やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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23杯目のカルピス

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すみれセプテンバーラブが流れる薄暗いキャバレーボルテールの一番奥のカウンター席で
フェイスルックはチビチビとカルピスを飲んでいた。

「マスター、カルピスおかわりたのむ」

「やめた方がいいですよ。もう23杯目ですよ。身体に良くないですよ。クルクルパーになっても責任持てませんよ」

「ああ、わかってる。これが最後だよ」

23杯目のカルピスがすーっとさしだされた。

「それにしても、この世界はアンドロイド全盛だな。つくづく自分の居場所がないと感じるよ。アンドロイドハンターなどもうお呼びでないのかもしれないな、ハハハ」

「お呼びでない。こりゃまたすんずれいしました」と隣に座っていた火星人風の少年がすっくと立ち上がり、植木等の真似をして答えてみせた。

「誰だね?君は???でも火星人ぽいのによく植木等を知ってるね?」

「これはUSSRAに来て初めて覚えたなのです」

「君面白いね。名前は?」

「クンタです。クンタキンテいいます。火星から来ました」
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