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しおりを挟むフィリーナと閨を共にするようになって一週間後、月のものがきたらしい。
別の部屋で寝ようとするフィリーナに、一緒で構わないと抱き込んで寝た。
5日間ほど続くらしいが、3日目にお願いしてみた。
「フィー、ちょっとお願いがあるんだ。
今みたいな月のものの時とか妊娠中の時とか、フィーを抱けないけれど男は精を出したい時がある。
フィーがいるから娼館にも行く気はないし、普段は自分で処理をするんだ。
だけど、よければ手伝ってくれないか?」
「はい。どうすればいいのか教えてくれますか?」
自分のモノを取り出し、手で扱いていく。
「こうして擦るとフィーの中に入れる時みたいに固くなってくる。…触ってくれるか?」
フィリーナの小さい手が上下に擦っているのを見るとどんどん固さが増してくる。
すると、何を思ったのかいきなりペロッと先端を舐められた。…暴発するかと思った。
「フィー?!」
「あ、ごめんなさい?見てたらどんな味がするのか気になってしまって…つい?」
「いや、正直嬉しい。気持ちよかった。周りも舐められるか?」
フィリーナが竿の下から上へ舐める。いや、上から下なのか?
袋をモミモミしているかと思えば、口に含んだ?!うおっ!玉が!
先端を舐めた後、口の中に入れたぞ?!うわっ!吸った!ちょお、っと、で、出る!
口から抜こうとしたが間に合わなかった。
「っ悪い!吐き出せ。」
口からモノは出したが、口内に精を溜めたままのようだ。と思ったら飲み込んだ。
「フィー!」
慌てて水差しから水をコップに入れて渡した。
水を飲んだフィリーナは、『苦かった』『ネバネバ?』とか独り言を言っている。
「悪かった。まさかあそこまでしてくれると思ってなくて、不意打ちで暴発した。
飲まなくていいのに。不味いだろ。」
「美味しいものではなかったけれど、飲めそうかなって思ってしまって。」
「フィーは…今の初めてだよな?」
「はい。ショコルテ公爵邸で一度図書室の机の上に閨の指南書の中級が置いてあって…
ちょうどこの頁が開いていたのを思い出しました。」
「ははっ。なるほど。うちにもあるな。初級から一緒に読むのも面白そうだな。
気持ち良かったよ。ありがとう。」
濡れタオルでフィリーナの顔を拭いてやり、もう一度口をすすがせて、自分のモノもキレイにして寝ることにした。
…今日は胸の間に挟んでもらおうかと思っていたのに、更に上の口淫をしてくれるとは。
フィリーナをどういう立場において見たらいいかわからなくなる。
子供を設けるために閨を共にしているが、子供が出来れば終わりの関係?
侍女に戻る?いや、内向きの公爵夫人の仕事を覚え始めている。それはないか。
専属娼婦、愛人、代理妻、代理母、次期公爵夫人代理…いろんな肩書が頭に浮かぶ。
『妻が二人』セラフィーネはそう言ったが、どちらも妻とは思えない。
どうしてこんな厄介な状況をこの公爵家に持ち込んだのか。国王と王弟を恨みたくなる。
…そんなことを考えながら寝ているフィリーナを後ろから抱きしめて眠りについた。
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