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レッツ子づくり
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「シュシュ。気乗りはしないけれど、後継者を残さなければいけない。形だけでも子どもが生まれたならば、お互いに自由だ」
手首を掴んでくる。そして顔をグイと寄せてきたので、私はクラドの顔の前に手の平を向けた。
「クラド、失礼だけど。ご経験は?」
「な、何を言っているんだい?」
端正な顔が焦りに染まっている。
「なじるつもりはないし、嫉妬もしません。ただ、単純に女の子とやっ……いえ、婦女子と枕を共にした経験はおありですか、と聞いているの」
「君がとことん邪魔をしてきたせいで、そんな経験は」
クラドは恥ずかしそうに言葉を飲み込んだ。つまり、童貞?
「はぁああああ」
私はため息が出た。
「風、いえ、そういう商売の方と遊んだ経験もないの?」
「そ、そんな場所に行くわけがないだろう?けれど、指南係から寝屋指南は受けている。君だって高飛車でわがままし放題だったけれど、仮にも箱入りの公爵令嬢だ。むやみやたらと純潔を散らすような遊びはしていないだろう?」
入れてくれる箱なんてない、五人兄弟育ちの放牧でのびのび育っています、と思ったけれどそれは前世の話だ。
しかし、悪役令嬢・シュシュは、処女ということ?
「不本意ではあるけれど。結婚したからには、後継者が望まれる」
クラドはそう言って抱きしめてきた。
「後継者……。つまり、レッツセックス?子作りしようぜ?」
下品だ、とサイドテーブルの上の白蛇が言う。
「ああ、気味の悪いぬいぐるみを持ってきたのか」
ため息まじりにクラドは言った。けれど、身体を離そうとはしない。胸から鼓動が響き、こちらが照れて来てしまう。
「綺麗な肌だ。君は性格に難があるけれど、見栄えだけならば、この界隈のご令嬢の中では最上級だと思う。とても綺麗だ」
甘い言葉と共に首筋にキスが来る気配があったので、仕方なくそれは許す。
うーん、このままベッドインはつまらないなぁ。
もし、この身体が処女ならば、純潔を護りきるのをルールとして課してはどうだろう?
悪役令嬢は処刑されたり場合によっては娼館に売られたりするようだ。中々シビアな人生を歩むらしい。どんな処遇であっても、絶対に純潔を護りきる。そんなルールの元で動く方が、このゲームにも面白味が出るかもしれない。
好奇心だけを頼りに前世は生きていた。だからこそ、ヤンデレ彼氏に殺されたのかもしれないけれど、今となっては前世の話。
転生後の今は、楽しまなきゃ損だっ。
手首を掴んでくる。そして顔をグイと寄せてきたので、私はクラドの顔の前に手の平を向けた。
「クラド、失礼だけど。ご経験は?」
「な、何を言っているんだい?」
端正な顔が焦りに染まっている。
「なじるつもりはないし、嫉妬もしません。ただ、単純に女の子とやっ……いえ、婦女子と枕を共にした経験はおありですか、と聞いているの」
「君がとことん邪魔をしてきたせいで、そんな経験は」
クラドは恥ずかしそうに言葉を飲み込んだ。つまり、童貞?
「はぁああああ」
私はため息が出た。
「風、いえ、そういう商売の方と遊んだ経験もないの?」
「そ、そんな場所に行くわけがないだろう?けれど、指南係から寝屋指南は受けている。君だって高飛車でわがままし放題だったけれど、仮にも箱入りの公爵令嬢だ。むやみやたらと純潔を散らすような遊びはしていないだろう?」
入れてくれる箱なんてない、五人兄弟育ちの放牧でのびのび育っています、と思ったけれどそれは前世の話だ。
しかし、悪役令嬢・シュシュは、処女ということ?
「不本意ではあるけれど。結婚したからには、後継者が望まれる」
クラドはそう言って抱きしめてきた。
「後継者……。つまり、レッツセックス?子作りしようぜ?」
下品だ、とサイドテーブルの上の白蛇が言う。
「ああ、気味の悪いぬいぐるみを持ってきたのか」
ため息まじりにクラドは言った。けれど、身体を離そうとはしない。胸から鼓動が響き、こちらが照れて来てしまう。
「綺麗な肌だ。君は性格に難があるけれど、見栄えだけならば、この界隈のご令嬢の中では最上級だと思う。とても綺麗だ」
甘い言葉と共に首筋にキスが来る気配があったので、仕方なくそれは許す。
うーん、このままベッドインはつまらないなぁ。
もし、この身体が処女ならば、純潔を護りきるのをルールとして課してはどうだろう?
悪役令嬢は処刑されたり場合によっては娼館に売られたりするようだ。中々シビアな人生を歩むらしい。どんな処遇であっても、絶対に純潔を護りきる。そんなルールの元で動く方が、このゲームにも面白味が出るかもしれない。
好奇心だけを頼りに前世は生きていた。だからこそ、ヤンデレ彼氏に殺されたのかもしれないけれど、今となっては前世の話。
転生後の今は、楽しまなきゃ損だっ。
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