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~NEW【緊急事態宣言】発令!もう何回目の発令か、覚えてないよぅ(8)~
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「よし。まず、外に出てみよう」
倉橋は言った。
倉橋は、京急線のホームではなく、地上のタクシー乗り場に向かった。あの地獄のようなプラットホームは、もうコリゴリだよ。
(どういうことだろう)
やはり、時折、TVモニターがスポーツ映像を流している以外は、空港は物音一つ聞こえず、警備員や駅員の類もいなく、文字通り【閑散】としているという状況だった。
外に出ると、タクシー乗り場にはタクシーが、一台も停まっていなかった。
(廃墟化した羽田空港)
空港の利用客がいないのだから、タクシーが停まっていなくても、当然かも知れない。
しばらく、そのまま都心に向かって歩いてみる。
『キュー、キューキュー』
『キュキュゥゥ』
『キュ、キュ』
アイツらの声が、ストーカーしてくる。
(問題はなさそうだ)
カワウソ爆弾で【テロ】を仕掛けるという当初の目的は、まだ変わっていない。
『キューキュー』
腕の中のコツメが、鳴いている。
コツメは、小さなカラダをクルクルと回転させていて、どこか【競泳】の選手のターンみたいだった。
コツメロボットには、愛くるしい【小動物】として東アジアの川を泳ぎ回っていた頃の記憶がプログラミングされているのだろう、きっと
――倉橋は歩き続けている。
倉橋は言った。
倉橋は、京急線のホームではなく、地上のタクシー乗り場に向かった。あの地獄のようなプラットホームは、もうコリゴリだよ。
(どういうことだろう)
やはり、時折、TVモニターがスポーツ映像を流している以外は、空港は物音一つ聞こえず、警備員や駅員の類もいなく、文字通り【閑散】としているという状況だった。
外に出ると、タクシー乗り場にはタクシーが、一台も停まっていなかった。
(廃墟化した羽田空港)
空港の利用客がいないのだから、タクシーが停まっていなくても、当然かも知れない。
しばらく、そのまま都心に向かって歩いてみる。
『キュー、キューキュー』
『キュキュゥゥ』
『キュ、キュ』
アイツらの声が、ストーカーしてくる。
(問題はなさそうだ)
カワウソ爆弾で【テロ】を仕掛けるという当初の目的は、まだ変わっていない。
『キューキュー』
腕の中のコツメが、鳴いている。
コツメは、小さなカラダをクルクルと回転させていて、どこか【競泳】の選手のターンみたいだった。
コツメロボットには、愛くるしい【小動物】として東アジアの川を泳ぎ回っていた頃の記憶がプログラミングされているのだろう、きっと
――倉橋は歩き続けている。
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