やる気が出る3つの DADA

「マスクマニアで、アイムソーリー」K・ジャック（４７）

「本当に、熱いな。灼熱だ」
　ジャックが言った。

「当然だ。熱中症警戒アラート出ているって、ニュースで言ってたから」
　ハ●ブサが言った。
「マジで死んじゃうな」
「その通り」
「でもどうなんだろ」
「何が」
「どんどん、近年、夏が熱くなっていて、地球がヤバイことになっている気がするけど、決定的な対策が見つからない」
「結局、何度も言ってるけど、人間が自分で環境破壊して、自分の首を絞めているんだよ」
「自分で首を絞めているのか」
「そうだ。万博とかで大喜びして、科学の発展を歓迎しながら、その結果として環境破壊を引き起こしている」
「どうしたらいいのか」
「いや、どうすることもできないと思うよ。新時代の素材として、プラスチックを開発して工業発展に尽力して大喜びした数十年後に、魚の腹の中からマイクロプラスチックを発見して大騒ぎしているんだから。バカみたいな話だ」
　ハ●ブサは、ため息をついている。

　最大の解決策は、やはり、人類が絶滅することか。

「とにかく熱いな」
　ジャックが、木陰で体育座りしている。