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第一話っ、オタクの鈴木と俺っ!ヒャッハー!その6
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何人かの奴隷達が競りに掛けられ、買われていった。
捕虜や債務奴隷、あるいは人買いに攫われてきたりと、奴隷達の内情と背景は色々とあった。
でも、買う奴には関係のない話だ。
しばらくしてから、脂肪の塊で出来た太った豚みたいな奴隷商人が「本日の目玉商品だっ」と大声を張り上げる。
セリ台の上にあげられたのは、きめ細かい肌に濡れ羽色の黒髪をした美しい女だ。
年は二十歳になるかならないかで、体型は細身だが長身だ。
顔立ちは佳麗に整っており、それでいて凛々しい。異国の剣士風って奴だ。
これもチョロインとかハーレム奴隷として神が用意したのかって?
そうさ。思えば、この女達も哀れなもんだよな。
だってよ、転生者の欲望のはけ口として用意された生贄みたいなもんだろう。
こいつらだって自分の人生があって、親や兄弟、友人もいて、
本当だったら平凡ながら幸せな人生を歩めたかもしれないんだ。
はっきり言えばよ、神なんて碌でもない存在なんだぜ。
人間みたいに残酷で愚かな奴さ。
それから鈴木の奴が、即効で女奴隷を競り落とした。
女奴隷は名前をハツセと言い、元は修業中の剣士だと鈴木に告げた。
鈴木は早速、奴隷から解放し、好きに生きろとハツセに言う。
おい、おい、ちょっと、唐突じゃねえか。
第一、武器や防具どころか、金だって一銭も持ってない状態で放り出してどうすんだよ。
どっかのエロゲーのし過ぎだろう。発想は悪くねえけど、物事には手順があるんだぜ。
ハツセも困った顔してるじゃねえか。
それを何か勘違いしたのか、なんなら一緒に来るかとアーレス・ビケイ・モテモテがスカシた表情で、
ハツセに顎をしゃくる。
そんでハツセの為に武器と防具を買って、宿屋に戻ると即効でギシアンしはじめる。
相変わらず手出すのはええな、おい。
そもそも、本来の「ハーレム」ってよ、あれは女性がプライベートでリラックスできる部屋を指すんだぜ。
言ってみれば、女の聖域の事なんだよ。
だから鈴木の考えてるハーレムとは、本当は逆なんだよな。
むしろ転生者の言うハーレムってのは、日本の「大奥」とか中国の「後宮」のほうがイメージ的には正しいんじゃねえのか。
そこを勘違いしてる転生者は多いよ。
複数の女を侍らせて、好き勝手にギシアンできるとかって、転生者の多くはハーレムにエロ妄想という名の幻想を持ってるけど、
でも、本当の意味でのハーレムを理解してる奴は少なかったな。
まあ、イスラムや地中海の文化を知らねえと、実際のハーレムなんてわからないけどな。
さてと、そろそろ次のイベントが始まるぜ。
ハツセが自分を誘拐し、奴隷として売り払った山賊どもを退治したいから、協力して欲しいと、
鈴木に申し出た。
鈴木は構わないぞとその申し出を潔く承諾し、翌朝に山賊が根城にしている森へと向かう事になった。
ちなみにスミレは蚊帳の外な。
10
噛ませ犬、もとい山賊どもを鈴木がバッタバッタと薙ぎ倒していく。
快刀乱麻の大活躍だ。
それから山賊の溜め込んでいたお宝を奪い、賞金首になっていた山賊の親分の首を持ち帰る。
別にどういう風に活躍したとかは面倒臭いから報告しねえぞ。
特に説明する必要もないしな。
え、それでももう少し具体的に教えろって?
でもよ、ぶっちゃけ、頭使わず、チート使った力技で適当に山賊を殺して回っただけだしな。
そうだな、あれだ、マジックガトリングガンで無双しました。
これで想像がついたかな?
それでも、今回は人の役には立ったんだから偉いとは思うよ。
動機はともかくな。
んで、宿屋に戻って山賊のボスの首級を掲げると、周りに居た冒険者がすげえ、すげえと鈴木をほめそやす。
鈴木も鼻高々だ。
それから鈴木はスミレとハツセを交えて、ギシアンしてから、風呂入って酒飲んで、そのままおネンネだ。
え、スミレもハツセも喧嘩とかしないのかって?
