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カエル化女子と好きだった人
傷だらけの恋心4
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ベッドの上で無抵抗になっている私に退屈したのか、蒼真は舌打ちをして、今度は私のボトムスのボタンを外し、今度は足のすき間に手を這わせてきた。下着の縁から指を入れる感覚に、身体が反射的に跳ねる。
「まだ処女?不感症だもんなー」
不躾なことを言われるのも、貶されるのも慣れている。蒼真からすれば、私は期待外れの奴なのだろうから。私が首を横に振ると、蒼真の目つきが変わった。
「え、マジで?」
と小さく声をあげる。
どうしてそうなったのか、忘れてしまったけれど、瑠璃也としてしまったことがあった。私はお酒も入っていて感情が高まっていたから、前後の記憶は曖昧だ。ただ、そのとき、瑠璃也に触れたらいけないと思ったのを覚えている。
触れたら、綺麗な瑠璃也が汚れてしまうような気がした。追い払おうとしたのに、結局は、とことんまで触れつくされたように思う。
瑠璃也は蒼真みたいに、胸や足の間をすぐに触ってこようとはしないし、まるでケーキ作りでもするように、丁寧で柔らかなタッチで身体を確かめていった。
何度も私の名前を読んでいて、心配そうな顔をしていた気もする。いつもの不愛想な雰囲気とは一変して、最後まで、優しすぎて、甘かったのだ。
翌日自宅で目覚めて、気怠だとともに前日の行為を思い出したとき、ああ、きっと瑠璃也はこれが目的だったんだな、と私は思った。
優しかったのは、目的に手が届いたからだ。
すごく悲しくなった。こんなことしなければ、関係が曖昧なままならば、瑠璃也は綺麗なままで、好きな顔の人のままでいられたのに。
私に触れたから、瑠璃也は汚れてしまった。
好きだった蒼真が、思い通りにならない私に幻滅したように。してしまえばきっと、瑠璃也も私に幻滅する。嫌われる。
だから、嫌われる前に、嫌いたい。
その後しばらくは、瑠璃也の連絡を無視してしまった記憶がある。
「まだ処女?不感症だもんなー」
不躾なことを言われるのも、貶されるのも慣れている。蒼真からすれば、私は期待外れの奴なのだろうから。私が首を横に振ると、蒼真の目つきが変わった。
「え、マジで?」
と小さく声をあげる。
どうしてそうなったのか、忘れてしまったけれど、瑠璃也としてしまったことがあった。私はお酒も入っていて感情が高まっていたから、前後の記憶は曖昧だ。ただ、そのとき、瑠璃也に触れたらいけないと思ったのを覚えている。
触れたら、綺麗な瑠璃也が汚れてしまうような気がした。追い払おうとしたのに、結局は、とことんまで触れつくされたように思う。
瑠璃也は蒼真みたいに、胸や足の間をすぐに触ってこようとはしないし、まるでケーキ作りでもするように、丁寧で柔らかなタッチで身体を確かめていった。
何度も私の名前を読んでいて、心配そうな顔をしていた気もする。いつもの不愛想な雰囲気とは一変して、最後まで、優しすぎて、甘かったのだ。
翌日自宅で目覚めて、気怠だとともに前日の行為を思い出したとき、ああ、きっと瑠璃也はこれが目的だったんだな、と私は思った。
優しかったのは、目的に手が届いたからだ。
すごく悲しくなった。こんなことしなければ、関係が曖昧なままならば、瑠璃也は綺麗なままで、好きな顔の人のままでいられたのに。
私に触れたから、瑠璃也は汚れてしまった。
好きだった蒼真が、思い通りにならない私に幻滅したように。してしまえばきっと、瑠璃也も私に幻滅する。嫌われる。
だから、嫌われる前に、嫌いたい。
その後しばらくは、瑠璃也の連絡を無視してしまった記憶がある。
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