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38.夏のイベント後

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 通知が来た。これから運営によるランキングの発表がされるという。

 みんなで集まって聞いているのだ。
 アナウンスが開始される。

「おっ! いよいよだなぁ!」

 ガントが騒ぎ出す。

 第5位の発表です。

 第5位は、ヒデヨシさんです!
 おめでとうございます。
 
 続いて! 第4位の発表です。

 第4位はフーマさんです。
 おめでとうございます。

「マジか!? フーマすげぇよ!」

「あぁ。本当にランクインしちゃったな」

 ガントははしゃぎながら俺の肩を叩いている。一方の俺は信じられずに呆然とアナウンスを聞いていた。

 続いて! 第3位の発表です。

 第3位はジンさんです。
 おめでとうございます。

 続いて! 第2位の発表です。
 第2位はヒデオさんです。
 
 おめでとうございます。

 そして、最後に栄えある第1位の発表です。
 第1位に輝いたのは

 ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥン!!

 トクラさんです。

 おめでとうございます。

 5位の方には、アイアン武具チケット
 4位の方には、ブロンズ武具チケット
 3位の方には、シルバー武具チケット
 2位の方には、ゴールド武具チケット
 1位の方には、プラチナ武具チケット
 が、送られます。

 チケットをちぎると装備がランダムで出てきます。と、言いましても職業は認識されるので、使えない武具は出ない仕様となっております。
 是非、お楽しみください。

 イベントはこれにて終了となります。
 お疲れ様でした。
 次のイベントも是非お楽しみに!


「イベント終わっちまったな!」

「ランキングの発表もドキドキして、楽しかったなぁ」

「ハハッ! よかったな! フーマ!」

 喜ぶガントがバシバシ叩きながら俺を称えてくれる。

「ねえ! そのチケット使って見てよ! 何が出るか気になるじゃない?」

「そうだなぁ。使ってみるか!」

「じゃあ、破るぞ?」

ビリッ

 破ると眩い光が当たりを包み込み、光が止むと現れたのは濃い緑色の篭手だった。

――――――――――――――――――――
疾風の篭手

風属性を纏わせる篭手
――――――――――――――――――――

「なんか、微妙だったわね」
「微妙」

 モーニとイブが微妙な顔をしている。

「装備してみるよ。」

 装着してみると特性が発動した。

 ブォォォォォォーー

 凄い勢いで篭手に風が渦巻いている。

「これは凄いな! なんか凄いな!」

 空元気でガントがはしゃぐが、なかなかに微妙な印象である。

「使いづらそうねぇ」

 モーニが苦い顔をしている。

「やっぱり。微妙」

 イブ、わかったって。

「まぁ、でも、使い所を選べば風属性を強化出来るんだし、いい切り札になると思うんだよな」

 前向きに考える事にした俺は、頭をめぐらせて使い方を模索していた。

「確かにな! 強化されると思えばいいかも!」

 適当に賛同するガントであった。

「でもさ、早くもレアボス倒したわけじゃん? クラン結成する?」

 今回、イベントに限ってだが、上位にくい込んで他のプレイヤーから注目を浴びている。
 今後の動向が注目される中、どうなるのだろうか。それは、フーマ達にしかわからない。
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感想 1

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