロイヤリティを受け取っていたらしい」
「それを蒼真におさめろってこと?」
「ロイヤリティはいらない。その代わり土地の権利を行使して、立ち退きをしてもらう」
「え?」
「条件は前のとおり」と言ってこちらを見てくるので、私は「それはない、絶対に」と言って首を横に振る。
と新しいスタッフに言われる。確認した名前にギョッとした。
峰蒼真。
フーレセラピーを希望で、施術者は私を指名しているという。
今日は男性難の運勢でもあるのかな、と思った。とはいえ、お客さんとしてきている以上は、変な振る舞いはしないだろう、他のスタッフもいないし、と希望的推測をする。
予約時間ちょうどに、蒼真はやって来た。蒼真は不愛想に入ってきて、ども、とだけ言う。新規のお客様にするようにカウンセリングする段階になって、
「白那さーこの前の奴と一緒に住んでるんだな」
と言われて、げ、と思う。
「なんで知ってるの?」
「見てたから。ていうか自宅の方に行ってみたけど、不在だったから、サロンの終わりに来てみたらあいつと帰ってくの見た」
「こ、婚約者だし、当たり前じゃん」
嘘ではないけれど、自分からこの言葉を使ったのは初めてだったので、恥ずかしさで声が高くなる。
「へぇ」
蒼真は興味なさそうに相づちを打つ。
「権利の話しに来たんでしょ?」
「そう。土地の権利がうちの親族にある。だから、親父は朱那さんからロイヤリティを受け取っていたらしい」
「それを蒼真におさめろってこと?」
「ロイヤリティはいらない。その代わり土地の権利を行使して、立ち退きをしてもらう」
「え?」
「条件は前のとおり」と言ってこちらを見てくるので、私は「それはない、絶対に」と言って首を横に振る。
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