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2章 蒔かれたよ、変の種

●そうだ、キスをしよう!

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『ええぇっ!?カズシに告白されたあ!?』
 さっき起こったことを幸太郎に話すと、想像以上の大きな反応が返ってきた。
「ミサ、手を繋いで一緒に帰りたいとまで言われてたよ。コータロー君どうする?」
『か、カズシを倒すしか!』
「何バカなこと言ってるの、めんどくさ~い!」
 わたしはお弁当の包みを解いて、お昼の準備をする。
『めんどくさいって。自分のことだろ!?』
「誰かのせいで、余計な動きして疲れたんだもん」
 と言ってテーブルの上の幸太郎にじろっと視線を送る。
 幸太郎は居心地の悪そうな顔をする。
『さっきのは悪かったって!昼寝して起きたら、ここはどこだ!?って混乱して、つい布を突き破って飛び出しちゃって!』
「ふぅ」
『テンション低いな?』
「それにね、告白って言っても、おまじないの影響だもん。魔法が消えればきっと何でもないことになるはず」
 わたしは右手で光るマークを見る。
 このおまじないが穂波君の心を動かしてしまったのなら、おまじないが消えればその思いも消えるはずだ。
「そうかなあ?」
『そーか?』
 まほりと幸太郎の2人の声が重なる。

「え?2人とも何?」
「わたし、ミサと一緒にいること多いから、分かるんだけど。前々から穂波君のミサへの強ーい視線には気が付いてたよ。花が散るほどメロメロの」
 たこさんウィンナーをほお張りながらまほりは言う。
「は、はいぃ?」
 そんな話、聞いたことない。
『あいつ、中身乙女だもん。ミサキに弁当作ってあげたいけど、どんな具が良い?って俺は聞かれたことある。揚げ物くれとけば、喜ぶって言っといたけど』
 そう言いながら、幸太郎はわたしのお弁当の中からから揚げを弾き出して、食べる。揚げ物くれとけば喜ぶのは、幸太郎じゃんか、と思った。
「そんなのコータロー教えてくれなかったじゃん」
『な、何で俺がそんな協力するみたいなまねしなきゃなんねーの!』
「言っといてくれてもいいじゃん。幼なじみなんだし」
『な、ミサキ、カズシのこと好きなのか?ドッグブルーのこと覚えてねーのに?』
「何言ってるの、コータロー?」
 どうも会話がかみ合ってない気がする。
「コータロー君はミサのことになると、レーダーびんびんだもんね~」
『し、椎名!』
「このまま犬だと色んな意味で、危険な信号びんびんだけどねー」
『だよなー』
「何それ?まあいいや。でも、さっきまほり言ってたでしょ、おまじない効いたのかなって。なのになんで魔法が解けても元通りじゃないって思うの?」
「わお。今までの流れぶった切ったね。あれはね、穂波君側の問題じゃなくて、ミサの問題だと思うんだ」
「わたしの?」
「穂波君がミサのことを元々好きだとしても、ミサが気づかなければモテているって状況にならないでしょ?だから、おまじないはミサに気づかせるように働いたんだと思う」

 まほりはふりかけご飯をもぐもぐ口に入れながら説明してくれる。
 話しながら良く食べれるなあと感心する。
「じゃあ、つまりは、元々わたしを思ってくれていた誰かをわたしに気づかせるのが、モテモテのおまじないってこと?」
「そう言って良いと思うよ。おまじないの力のほとんどが、コータロー君を犬にするために働いちゃったから。その残りの微力な働きだし」
「それじゃあ、もしもおまじないが解けても、穂波君は?」
「ミサのこと大好き。でも、魔法が解けて今までの恋愛にチョー鈍感なミサに戻れば、気づかなくなるから問題ないんじゃないかな?」
「誤魔化してるだけのような気もするけど」
 だってそれって、要するにくさい物に蓋をしましょうっていう方法だ。
 穂波君をくさい物に例えるのは、気がひける気もしないでもないけど。
 わたしがそう言うと、まほりは顎の下に人差し指を当て、少し考えるようにしたあと、

「だったら、ミサ。穂波君と付き合っちゃえば?」と言う。
 とたんに、
『はいぃ!?駄目だろ、それは!てか、俺が許さん!』
 幸太郎が色めき立つ。
「コータロー、うるさい!玉子焼き落ちたぁ」
『わりぃ』
 お陰でわたしが驚くタイミングを失くしてしまった。
「好きじゃないのに、付き合えないよ。というか、恋愛全般めんどくさいもん」
「どうしてめんどくさいの?」
「だって、恋愛って好きな人に空中浮遊の練習させられたり、養女になれって強要されたりするんでしょ?そんなのちょっとわたしの手には負えないっていうか」
「ミサ、それ、教材が間違ってるよ。多分」
『ミサキのねーちゃんだな、その教材』
「そんなわけで、今の話はもうおしまい。コータローを元に戻す話しよ」
 そう口にした瞬間、傍の大きな木に何かが飛び移るのが見えたような気がした。
 見間違い?