ああ、結構仲良くしてるぜ、そういう具合に神が調整してるからな。
さて、俺の出番もそろそろ考えねえとな。
この前が女神で、その前が魔王だったから、今回は精霊か聖女にでもすっかな。
それとも占い師がいいか。悩むな。
個人的には、一子相伝の暗殺拳を操る伝説の武道家を弟に持つ仮面を被ってショットガンで武装した盗賊とかやってみてえんだけどな。
でも、俺の身体って女として作られてるんだよな。
神は黄金比率で計算して、俺の身体を構築した。別にそれはいいさ。
なんで、女なんだよ?ふざけんなよっ。空気読めよ、カス神がっ。
全く、ふざけた奴らを相手にしてるとストレスが溜まってしょうがねえよ。
まあ、いいさ。
捕虜や債務奴隷、あるいは人買いに攫われてきたりと、奴隷達の内情と背景は色々とあった。
でも、買う奴には関係のない話だ。
しばらくしてから、脂肪の塊で出来た太った豚みたいな奴隷商人が「本日の目玉商品だっ」と大声を張り上げる。
セリ台の上にあげられたのは、きめ細かい肌に濡れ羽色の黒髪をした美しい女だ。
年は二十歳になるかならないかで、体型は細身だが長身だ。
顔立ちは佳麗に整っており、それでいて凛々しい。異国の剣士風って奴だ。
これもチョロインとかハーレム奴隷として神が用意したのかって?
そうさ。思えば、この女達も哀れなもんだよな。
だってよ、転生者の欲望のはけ口として用意された生贄みたいなもんだろう。
こいつらだって自分の人生があって、親や兄弟、友人もいて、
本当だったら平凡ながら幸せな人生を歩めたかもしれないんだ。
はっきり言えばよ、神なんて碌でもない存在なんだぜ。
人間みたいに残酷で愚かな奴さ。
それから鈴木の奴が、即効で女奴隷を競り落とした。
女奴隷は名前をハツセと言い、元は修業中の剣士だと鈴木に告げた。
鈴木は早速、奴隷から解放し、好きに生きろとハツセに言う。
おい、おい、ちょっと、唐突じゃねえか。
第一、武器や防具どころか、金だって一銭も持ってない状態で放り出してどうすんだよ。
どっかのエロゲーのし過ぎだろう。発想は悪くねえけど、物事には手順があるんだぜ。
ハツセも困った顔してるじゃねえか。
それを何か勘違いしたのか、なんなら一緒に来るかとアーレス・ビケイ・モテモテがスカシた表情で、
ハツセに顎をしゃくる。
そんでハツセの為に武器と防具を買って、宿屋に戻ると即効でギシアンしはじめる。
相変わらず手出すのはええな、おい。
そもそも、本来の「ハーレム」ってよ、あれは女性がプライベートでリラックスできる部屋を指すんだぜ。
言ってみれば、女の聖域の事なんだよ。
だから鈴木の考えてるハーレムとは、本当は逆なんだよな。
むしろ転生者の言うハーレムってのは、日本の「大奥」とか中国の「後宮」のほうがイメージ的には正しいんじゃねえのか。
そこを勘違いしてる転生者は多いよ。
複数の女を侍らせて、好き勝手にギシアンできるとかって、転生者の多くはハーレムにエロ妄想という名の幻想を持ってるけど、
でも、本当の意味でのハーレムを理解してる奴は少なかったな。
まあ、イスラムや地中海の文化を知らねえと、実際のハーレムなんてわからないけどな。
さてと、そろそろ次のイベントが始まるぜ。
ハツセが自分を誘拐し、奴隷として売り払った山賊どもを退治したいから、協力して欲しいと、
鈴木に申し出た。
鈴木は構わないぞとその申し出を潔く承諾し、翌朝に山賊が根城にしている森へと向かう事になった。
ちなみにスミレは蚊帳の外な。
10
噛ませ犬、もとい山賊どもを鈴木がバッタバッタと薙ぎ倒していく。
快刀乱麻の大活躍だ。
それから山賊の溜め込んでいたお宝を奪い、賞金首になっていた山賊の親分の首を持ち帰る。
別にどういう風に活躍したとかは面倒臭いから報告しねえぞ。
特に説明する必要もないしな。
え、それでももう少し具体的に教えろって?
でもよ、ぶっちゃけ、頭使わず、チート使った力技で適当に山賊を殺して回っただけだしな。
そうだな、あれだ、マジックガトリングガンで無双しました。
これで想像がついたかな?
それでも、今回は人の役には立ったんだから偉いとは思うよ。
動機はともかくな。
んで、宿屋に戻って山賊のボスの首級を掲げると、周りに居た冒険者がすげえ、すげえと鈴木をほめそやす。
鈴木も鼻高々だ。
それから鈴木はスミレとハツセを交えて、ギシアンしてから、風呂入って酒飲んで、そのままおネンネだ。
え、スミレもハツセも喧嘩とかしないのかって?
ああ、結構仲良くしてるぜ、そういう具合に神が調整してるからな。
さて、俺の出番もそろそろ考えねえとな。
この前が女神で、その前が魔王だったから、今回は精霊か聖女にでもすっかな。
それとも占い師がいいか。悩むな。
個人的には、一子相伝の暗殺拳を操る伝説の武道家を弟に持つ仮面を被ってショットガンで武装した盗賊とかやってみてえんだけどな。
でも、俺の身体って女として作られてるんだよな。
神は黄金比率で計算して、俺の身体を構築した。別にそれはいいさ。
なんで、女なんだよ?ふざけんなよっ。空気読めよ、カス神がっ。
全く、ふざけた奴らを相手にしてるとストレスが溜まってしょうがねえよ。
まあ、いいさ。
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