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3章 混線×混戦
●不自然な運命の出会い
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「魔法4日目(先負)」
――――キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。
昼休み終了のチャイムが鳴り響く。
これから午後の部活が始まる時間だというのに、わたしは目隠しをされどこか分からない場所に連れて行かれていた。
チャイムがこんなに近くで響くということは確実に校内なのだけれど、何分目を隠されているので一体どこに自分が今いるのかは分からない。
もうかれこれ5分近く、わたしはこの部屋にいる。
足はそのまま、手だけ布のようなもので後ろ手にして縛られている。
多分いわゆる拉致して監禁ってやつだ。
そんな状態なのに、わたしがこんなに呑気に考え事をしているのにはわけがあった。
さきほどから、
「坊ちゃま、それでは立ち位置がずれています」
「ああ、そうか。ああ!じいや!花弁をほぐさなくては、花を散らせないではないか!」
「誠にすみません坊ちゃん」
そんなやり取りが至近距離で聞こえているからだ。
猿ぐつわを噛まされているわけでもなく、口も自由になっているので、
「あの~何しているんですか?」
と尋ねてみると、
「……」
「……」
両者沈黙が続く。少ししてから再び、
「もう少し花の量を増やしたほうがいいだろう」
「そうですね」
何もなかったかのように、そのやりとりが始まった。
どうやら、突っ込みを入れてはいけない暗黙のルールがあったようだ。
しばらく、その会話に耳を傾けながらじっとしていたら、不意に誰かが近くに来る気配を感じた。
とたん、目隠しを外され、明るい世界に舞い戻ってきた。
そして、その世界で初めに見たものは、仁王立ちでわたしの前に立ちはだかる青年と薔薇の花弁を散らす燕尾服のご老人の姿だった。
何この、二人がかりの微笑ましい演出は……。
周囲を見まわすと、そこはどうやらどこかの部の部室のようだった。
けれど、壁に沿って等間隔には天使の彫像を支える白い柱が立ち、床はタイル地が敷きつめられ、まるでどこぞの宮殿?というような部屋に模様替えされているのだ。
「突然の登場に声も出ないようだな」
目の前の青年がふんぞり返るようにして顎をあげ、そう言った。
「あの、声も出ないのは、この部屋に驚いてなんです。それに登場は全然突然じゃないし」
散々がさごそしていたし、声も聞こえていた。
わたしがそう言うと青年はご老人と顔を見合わせて頷きあう。
「ここに来てもらったのは他でもない。この部屋で運命の出会いを果たすためだ」
ああ、聞こえなかったことにされた……。
物々しい調子で青年はそう言うと、ご老人の引っぱってきた椅子に腰を下ろした。
「時間は十分にある。いや、明日になるまでではあるが。仏滅だしな。ボーイミーツガールはこれからだ――――」
芝居がかった青年の口調や、それに拍手喝采するご老人に何だか微妙な気持ちになりながら、わたしは思っていた。
どうしてこんなことになったんだっけ?
遡るは4時間ほど前。
一昨日で数学の補習がひとまず終わったこともあって、今朝は10時からの部活に間に合うように登校すればいいという大分楽なスケジュールだった。
というか、本当は夏休みなんだし、多少ゆったりしていてもおかしくないんだよね。
補習に追われてすっかり忘れていたけれど。
そんなわけで、今朝は9時頃にまほりが迎えに来て、それから学校に行くことになっていた。
とはいっても、ここのところ朝が早いのにすっかり慣れていたので、わたしはいつもどおりの時間に起き、出かけるのには少し早い時間には支度がすんでしまっていた。
暇を持て余していたので、リビングで、ゆき姉ちゃんの恋愛話に仕方なく付き合っていると、窓の外にお母さんの姿を認めた。
どうやら洗濯物を干し始めようとしている様子なので、わたしも庭に出てそれを手伝うことにする。
リビングの引き窓を開け、サンダルにはき替え外に出ると、何やらお母さんの声が聞こえる。
「あら~そうなのお。大変だったのね~……ミサもきっと喜ぶわあ」
ん?わたし?
