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第十章 英雄のたまご
百十一話 誕生祭 続
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ユニホームタウン誕生祭が始まり、会場はとても賑やかとなっていた。
「さあ!始まりました、ユニホームタウン誕生祭!祭典の情報番組ユニホームラインで司会進行役を勤めます、マスミです!」
会場全体に響き渡るような音量で祭りの放送がかかった。会場内での拡声器だけでなくテレビやラジオなどでも放送される番組だった。
「続いては今回のユニホームタウン誕生祭の特別ゲストの紹介です!」
「ユニホームタウンのみなさん、そしてここにおこしの他星のみなさん、こんにちは!女優のアウカです!」
それからも放送は流れ続け、音楽やいろんな話が流れていった。この誕生祭では募金プロジェクトや有名人や著名人が住民のお困りごとを解決する企画や覇星機関が無償で人助けをするなど、ゴールデンタイムのテレビ番組でよく見るような事をしていた。
その放送を傍にジョセフ、ロス、ヤスケの三人は一緒に行動しており、ジョセフとロスはヤスケの骨董品探しを手伝っていた。
「ヤスケも物好きだよな、骨董品が好きだなんて、意外だったぜ」
「いいですよね、骨董品。大昔に作られたものから最近のもの、作られた当時の出来事を記録するものもあれば魔術を組み込んで魔道具として使用するものも」
「確かに、ヤスケには芸術的センスがあると思っていたんだよ」
「はははっ…ありがとうございます。でも私が骨董品を探しているのにはちょっとした訳があるのです」
「わけ?」
「それはその時が来たら話そうと思います」
「そうか、困ったときは言ってくれ、助けになるからさ」
「僕もです!」
ヤスケは少し驚き微笑んだすぐ直後。
「ありがとうございます、それでは見たいものはもう見終わったので次に行きましょう」
「どうする?俺が先にその辺の雑貨屋に寄るのが先か、それともおまえが見たいものを見るのが先か、どっちにする?」
「それじゃあ先に僕が古い本を売っている店に行ってもいいですか?」
「おう!それじゃあいくか」
「はいっ!」
そして三人は屋台の設営途中の様子を眺めながら古本屋に向かった。
その一方でエフィとリアの二人組はと言うと。
「何そのお菓子!美味しそう!」
「ごめんよ、お嬢ちゃん。まだ屋台の設営途中だからまた後で来てくんねぇかな、それに食材を生のまま食べさせるわけにも行かねぇから」
「ちぇ、」
「しょうがないさリア、この辺はまだ準備中の店がおおいから別の場所に行こう、ここはまた後で来るといいさ」
「あんがとよ、奥さん!お嬢ちゃん、また後でお母さんと一緒に来るといいさ」
「「お母さん?」」
「まぁ、仲のいい親子だこと」
リアが話しかけたおじさんではなくその後ろで作業を手伝っていたおばさんがそう言った。
「いやいやいや、待てちがうぞ我々は親子ではない」
「じゃあ姉妹か?」
「それもちがう!」
「私たちは冒険仲間よ」
「冒険仲間?まぁ、なんでもいいがまた来てな」
「うん!」
リアとエフィはその場を離れて今度はユニホームタウンに元からある店に入店して行った。すると、そこで思わぬ三人組に再会することになる。
「すごーい、満席だ」
「いらっしゃいませ、お客様二名様でおこしでしょうか?」
「はい、二人で」
「お客様、申し訳ございませんが、ただいま満席でしてこちらに座ってお待ちください」
リアとエフィは従業員に連れられて待合席に案内されると、リアにとって見覚えのある三人組が座っていた。
「ああ!アイトリアさん!」
「あ、スーパーイーターズだ」
スーパーイーターズの三人とリアはお互いを指さす。
「無事だったんですね!」
「もちろんよ」
「アイトリアさんが生きててよかった」
