やる気が出る3つの DADA

ＮＥＷ「１０１回目のプロポーズ／ゴミ小説６7」

「やむを得ないのかかかかかっ」
　俺は観念していったんだ。

「そうさ。被るしかない」
　ヒダリンは笑う。
　意地悪なヒダリン。せーかくわるっ

（でもでもさ）
　俺は耳デザインのマスクを前に、ためらいがちにためらっている。

（でもさ）

（でもさ、これさってさ）
　ダッシュボードから、取り出したマスクを前に、俺様は『抵抗』を隠せなかった。

（ダサすぎるよ）
　まじでダサい。

　ありえへん。
　俺様JACKが、今までコレクションしたり、パフォーマンスでかぶってきたDADAマスクと比べて、最低のクヲリティだよ、おっかさん。

（それに、くさいし）
　くさいのは、前の所有者の汗や体液が染みついているからだろう。

　俺はさらに、異様な赤黒いシミのようなシミを見つけた。

「血？」チチチチ……

　血だ。
　こんな変なマスクを、プロレスの試合で使用したのだろうか。

　流血試合？

　マスクの裏側の奥が、赤黒い『血』に、まみれてしまっている

　さらに、
　よくよく見ると……文字

『しのぶ・たかはし』と名前が書かれてある。

　子供のような字だ。

　マスクの持ち主なのだろうか？　詳細は不明である。

　―――――――　――　―

　その時、
『ＤＡＤＡＤＡＤＡ』ベムの銃撃があった。

『ピシ、ピシ』
　運転席のフェラーリ・ガラスはもう持ちそうにない。フェラフェラ

「被れよ」
　ヒダリン・サイコガンが再度、言った。

「マスク被ったら、サイコガンで応戦してやるよ。約束するよ、ジャック氏」
　ってばさ

「しょーがない」
　俺は、意を決してそのあらゆるプライドやアートセンスを捨てなければかぶれないようなマスクの中に頭を差し入れていった。

　イケメンJACKどーなる？