ご近所の人とお話でもしているのかな、と思いながら近づいていくと、お母さんは洗濯かごを両手に抱えながら、屋根の上を仰いでいる。
屋根?どうしてまた。
思いながらわたしも屋根の上を仰ぐと、そこには、
「そうなら俺も嬉しいです。姐御とは焔の縁で繫がっている仲ですから」
火恩寺君がいた。
「か、火恩寺君!?」
わたしが声をあげると、弾かれるようにして彼はこちらを見る。
それから、素早く身を翻すと我が家の芝生の上に着地した。
「おはようございます姐御」
その場にひざまずくと、将軍に使える御家人かのように地面に付きそうなくらいに頭をさげる。
「あらあら、ミサ将軍様みたいねぇ」
お母さんもわたしとまったく同じ感性をしているのか、そんなことを言う。
でも決定的に違うのはたぶん、その呑気さだ。
「そ、そんな頭さげられても困るよ!」
「いや、姐御はバカな俺を鋭い突っ込みで一閃してくださったありがたい人ですから。それってエリマキトカゲ!?という姐御の突っ込み、今もまだ覚えています」
「何その意味不明な状況」
そんな突っ込みが出てくる状況って中々ないと思うけれど……。
1年生の頃、火恩寺君は札付きの悪だと校内で有名だったし、隣の席だったわたしもそれなりに緊張しながら、彼に接していたはずなのだ。
その辺りの記憶が曖昧なのは多分、都合の悪いことは忘れましょう、というわたしの脳のせいだとは思うけれど。
いずれにしても、何か出来事があったのは、間違いがないのだ。
その日を境に、わたしは何故か火恩寺君に好かれて追い回されるようになったのだから。
「その出来事、わたし覚えてないし。それに多分、そんなに感謝されるようなことじゃないと思う」
「それじゃあ、昔話をして姐御に思い出してもらうのも、俺の仕事かもしれません。昔話をしても構わないですか?」
「い、いや今は遠慮しとくよ」
「そうですか。じゃあ後ほどですね」
「昔話より聞きたいことがあるんだ。何で我が家の屋根にいたの?」
「姐御の警護のためです。不貞な輩が跋扈してやがる昨今ですから、姐御の身は俺が守らないと」
「で、でも一応ホームセキュリティー入ってるし、そこまでしてくれなくても……」
というか、まさか一晩中屋根の上にいたのだとしたら、寧ろそっちのほうが怖い。
「すごいわねぇ。ミサ、守られているお姫様みたいだわあ。羨ましい」
「それじゃあ母君の身の安全も俺がお守りしますよ」
「まあまあ!」
とお母さんは驚いて両頬に手をあてる。
「でも駄目よお。わたしにはお父さんがいるもの~。それに龍彦君はミサの彼氏だもの~そんなの駄目よ~」
「いやいやいや!彼氏じゃないってば!」
「なに~?さっきからミサ一人でうるさいよー?」
がらがらと引き戸を開けて、ゆき姉ちゃんも庭に出てくる。
嫌な予感がする。
ゆき姉ちゃんがここに加わることで収集がつかなくなる恐ろしい予感。
「ゆき姉ちゃん、何でもな――――」
わたしが言い終わる前に、
「イケメンの匂いがする!」
ゆき姉ちゃんは鼻を鳴らしながら、ぱぱぱっと素早く辺りを見渡すと、いまだにわたしの足元にひざまずいている火恩寺君を見とがめた。
犬か!
「ねえ、そこの君。わたしとブラジリアン柔術極めてみない?」
ゆき姉ちゃんはすぐに近くにやって来て、変なナンパを開始する。
我が姉ながら、悲しくなってきた。
「ブラジリアン柔術……」
「今ならカポエラもセットで、デート二時間。どう?お得じゃない?」
「まあ、お得ねえ」
「通販じゃないんだから」
「ナンパはお得感で勝負なの。さあ、どうするの。カポエラとブラジリアン柔術、そうね、じゃあセットにメリケン・サックとガビシを付けて二時間半でどうだ!」
「そんな武器まで付けてもらえるとは!」
火恩寺君もまんざらじゃなさそうな反応だ。
いや、武器もらっちゃ駄目でしょ。
誰と戦う気?
というか……何これ?何このノリ?
