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花のように
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芳江の個展が終わってからも、雪子は息子の部屋に居続けている。
息子は彼女の部屋に行ったきりである。
今は父親の画廊の仕事を手伝っている隆道とは、週に2~3度会っている。
爽やかな外見とは裏腹に、会えば必ず逞しい身体で雪子を求め続ける。
雪子もまた、夫に蔑ろにされていた長い時間を埋めるかのように隆道を求めた。
餓えた身体がまるで水を吸うように、隆道を求めて離さない。
萎れた花のようだった雪子はもうどこにもいない。
身体の関係から始まったようにみえて、同じ痛みを知っている者同士、心も繋がり始めた。
息子は彼女の部屋に行ったきりである。
今は父親の画廊の仕事を手伝っている隆道とは、週に2~3度会っている。
爽やかな外見とは裏腹に、会えば必ず逞しい身体で雪子を求め続ける。
雪子もまた、夫に蔑ろにされていた長い時間を埋めるかのように隆道を求めた。
餓えた身体がまるで水を吸うように、隆道を求めて離さない。
萎れた花のようだった雪子はもうどこにもいない。
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