やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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『青い泉』シリーズ⇔ウリ2つな兄弟≒ソーセージ⇔サブカル✕宇宙✕火星人ウォーク

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『ごきげんよう、ウリ2つな君たち』
  デュシャン少年が、話しかけてくる。
「お疲れ様です、校長」 
 兄貴が答える。
 兄貴は、幾ばくか緊張しているようだ。
 相手は、子供の姿とはいえ『DADAの帝王』なのだから当然だろう。
「お疲れ様です」
 倉橋も挨拶する。
 倉橋は、兄貴と違って「権力者」は嫌いだった。よって、どこか冷めた目で『帝王』を見ていた。
 それに、相手が小便器を抱えているのが、気になって会話に集中できない。
 そのうち、
『アート界の王様は、すぐに没落するという意見には、僕も賛成だ』デュシャンが続ける。
 デュシャンは、日本製の翻訳機を使っているようだ。
(当然だ)
 いくらなんでも、外国人のデュシャンが、これほど日本語がペラペラなはずが無い。

 宇宙船の中は、異様な雰囲気だった。 
 アンドロイドと、ホログラムの双子の兄弟。子供の姿になって蘇生した『DADAの帝王』が対峙しているのだから、やむを得ないだろう。
 すると、
「クチャクチャ」という音が聞こえ出した。
「アイツらだ」
 倉橋が声を上げる。
 案の定、船内に軟体動物のような『火星人たち』 が、乱入してきた。さらに火星人らは、倉橋らを取り囲むようにグルリと輪になった。

 何かが、起こりそうな雰囲気は増していくばかりだった。それは、もう誰にも止められない。
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