やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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NEW「ようやく宣言、解除」(2)

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『ゲッゲ、ゲッゲ』
「……ダダダダダ、ダダダダダダ」

「ぐああああああああ、あああ」
『ゲッゲ』
『ゲッゲ』
「死ぬゥ」「ヘルプ」
「ファック・・ダダダダダダダダダダダダ・・・・グウゥ」
『コマネチ』
 隣の部屋が、さらに騒がしくなった。

 やっぱり、異常だ。
 血しぶきが上がっている音。
 肉が咀嚼される音。
 バケモノたちに、ソルジャーたちが食われているらしい。

 ソルジャーたちが、電子銃で戦っている。
 だけど、だれも勝てないのは知っているさ。

『ゲッゲ』
 あの不気味なドーブツの鳴き声って。
 ――あれって、ほら思い出してよ。

「オオカワウソロボット」
 身長2メートルある化け物ドーブツロボット。
 そう。
 あの地獄の羽田空港で。
 倉橋は、ドゥラエモンから奪った「スモゥルライト」で、オオカワウソロボットのリンチ集団から襲われバリバリと食される【危機】から脱出したんだ。

 倉橋は「スモゥルライト」の光を「オオカワウソロボット」に照射して、ミニサイズの「コツメカワウソ」に変えてしまったんだ。
 今、それが、隣の部屋で、元の「オオカワウソロボット」に戻ってしまっているってことさ。

 思い出したろ?

 これだ。
 ママがさっきから、倉橋にヒントをくれようとしていたのは――

 つまり、倉橋がママのおかげで、気が付いたのは「スモゥルライト」の効果って、【有効期限】があるってことなんだ。

 あの映画では、確か3日間だった。

「ママ、ありがとう」
 倉橋は呟いた。
 倉橋の脳裏に浮かんでいたのは、幼少期の頃に、ママと見に行った【ドゥラエモン ヌゥビタの宇宙小戦争】の思い出だった。

 これで、倉橋を殺そうとした【ソルジャー】たちは、あの「オオカワウソロボット」が、退治してくれると思う。
 だけど
 ようやくポールから紐を解いたばかりの倉橋も、さっさと逃げないと「オオカワウソロボット」に食われてしまう。

 それは、目に見えている恐怖の未来。

 さっさと逃げろ。

 でも、俺って

 今、全裸なんだ――
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