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8.半魚人の依頼
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朝の日差しが俺の目に光を入れる。神々しいような光を感じて目覚めれば目の前には女神様のような美しい顔の女性が窓辺にたっていた。
「おぉ……」
思わず声を出して見惚れてしまう。
こんなに美しいのは女神様に違いない。
俺は夢でも見ているんだろうか。
「あっ。おはようございます。師匠」
「……おぉ。サーヤか。おはよう」
「?……どうかしましたか?」
「いや、なんでもないさ」
支度を整えると宿を出て朝ご飯だ。この街では皆が持ちつ持たれつ。宿屋で食事はやってないんだ。だから、街に出て買うしかない。
街では朝ご飯を提供する屋台がいい香りをさせていた。夜とはまた違うラインナップである。スープから野菜を挟んだパンなど軽めのものを売っている屋台が多い。
「わぁぁ! 美味しそう! ワタシ、スープ飲みたいです!」
「そうだな。俺もスープ貰うかな。大将、二つ頂戴!」
屋台のふっくらとしたフォルムの同じ年頃の店主に頼んで野菜スープを買う。この店主なら美味しそうなスープを作りそうという謎の自信からこの店を選択した。
行儀が悪いが歩きながらスープをすする。鼻から野菜の香りが抜けていき、旨みと甘さが口いっぱいに広がる。
「おぉ。美味い」
「美味しいですね! ししょー!」
「だな。あの大将から買って正解だったな」
「流石です! ししょー!」
適当な返事だなと思ってサーヤに視線を向けるとスープを貪り食べていた。まぁ、仕方ないか。美味いもんな。
その他に肉の切り身が入っているパンを二つ買って食べながら宿へと帰る。支度を整えたらギルドへと向かう。
記憶の奥底にあるギルドの扉を開けると何となく雰囲気を思い出した。ここはそんなに探索者はいる街ではない。
そうすると、どうなるか。よそ者に敏感になる。その上、傲慢になるのだ。
「おいおい! 可愛い姉ちゃん連れてるじゃねぇか、おっさん! 姉ちゃん、俺達と楽しいことしようぜ?」
ため息を吐きながらギルドカードを出して突きつける。これが一番効果的だからだ。
「その子は俺のツレだ。探索者ならこれの意味がわかるだろう?」
「と、特級!? す、すみませんでした!」
「そんな事ばっかりやってっと、この街が廃れるぞ? 盛り上げるにゃあしっかり依頼を受けろよ?」
「へ、へい! ごもっとも!」
「ったく」
思わず説教をしてしまった。男を素通りして窓口に行く。ギルドカードを出しながらギルド職員へと聞く。
「ここにマナという探索者が来ただろうか?」
「ギルドカードをお借りしますね」
魔道具に入れて読み取っているようだ。
「あっ、消息不明になっているマナさんが娘さんなんですね。それは、気の毒なことで……」
「まだ死んだと決まったわけじゃねぇ。それでな、足取りを追ってるんだ」
「なるほど。…………えぇと、五年程前に半魚人の魔物討伐の依頼を受けてますね」
「今は?」
「今もあります。常にある様なものなので」
「依頼人は?」
「同じでこの街の管理者です」
「俺もその依頼を受けよう」
「ありがとうございます!」
その依頼を受けて依頼人から話を聞くとしよう。最近昼間に上がってくる半魚人が多くいるらしい。その魔物の数を減らして欲しいんだとか。
管理者の元へといってみることにした。街なの中心からは外れるが、少し奥の大きな建物。
管理者ってのはどうしてこうも大きい建物が好きなんだがな。まぁ、昔からそういう物か。祭り上げられているんだからな。
玄関のノッカーを鳴らす。俺が力を入れすぎたからだろうか。思いのほか大きな音が響き渡る。
「はぁーいはい」
建物の中から返事がしたと思うとドタバタと物音がして扉が開いた。俺より歳のいっている爺さんが出てきた。
「はい? なんでしょー?」
「あのー、半魚人の討伐依頼を出している管理者の方ですか?」
「あー! はいはい! そうですよ。探索者の方は資金稼ぎに依頼を受けてくれるので助かってます!」
「五年程前に依頼を受けたマナという者を知っていますか?」
「マナさんですか、どのような容姿ですか?」
「あーピンクの髪を肩より下まで伸ばしていて彫りの深い美人な娘で恐らく依頼を受けた当時は十五歳だと思います」
少し考えたような素振りを見せて顔がパッと華やいだ。
「あぁ! もしかして貴方の娘さんですか? よく似ていらっしゃる!」
「思い出しました?」
「はい! あの時の探索者さんですね! 半魚人を湖の中まで行って殲滅して全滅させたから報酬を多くしろと言いに来た子がその子でしょう!」
俺は頭に手を置き、その話を聞いていると頭痛がしそうだ。なんてことしてんだアイツは。そんな事がまかり通るわけがないだろうに……。
「あぁー。すみません。ご無礼を……」
思わずあだを下げてしまった。
「ははははっ! いえいえ、その後は確かにひと月位は魔物が出ませんでしたし、助かりましたよぉ」
「はぁ。そうであればいいのですが」
「強い娘さんにお育ちになったんですね?」
「そうですねぇ。じゃじゃ馬でして……」
「そちらの方は?」
「あっ、サーヤと言って弟子の様なものです」
サーヤは頭を下げながらも嬉しそうな笑みを浮かべて話を聞いている。なにか思うところがありそうだ。
「今回も、全滅させたのならば、報酬は弾みましょう!」
「本当ですか! やった! ししょー? ワタシのお金にしても……」