「どうしたの、ミサ?」
「ううん、気のせいみたい」
 言葉とは裏腹に、ざわざわっと体中が粟立つのを感じた。
 何だか今日のわたしはおかしい。
 そう『仲間さん』の席のことを気にし始めた辺りから、どうも嫌な予感が付きまとっている。
 あの席の主を思い出せば、原因が分かる気がするけれど、まほりも言っていたように、思い出さないほうがいい気もするのだ。


「それじゃ、ミサのご要望どおり、戻る方法考えようか」
 そう言うとまほりは、昨日もそうであったように、手さげから大量の本を出して来る。
 おまじないや魔法の本ではなく、可愛い挿絵のついた絵本や、はたまた国内外文学の文庫本など、昨日とは一味違った系統の本が出てくる。
 わたしはお弁当箱を片付け、幸太郎はテーブルの端のほうに避難する。
「物語の本がいっぱいだけど……」
「そうなの。これ全部、人がその他の生き物になっちゃうって話が入っている本なんだ。うちの書庫かき回して昨日探したの。まだ調べきれてないけ、今日はこのくらい」
「まほりんちの書庫、半端なく広いもんね」

 一度行ったことがあるけれど、広い部屋の壁一面と通路を残してその他の場所にもずらーっと並ぶ本棚、そしてそこにびっしりと揃う本は壮観だった。
「虫食い対策がものすごく大変なんだよ。パパの大切な古書がいっぱいあるから」
 まほりのお父さんは、無類の古書好きらしい、とは前にまほりから聞いた。
「それはともかく。ここにある本のあらすじだけ見て、大体の変身の系統をまとめてみたんだ」
「さすがまほり、抜け目ないね。心強いよ」
 ときどき突拍子もないことするけれど、基本的に賢くて頼りになるのがまほりだ。
「こういう分野の調べものは全然苦にならないんだ」
 まほりはそう言って、テーブルの端においていたメモ帳を取り出す。
 そしてそれを開くと、中のメモを読み上げる。

「まず、登場人物が望んで他の生き物になって、そのまま戻らないパターン。自分で望んだからこそ、戻らないっていう理にかなっているパターンだね。そんな量は多くないけど、ほとんどがいわゆる文学作品だった。自分で望んだのに、元に戻るっていうのはほとんどなかったかな」
「なるほど」
「次に、その登場人物の行動が原因で他の動物になってしまって、何か行動を起こした結果、元に戻れたパターン。このパターンは童話とか寓話に多かったね」
「かえるの王子様ってここのパターンかな?」
「魔女にかえるにされて、お姫様に床に投げつけられて元に戻るんだっけ?それは多分、この次のパターンに当てはまるとは思うんだけど……」

 まほりの視線は幸太郎に向く。
『し、椎名?』
「投げてつけてみる?」
 とわたしに聞く。
「いやいや、さすがに犬を投げつけるっていうのは――」
 わたしも幸太郎の方を見る。
 でも、魔法っていうありえない現象が起こっている以上、普通の感覚でいちゃいけない気もする。
「あり?」
『ねぇよ!』
 わたし達の視線から逃れるように、幸太郎はテーブルの上を飛びはねる。
「まあ、やっても多分戻らないよ。骨折するだけだよきっと」
 愛らしい笑顔で微笑みながら、まほりさんはおっしゃります。
「さて、気を取り直して。最後のパターンいってみよー!」
「切り替え早いな……」
「これは、物語の最初から何だか知らないけど人間以外の姿をして登場。でも、実は元は人間で、何かアクションを起こすことで元に戻るというパターン。さっきミサが言った、かえるの王子様はここに当てはまると思うんだ。物語の最初からかえるだし」

 まほりはさっきまでの流れをぶった切って、解説をしてくれる。
 しかしこうなるとまほりの作った流れに乗るしかない。
「今まで出たパターンの中で考えると、幸太郎の場合は二番目のパターンだよね?」
「そうだね」
「じゃあ幸太郎も何かアクション起こせば、元に戻れるのかな?」
「そう思うよ。でも、そのアクションっていうのが本によってまちまちだから、これが正しいっていうのは見つからなかったんだ」
 まほりは肩をすくめる。
「そっか……」
「けどね、アホマホサークルの会員としてはそれだけじゃ癪だし、他のアプローチも考えてみたの」
 さきほど取り出した本をまとめながら、まほりは言う。
「他のアプローチって?」
 わたしが尋ねると、まほりの瞳が光る。