その時、
――――ピーンポーン。
玄関のチャイムの音がした。
腕時計をみると、ちょうど9時をちょっと回ったところだった。
多分、まほりと幸太郎だ。
ブラジリアン柔術とカポエラに夢中の3人には聞こえていない様子だったので、これ幸いとわたしはその場から逃げることにした。
――――キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。
昼休み終了のチャイムが鳴り響く。
これから午後の部活が始まる時間だというのに、わたしは目隠しをされどこか分からない場所に連れて行かれていた。
チャイムがこんなに近くで響くということは確実に校内なのだけれど、何分目を隠されているので一体どこに自分が今いるのかは分からない。
もうかれこれ5分近く、わたしはこの部屋にいる。
足はそのまま、手だけ布のようなもので後ろ手にして縛られている。
多分いわゆる拉致して監禁ってやつだ。
そんな状態なのに、わたしがこんなに呑気に考え事をしているのにはわけがあった。
さきほどから、
「坊ちゃま、それでは立ち位置がずれています」
「ああ、そうか。ああ!じいや!花弁をほぐさなくては、花を散らせないではないか!」
「誠にすみません坊ちゃん」
そんなやり取りが至近距離で聞こえているからだ。
猿ぐつわを噛まされているわけでもなく、口も自由になっているので、
「あの~何しているんですか?」
と尋ねてみると、
「……」
「……」
両者沈黙が続く。少ししてから再び、
「もう少し花の量を増やしたほうがいいだろう」
「そうですね」
何もなかったかのように、そのやりとりが始まった。
どうやら、突っ込みを入れてはいけない暗黙のルールがあったようだ。
しばらく、その会話に耳を傾けながらじっとしていたら、不意に誰かが近くに来る気配を感じた。
とたん、目隠しを外され、明るい世界に舞い戻ってきた。
そして、その世界で初めに見たものは、仁王立ちでわたしの前に立ちはだかる青年と薔薇の花弁を散らす燕尾服のご老人の姿だった。
何この、二人がかりの微笑ましい演出は……。
周囲を見まわすと、そこはどうやらどこかの部の部室のようだった。
けれど、壁に沿って等間隔には天使の彫像を支える白い柱が立ち、床はタイル地が敷きつめられ、まるでどこぞの宮殿?というような部屋に模様替えされているのだ。
「突然の登場に声も出ないようだな」
目の前の青年がふんぞり返るようにして顎をあげ、そう言った。
「あの、声も出ないのは、この部屋に驚いてなんです。それに登場は全然突然じゃないし」
散々がさごそしていたし、声も聞こえていた。
わたしがそう言うと青年はご老人と顔を見合わせて頷きあう。
「ここに来てもらったのは他でもない。この部屋で運命の出会いを果たすためだ」
ああ、聞こえなかったことにされた……。
物々しい調子で青年はそう言うと、ご老人の引っぱってきた椅子に腰を下ろした。
「時間は十分にある。いや、明日になるまでではあるが。仏滅だしな。ボーイミーツガールはこれからだ――――」
芝居がかった青年の口調や、それに拍手喝采するご老人に何だか微妙な気持ちになりながら、わたしは思っていた。
どうしてこんなことになったんだっけ?
遡るは4時間ほど前。
一昨日で数学の補習がひとまず終わったこともあって、今朝は10時からの部活に間に合うように登校すればいいという大分楽なスケジュールだった。
というか、本当は夏休みなんだし、多少ゆったりしていてもおかしくないんだよね。
補習に追われてすっかり忘れていたけれど。
そんなわけで、今朝は9時頃にまほりが迎えに来て、それから学校に行くことになっていた。
とはいっても、ここのところ朝が早いのにすっかり慣れていたので、わたしはいつもどおりの時間に起き、出かけるのには少し早い時間には支度がすんでしまっていた。
暇を持て余していたので、リビングで、ゆき姉ちゃんの恋愛話に仕方なく付き合っていると、窓の外にお母さんの姿を認めた。
どうやら洗濯物を干し始めようとしている様子なので、わたしも庭に出てそれを手伝うことにする。
リビングの引き窓を開け、サンダルにはき替え外に出ると、何やらお母さんの声が聞こえる。
「あら~そうなのお。大変だったのね~……ミサもきっと喜ぶわあ」
ん?わたし?