「あぁ。構わないぞ。やってみろ」
「やったー! 頑張ります!」
こうしてサーヤの半魚人討伐依頼が開始されたのであった。
「おぉ……」
思わず声を出して見惚れてしまう。
こんなに美しいのは女神様に違いない。
俺は夢でも見ているんだろうか。
「あっ。おはようございます。師匠」
「……おぉ。サーヤか。おはよう」
「?……どうかしましたか?」
「いや、なんでもないさ」
支度を整えると宿を出て朝ご飯だ。この街では皆が持ちつ持たれつ。宿屋で食事はやってないんだ。だから、街に出て買うしかない。
街では朝ご飯を提供する屋台がいい香りをさせていた。夜とはまた違うラインナップである。スープから野菜を挟んだパンなど軽めのものを売っている屋台が多い。
「わぁぁ! 美味しそう! ワタシ、スープ飲みたいです!」
「そうだな。俺もスープ貰うかな。大将、二つ頂戴!」
屋台のふっくらとしたフォルムの同じ年頃の店主に頼んで野菜スープを買う。この店主なら美味しそうなスープを作りそうという謎の自信からこの店を選択した。
行儀が悪いが歩きながらスープをすする。鼻から野菜の香りが抜けていき、旨みと甘さが口いっぱいに広がる。
「おぉ。美味い」
「美味しいですね! ししょー!」
「だな。あの大将から買って正解だったな」
「流石です! ししょー!」
適当な返事だなと思ってサーヤに視線を向けるとスープを貪り食べていた。まぁ、仕方ないか。美味いもんな。
その他に肉の切り身が入っているパンを二つ買って食べながら宿へと帰る。支度を整えたらギルドへと向かう。
記憶の奥底にあるギルドの扉を開けると何となく雰囲気を思い出した。ここはそんなに探索者はいる街ではない。
そうすると、どうなるか。よそ者に敏感になる。その上、傲慢になるのだ。
「おいおい! 可愛い姉ちゃん連れてるじゃねぇか、おっさん! 姉ちゃん、俺達と楽しいことしようぜ?」
ため息を吐きながらギルドカードを出して突きつける。これが一番効果的だからだ。
「その子は俺のツレだ。探索者ならこれの意味がわかるだろう?」
「と、特級!? す、すみませんでした!」
「そんな事ばっかりやってっと、この街が廃れるぞ? 盛り上げるにゃあしっかり依頼を受けろよ?」
「へ、へい! ごもっとも!」
「ったく」
思わず説教をしてしまった。男を素通りして窓口に行く。ギルドカードを出しながらギルド職員へと聞く。
「ここにマナという探索者が来ただろうか?」
「ギルドカードをお借りしますね」
魔道具に入れて読み取っているようだ。
「あっ、消息不明になっているマナさんが娘さんなんですね。それは、気の毒なことで……」
「まだ死んだと決まったわけじゃねぇ。それでな、足取りを追ってるんだ」
「なるほど。…………えぇと、五年程前に半魚人の魔物討伐の依頼を受けてますね」
「今は?」
「今もあります。常にある様なものなので」
「依頼人は?」
「同じでこの街の管理者です」
「俺もその依頼を受けよう」
「ありがとうございます!」
その依頼を受けて依頼人から話を聞くとしよう。最近昼間に上がってくる半魚人が多くいるらしい。その魔物の数を減らして欲しいんだとか。
管理者の元へといってみることにした。街なの中心からは外れるが、少し奥の大きな建物。
管理者ってのはどうしてこうも大きい建物が好きなんだがな。まぁ、昔からそういう物か。祭り上げられているんだからな。
玄関のノッカーを鳴らす。俺が力を入れすぎたからだろうか。思いのほか大きな音が響き渡る。
「はぁーいはい」
建物の中から返事がしたと思うとドタバタと物音がして扉が開いた。俺より歳のいっている爺さんが出てきた。
「はい? なんでしょー?」
「あのー、半魚人の討伐依頼を出している管理者の方ですか?」
「あー! はいはい! そうですよ。探索者の方は資金稼ぎに依頼を受けてくれるので助かってます!」
「五年程前に依頼を受けたマナという者を知っていますか?」
「マナさんですか、どのような容姿ですか?」
「あーピンクの髪を肩より下まで伸ばしていて彫りの深い美人な娘で恐らく依頼を受けた当時は十五歳だと思います」
少し考えたような素振りを見せて顔がパッと華やいだ。
「あぁ! もしかして貴方の娘さんですか? よく似ていらっしゃる!」
「思い出しました?」
「はい! あの時の探索者さんですね! 半魚人を湖の中まで行って殲滅して全滅させたから報酬を多くしろと言いに来た子がその子でしょう!」
俺は頭に手を置き、その話を聞いていると頭痛がしそうだ。なんてことしてんだアイツは。そんな事がまかり通るわけがないだろうに……。
「あぁー。すみません。ご無礼を……」
思わずあだを下げてしまった。
「ははははっ! いえいえ、その後は確かにひと月位は魔物が出ませんでしたし、助かりましたよぉ」
「はぁ。そうであればいいのですが」
「強い娘さんにお育ちになったんですね?」
「そうですねぇ。じゃじゃ馬でして……」
「そちらの方は?」
「あっ、サーヤと言って弟子の様なものです」
サーヤは頭を下げながらも嬉しそうな笑みを浮かべて話を聞いている。なにか思うところがありそうだ。
「今回も、全滅させたのならば、報酬は弾みましょう!」
「本当ですか! やった! ししょー? ワタシのお金にしても……」
「あぁ。構わないぞ。やってみろ」
「やったー! 頑張ります!」
こうしてサーヤの半魚人討伐依頼が開始されたのであった。
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