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4.天まで届け
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「おっ! 車が綺麗になった。誰が洗車してくれたのかなぁ?」
私には息子と娘、更にその子供達の結婚して息子と娘が増えたから誰が洗ってくれたかはわからない。まぁ。地元に残った息子のどちらかだろう。
今、友人の太郎は岸へ来てしまった。
ということは、あっちの世界では亡くなっていることだろう。
現世では、妻の良子が悲しんでいるだろう。
親友の旦那だし、太郎とも親交があったからな。
私に続いてだから、あまり気にやまないといいのだが。
気が気ではない。
──チーン
頭の中に鐘を叩いた音がする。
『太郎さんがなくなったよ。迎えに行ってあげてね』
もう来てるよ。
大丈夫だ。
私が迎えに来ているから、心配することはない。
「はははっ。俺もこっちに来ちまった!」
「太郎。来るなって言っただろう?」
「仕方ねぇだろう? 舟は自分ではどうしようもない。こっちに渡されちまったんだから」
「そうか。私もそうだったしな。仕方ないか」
こっちに来てしまったものはどうしようもない。
こっち側には来られても、あちら側へはいけないのだから。
「こっちの居心地はどうだ?」
太郎が心配そうに聞いてくる。
「案外いいもんだぞ。腹は減らないけど、お供えしてくれた物は届くしな。テレビの代わりに、下界の様子を見ることができるんだぞ?」
「それはいいな!」
太郎は楽しみだという風に頷いた。
「バーベキューでもするか?」
私は、自分が好きなバーベキューをし始めた。
天国では、天Payなるものがあり、徳を積んだ量に応じてその天ポイントがある。それを活用している。
「いいな! でも、どうやってやるんだ?」
「こうやってやるんだよ」
庭に有った耐火レンガを組んでいき。
炭を投入して加熱していく。
天国にバーナーはないので、天パワーで加熱していく。
良子、太郎は迎えにいったし大丈夫だ。
良子は末永く生きてくれよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
個人的に、母と父の友人と、父が天国で会えているという想像の上、
この物語は作らせて頂きました。
天国で楽しく過ごしていることを祈ります。
私には息子と娘、更にその子供達の結婚して息子と娘が増えたから誰が洗ってくれたかはわからない。まぁ。地元に残った息子のどちらかだろう。
今、友人の太郎は岸へ来てしまった。
ということは、あっちの世界では亡くなっていることだろう。
現世では、妻の良子が悲しんでいるだろう。
親友の旦那だし、太郎とも親交があったからな。
私に続いてだから、あまり気にやまないといいのだが。
気が気ではない。
──チーン
頭の中に鐘を叩いた音がする。
『太郎さんがなくなったよ。迎えに行ってあげてね』
もう来てるよ。
大丈夫だ。
私が迎えに来ているから、心配することはない。
「はははっ。俺もこっちに来ちまった!」
「太郎。来るなって言っただろう?」
「仕方ねぇだろう? 舟は自分ではどうしようもない。こっちに渡されちまったんだから」
「そうか。私もそうだったしな。仕方ないか」
こっちに来てしまったものはどうしようもない。
こっち側には来られても、あちら側へはいけないのだから。
「こっちの居心地はどうだ?」
太郎が心配そうに聞いてくる。
「案外いいもんだぞ。腹は減らないけど、お供えしてくれた物は届くしな。テレビの代わりに、下界の様子を見ることができるんだぞ?」
「それはいいな!」
太郎は楽しみだという風に頷いた。
「バーベキューでもするか?」
私は、自分が好きなバーベキューをし始めた。
天国では、天Payなるものがあり、徳を積んだ量に応じてその天ポイントがある。それを活用している。
「いいな! でも、どうやってやるんだ?」
「こうやってやるんだよ」
庭に有った耐火レンガを組んでいき。
炭を投入して加熱していく。
天国にバーナーはないので、天パワーで加熱していく。
良子、太郎は迎えにいったし大丈夫だ。
良子は末永く生きてくれよ。
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あとがき
個人的に、母と父の友人と、父が天国で会えているという想像の上、
この物語は作らせて頂きました。
天国で楽しく過ごしていることを祈ります。
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