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53.地方予選大会2
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「始め!」
初戦を勝ってから落ち着いて臨んだ、二回戦目が始まった。
シッ
シッ
相手は手数を出してくるタイプ。
こういう相手は冷静に捌きながら隙をついたほうがいい。
「フッ!」
胴に突きを放つが回って避けられる。
動きが素早い。
相手も相当鍛錬を積んできているんだろう。
そんな相手がしのぎを削るのがこの大会だ。
シッ
シッ
放たれた突きを右へ避けて。
蹴りを受ける。
「フッッフッ!!」
俺も攻めるが避けられる。
シッ!
攻撃に合わせて反撃されてしまった。
「やめ!」
「青 有効!」
ふぅ。ポイント取られたか。
相手のペースにのせられている。これではダメだ。動きを止めさせよう。
「始め!」
シッ
シッ
突きをこちらから放ちながら相手を牽制する。ペースを握るために攻める。
「ハァッ!」
中段蹴りを逃げた方に放つ。
相手が放った方向とは反対にまた方向を変える。
「セィァ!」
そこだ。
狙いを定め、前蹴りを放つ。
「やめ!」
「赤 技あり」
「始め!」
こちらのペースにすれば問題ない。
この調子で誘導して攻撃する。
シッ
フェイントでタイミングをズラす。
「フッッフッ!」
スッッスッ
牽制の突きは避けられるが、これはこれで狙い通りだ。
避けられた方に再び踏み込んで突きを放つ。
「セィ!!」
スパァンッ!
「やめ!」
「赤 有効!」
「始め!」
「フッ!!」
再び攻めるが。
スッ
スッ
突きを警戒されて素早く逃げられる。相手も攻めてこなくなった。
シッ
「フッ!!」
スッ
スッ
誘われるように逃げられる。
焦るな。焦って突っ込んだらダメだ。
シッ
「フッ!!」
突きを放つが、逃げられる。
スッ
くっ! 惜しいのに。中々あたらない。
膠着状態が続くと。
「やめ!」
相手が警告される。
警告されたから攻めてくるはずだ。
ここで決める。
「始め!」
ダンッ
右への回し蹴りと見せかけ。
クルリと回転し、左からの後ろ上段回し蹴りを放つ。
スパァン
「やめ!」
「赤 一本!」
「赤の勝ち!」
「お互いに礼!」
また勝てた!
礼をして戻るとまた騒がしいところを見る。
今度は悠人、朝陽、結陽がニコニコして喜んでくれていた。
「やったじゃない! 行けるわよ!」
「もう、疾風に敵はいない! お前は強い!」
「行ける。がんば!」
三人とも応援してくれる。
この三人の応援が一番力が湧いてくる。
「おう! 絶対勝つ!」
ガッツポーズをしながら、待機場所へ向かう。
ここからまた、一段と相手が強くなる。
精神統一しながら、気持ちを高める。十蔵さんと十色さんとの修練を思い出しながら、瞑想する。
俺は目の前の相手を倒すことだけを考えればいい。余計なことは考えるな。勝ち進む。それだけが今の俺の成長に繋がる。
今まで勝てなかった。その思いをこの戦いにぶつけるんだ。悠斗が見てる。アイツに勝利を届けるんだ。
この大会の勝利を悠斗に捧げる。
次の戦いの相手は誰かは分からないが。
誰であろうと倒す。
初戦を勝ってから落ち着いて臨んだ、二回戦目が始まった。
シッ
シッ
相手は手数を出してくるタイプ。
こういう相手は冷静に捌きながら隙をついたほうがいい。
「フッ!」
胴に突きを放つが回って避けられる。
動きが素早い。
相手も相当鍛錬を積んできているんだろう。
そんな相手がしのぎを削るのがこの大会だ。
シッ
シッ
放たれた突きを右へ避けて。
蹴りを受ける。
「フッッフッ!!」
俺も攻めるが避けられる。
シッ!
攻撃に合わせて反撃されてしまった。
「やめ!」
「青 有効!」
ふぅ。ポイント取られたか。
相手のペースにのせられている。これではダメだ。動きを止めさせよう。
「始め!」
シッ
シッ
突きをこちらから放ちながら相手を牽制する。ペースを握るために攻める。
「ハァッ!」
中段蹴りを逃げた方に放つ。
相手が放った方向とは反対にまた方向を変える。
「セィァ!」
そこだ。
狙いを定め、前蹴りを放つ。
「やめ!」
「赤 技あり」
「始め!」
こちらのペースにすれば問題ない。
この調子で誘導して攻撃する。
シッ
フェイントでタイミングをズラす。
「フッッフッ!」
スッッスッ
牽制の突きは避けられるが、これはこれで狙い通りだ。
避けられた方に再び踏み込んで突きを放つ。
「セィ!!」
スパァンッ!
「やめ!」
「赤 有効!」
「始め!」
「フッ!!」
再び攻めるが。
スッ
スッ
突きを警戒されて素早く逃げられる。相手も攻めてこなくなった。
シッ
「フッ!!」
スッ
スッ
誘われるように逃げられる。
焦るな。焦って突っ込んだらダメだ。
シッ
「フッ!!」
突きを放つが、逃げられる。
スッ
くっ! 惜しいのに。中々あたらない。
膠着状態が続くと。
「やめ!」
相手が警告される。
警告されたから攻めてくるはずだ。
ここで決める。
「始め!」
ダンッ
右への回し蹴りと見せかけ。
クルリと回転し、左からの後ろ上段回し蹴りを放つ。
スパァン
「やめ!」
「赤 一本!」
「赤の勝ち!」
「お互いに礼!」
また勝てた!
礼をして戻るとまた騒がしいところを見る。
今度は悠人、朝陽、結陽がニコニコして喜んでくれていた。
「やったじゃない! 行けるわよ!」
「もう、疾風に敵はいない! お前は強い!」
「行ける。がんば!」
三人とも応援してくれる。
この三人の応援が一番力が湧いてくる。
「おう! 絶対勝つ!」
ガッツポーズをしながら、待機場所へ向かう。
ここからまた、一段と相手が強くなる。
精神統一しながら、気持ちを高める。十蔵さんと十色さんとの修練を思い出しながら、瞑想する。
俺は目の前の相手を倒すことだけを考えればいい。余計なことは考えるな。勝ち進む。それだけが今の俺の成長に繋がる。
今まで勝てなかった。その思いをこの戦いにぶつけるんだ。悠斗が見てる。アイツに勝利を届けるんだ。
この大会の勝利を悠斗に捧げる。
次の戦いの相手は誰かは分からないが。
誰であろうと倒す。
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