 な、何だろう。怖いな。
「魔法が解けるのはどんなときかっていうアプローチ」
 構えて聞いたわりには普通に回答で、少し拍子抜けする。
「それも物語を参考にして?」
「ううん。これは参考にするまでもなく、わたしの脳みそが答えを弾き出してくれたよ」
「どういうこ――」
「愛、そしてキス、で決まりでしょ!」
 天を指差しながらまほりは言う。
 あまりにも唐突のことだったので、わたしの心臓はドキバクいっている。
『キ、キス!?』
 テーブルの上で飛び回っていた幸太郎も足を止める。
「よ、良く分からない。いや、まったく分からない。というか、今まで地道にパターンに当てはめて考えてたのに、何でそんなに短絡的に……」
「あれは前置きだよ。わたしは最初からこれが言いたかったのだ!」
「のだって」
「魔法が意思なら、意思で対抗するしかないんだよ!大きな意思といえばやっぱり愛!そして愛の結晶のキスで決まりだよ!」
 まほりがあまりに大きな声で演説するものだから、校舎に残っていた生徒がなんだなんだ、と次から次へと窓から顔を出してくる。
「まほり!ボリューム絞って。コータローのことがばれたら面倒だよ!」
「あ、ごめんね。つい熱くなっちゃった」
「熱くなりすぎだよ」
 魔法関係のこととなると見境がなくなるみたいだよね、まほりは。
「それに、キスとか愛とか言っても……誰がコータローを愛して、キスするの?」


『……』
「……」
 わたしがそう言うと、2人の視線がこっちに向く。
「え?まさか、そんなね」
「ミサ以外に誰が?」
「そ、そんなの駄目でしょ!愛とか言われてもピンと来ないし、キスなんて……!」
 言っているうちに口に中がからからになってくる。
 幸太郎とキスするなんて、まったくイメージが湧かない。
 だってそんなこと想像したこともないからだ。
「コータローも何とか言ってよ!わたしとキスするなんて、嫌じゃないの?」
 わたしがそう言うと、幸太郎は顔を逸らし加減にしながら、
『お、俺は、ミサキな――いや元に戻るためなら別に構わねーけど』
 言う。
「な、何その大人な対応?」
「実際、コータロー君のほうがミサよりちょっと大人だもんね?」
「そ、それは誕生日のことを言ってる?」
「ううん。精神的な問題」
「う、うそ……。少なくともコータローよりはまともに生きてきたつもりなのに、そのコータローよりも精神的に子どもってこと?」
『そ、そんな風に思ってたのか!?』
「だって、ミサ。考えてもみなよ。ただ一回たかだか犬とキスするだけなのに、そんなに騒いでるんだもん、やっぱりね?犬だよ?世界中の何億という人がこの瞬間に、犬とキスしてると思うの?ミサが知らないだけで、世界には犬とキスが溢れてるんだよ?」
 まほりは含み笑いをする。
 その表情にわたしの反発心がまんまと刺激される。

「コータロー君は世界を知ってるよ、ミサと違って?」
「コータロー以下?」
「うん」
 しまいに、幸太郎と比べられたことで、わたしの対抗意識が燃え上がってしまう。
 だから、冷静に聞くと、根拠のないことを、まほりが言っているのにも、気がつかなかったのだ。
「やるよ。やってやる、わたしだって世界レベルになってやる。キスくらいなんぼのもんじゃい!」
 わたしは幸太郎を手に捕まえると、両脇の下に手をいれ持ち上げる。
『やば……。し、椎名、挑発しすぎだろ』
「素直じゃないコータロー君も悪いよ」
『てかさっきから思ってたけど、何で俺の声が聞こえてんの?』
「犬語、昨日一昨日で学んだから」
『ははは、最強……』
 何やら幸太郎とまほりが会話しているようにも見えたけれど、そんなことはどうでも良かった。
 
 キスしてやる!
 キスして、大人になってやる!

 そんな欲望が頭の中をぐるぐる回っていたからだ。
 わたしは手で持ち上げた状態の幸太郎へと顔を近づけていく。
『ミサキ、マジ無理すんなよ。鼻息すげぇよ?』
「うるさいなあ!鼻息は仕様です。コータローは黙ってキスされてれば良いの!」
 また少し顔を近づけていく。
 心臓がひりひりと痛む。頬がちりちりと熱い。
 ドラマや漫画で良く見るワンシーンに過ぎないのに、どうしてこんなに体が騒ぐのだろう。
 世のキスする人たちはこんな苦行によく堪えているものだ、と思う。
『これで俺が人間の姿ならサイコーなのにな……』
 幸太郎がわけの分からない呟きをもらす。
 犬じゃなかったら、キスしてないよ、と思いながら、また顔を寄せる。
 あと、2センチくらいの距離のところに幸太郎の顔がある。
 あとはもう、一思いに――――
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