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しおりを挟むだが、決定的な刺激が足りない。ユラは強請る。
「お願い…何かが…もっと…欲しいの…」
その言葉に男はユラをソファに凭れさせて後ろから前に来た。
そしてユラの足の間に入り、秘部に顔を近づけて…舐めた。
「ああ…ん…」
急な刺激にユラは腰を動かすが、男が抑え込む。
縦筋を何度も往復して舐め上げ、上の粒を舌先で優しく舐める。
ユラは初めての快感に恍惚となって喘いだ。
男はその声を聞きながら、中に指を一本入れ、しかし、すぐ二本にして入れた。
中に指を出し入れするが愛液でグチュグチュ音がする。
男は指を動かしたまま顔を上げて、今度は固くなった乳首に吸い付く。
両方の乳首を交互に舐られて吸われて、中の指を何度も締め付ける。
そして、再び秘部に顔を落とし、ペロペロと粒を舐め、その舐めていた粒を吸われた時、ユラはかつてない快感で男の指を締めつけて達し、そのまま気絶した。
男はハンカチでユラの秘部を拭き、下着と服を整えた後、自分のモノを取り出してユラを見ながら扱き、先ほどのハンカチの中に精を放った。
目覚めないユラを眺めながらどうしようか考えていると、廊下に誰か来た。
(どうしてここの扉は固定されてる?まさか、ここにいらっしゃるんじゃ…)
扉が開くようになり、男は少しだけ開けて言った。
「誰だ?閉じ込められたのを助けてくれて感謝するが…閉じ込めた本人ではないだろうな?」
「私たちは国王の命により、ユラ様の捜索をしておりまして…」
「ああ、彼女ならここにいる。二人で閉じ込められてしまったのだが、醜聞を避けたい。」
「では、侍女を呼びますか?」
「そうだな。…彼女は今、寝てるんだ。こっそり部屋まで運びたい。」
「わかりました。人払いをして侍女を連れてきます。」
残った騎士に部屋をこのまま保つように頼んだ。
ほどなくしてユラ付の侍女が来て、男はユラを抱き上げた。
「このまま私が連れていく。部屋に案内してくれ。」
王宮のユラの部屋に辿り着くと部屋の前に王太子がいた。…何があったのか誤魔化せないな。
ベッドにユラを寝かせて、後は侍女に任せる。
廊下で待っていた王太子の後に無言で付いていく。到着したのは執務室だった。
「ユラに何があった?」
「…ユラ様は何者かに嵌められたようです。
媚薬で苦しんでいる彼女を誰かが襲う予定だったようで…
その前に私が部屋に入ったことで閉じ込められました。
犯すことはできなくても男と二人きりになった醜聞を狙ったのでしょう。」
「…媚薬…」
「はい。指示したのは女のようでした。男は二人だと思います。
交代に手間取ったと聞こえました。
…王城勤務の可能性が高いかと。」
「そうか。…で?ユラは眠っていたな。媚薬は飲まなかったのか?」
「…いえ。助けを求められました。」
「…純潔を奪ったと?」
「いえ!手と…舌で。快感で達した直後に気絶しました。」
「はぁー。どうすればいいんだ…叔父上にどやされるな。」
「ユラ様と私と殿下が黙っていれば…」
「…だよなぁ。
ユラの捜索は多くの者が知ってしまったが、男と二人だったとバレなければいいか?
お前も婚約者に言えないよな。」
「…はい。」
男はエグフラン侯爵令息アレン。王太子の執務室勤務であり、来年、結婚予定である。
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