ご近所の人とお話でもしているのかな、と思いながら近づいていくと、お母さんは洗濯かごを両手に抱えながら、屋根の上を仰いでいる。
屋根?どうしてまた。
思いながらわたしも屋根の上を仰ぐと、そこには、
「そうなら俺も嬉しいです。姐御とは焔の縁で繫がっている仲ですから」
火恩寺君がいた。
「か、火恩寺君!?」
わたしが声をあげると、弾かれるようにして彼はこちらを見る。
それから、素早く身を翻すと我が家の芝生の上に着地した。
「おはようございます姐御」
その場にひざまずくと、将軍に使える御家人かのように地面に付きそうなくらいに頭をさげる。
「あらあら、ミサ将軍様みたいねぇ」
お母さんもわたしとまったく同じ感性をしているのか、そんなことを言う。
でも決定的に違うのはたぶん、その呑気さだ。
「そ、そんな頭さげられても困るよ!」
「いや、姐御はバカな俺を鋭い突っ込みで一閃してくださったありがたい人ですから。それってエリマキトカゲ!?という姐御の突っ込み、今もまだ覚えています」
「何その意味不明な状況」
そんな突っ込みが出てくる状況って中々ないと思うけれど……。
1年生の頃、火恩寺君は札付きの悪だと校内で有名だったし、隣の席だったわたしもそれなりに緊張しながら、彼に接していたはずなのだ。
その辺りの記憶が曖昧なのは多分、都合の悪いことは忘れましょう、というわたしの脳のせいだとは思うけれど。
いずれにしても、何か出来事があったのは、間違いがないのだ。
その日を境に、わたしは何故か火恩寺君に好かれて追い回されるようになったのだから。
「その出来事、わたし覚えてないし。それに多分、そんなに感謝されるようなことじゃないと思う」
「それじゃあ、昔話をして姐御に思い出してもらうのも、俺の仕事かもしれません。昔話をしても構わないですか?」
「い、いや今は遠慮しとくよ」
「そうですか。じゃあ後ほどですね」
「昔話より聞きたいことがあるんだ。何で我が家の屋根にいたの?」
「姐御の警護のためです。不貞な輩が跋扈してやがる昨今ですから、姐御の身は俺が守らないと」
「で、でも一応ホームセキュリティー入ってるし、そこまでしてくれなくても……」
というか、まさか一晩中屋根の上にいたのだとしたら、寧ろそっちのほうが怖い。
「すごいわねぇ。ミサ、守られているお姫様みたいだわあ。羨ましい」
「それじゃあ母君の身の安全も俺がお守りしますよ」
「まあまあ!」
とお母さんは驚いて両頬に手をあてる。
「でも駄目よお。わたしにはお父さんがいるもの~。それに龍彦君はミサの彼氏だもの~そんなの駄目よ~」
「いやいやいや!彼氏じゃないってば!」
「なに~?さっきからミサ一人でうるさいよー?」
がらがらと引き戸を開けて、ゆき姉ちゃんも庭に出てくる。
嫌な予感がする。
ゆき姉ちゃんがここに加わることで収集がつかなくなる恐ろしい予感。
「ゆき姉ちゃん、何でもな――――」
わたしが言い終わる前に、
「イケメンの匂いがする!」
ゆき姉ちゃんは鼻を鳴らしながら、ぱぱぱっと素早く辺りを見渡すと、いまだにわたしの足元にひざまずいている火恩寺君を見とがめた。
犬か!
「ねえ、そこの君。わたしとブラジリアン柔術極めてみない?」
ゆき姉ちゃんはすぐに近くにやって来て、変なナンパを開始する。
我が姉ながら、悲しくなってきた。
「ブラジリアン柔術……」
「今ならカポエラもセットで、デート二時間。どう?お得じゃない?」
「まあ、お得ねえ」
「通販じゃないんだから」
「ナンパはお得感で勝負なの。さあ、どうするの。カポエラとブラジリアン柔術、そうね、じゃあセットにメリケン・サックとガビシを付けて二時間半でどうだ!」
「そんな武器まで付けてもらえるとは!」
火恩寺君もまんざらじゃなさそうな反応だ。
いや、武器もらっちゃ駄目でしょ。
誰と戦う気?
というか……何これ?何このノリ?
その時、
――――ピーンポーン。
玄関のチャイムの音がした。
腕時計をみると、ちょうど9時をちょっと回ったところだった。
多分、まほりと幸太郎だ。
ブラジリアン柔術とカポエラに夢中の3人には聞こえていない様子だったので、これ幸いとわたしはその場から逃げることにした。
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