「また一緒にゴハン食べよ!」
そうして四人は喜び合っているところ、その様子を見て混乱しているエフィがいた。
「さあ!始まりました、ユニホームタウン誕生祭!祭典の情報番組ユニホームラインで司会進行役を勤めます、マスミです!」
会場全体に響き渡るような音量で祭りの放送がかかった。会場内での拡声器だけでなくテレビやラジオなどでも放送される番組だった。
「続いては今回のユニホームタウン誕生祭の特別ゲストの紹介です!」
「ユニホームタウンのみなさん、そしてここにおこしの他星のみなさん、こんにちは!女優のアウカです!」
それからも放送は流れ続け、音楽やいろんな話が流れていった。この誕生祭では募金プロジェクトや有名人や著名人が住民のお困りごとを解決する企画や覇星機関が無償で人助けをするなど、ゴールデンタイムのテレビ番組でよく見るような事をしていた。
その放送を傍にジョセフ、ロス、ヤスケの三人は一緒に行動しており、ジョセフとロスはヤスケの骨董品探しを手伝っていた。
「ヤスケも物好きだよな、骨董品が好きだなんて、意外だったぜ」
「いいですよね、骨董品。大昔に作られたものから最近のもの、作られた当時の出来事を記録するものもあれば魔術を組み込んで魔道具として使用するものも」
「確かに、ヤスケには芸術的センスがあると思っていたんだよ」
「はははっ…ありがとうございます。でも私が骨董品を探しているのにはちょっとした訳があるのです」
「わけ?」
「それはその時が来たら話そうと思います」
「そうか、困ったときは言ってくれ、助けになるからさ」
「僕もです!」
ヤスケは少し驚き微笑んだすぐ直後。
「ありがとうございます、それでは見たいものはもう見終わったので次に行きましょう」
「どうする?俺が先にその辺の雑貨屋に寄るのが先か、それともおまえが見たいものを見るのが先か、どっちにする?」
「それじゃあ先に僕が古い本を売っている店に行ってもいいですか?」
「おう!それじゃあいくか」
「はいっ!」
そして三人は屋台の設営途中の様子を眺めながら古本屋に向かった。
その一方でエフィとリアの二人組はと言うと。
「何そのお菓子!美味しそう!」
「ごめんよ、お嬢ちゃん。まだ屋台の設営途中だからまた後で来てくんねぇかな、それに食材を生のまま食べさせるわけにも行かねぇから」
「ちぇ、」
「しょうがないさリア、この辺はまだ準備中の店がおおいから別の場所に行こう、ここはまた後で来るといいさ」
「あんがとよ、奥さん!お嬢ちゃん、また後でお母さんと一緒に来るといいさ」
「「お母さん?」」
「まぁ、仲のいい親子だこと」
リアが話しかけたおじさんではなくその後ろで作業を手伝っていたおばさんがそう言った。
「いやいやいや、待てちがうぞ我々は親子ではない」
「じゃあ姉妹か?」
「それもちがう!」
「私たちは冒険仲間よ」
「冒険仲間?まぁ、なんでもいいがまた来てな」
「うん!」
リアとエフィはその場を離れて今度はユニホームタウンに元からある店に入店して行った。すると、そこで思わぬ三人組に再会することになる。
「すごーい、満席だ」
「いらっしゃいませ、お客様二名様でおこしでしょうか?」
「はい、二人で」
「お客様、申し訳ございませんが、ただいま満席でしてこちらに座ってお待ちください」
リアとエフィは従業員に連れられて待合席に案内されると、リアにとって見覚えのある三人組が座っていた。
「ああ!アイトリアさん!」
「あ、スーパーイーターズだ」
スーパーイーターズの三人とリアはお互いを指さす。
「無事だったんですね!」
「もちろんよ」
「アイトリアさんが生きててよかった」
「また一緒にゴハン食べよ!」
そうして四人は喜び合っているところ、その様子を見て混乱しているエフィがいた。
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