110 / 119
終 章 ヴィクトリア編
第111話 悲痛のアルティオ
しおりを挟む
アリスが行方不明になってから早三日。現在わかっているのは猛スピードで国境を越えた馬車が目撃された事と、ロベリア達に貸し与えていた屋敷にアリスが立ち寄った痕跡がなかった事だけ。
アリスが消えたと知ったアストリアとジークは、急ぎ騎士団を率いてロベリア達が暮らす屋敷へと向かった。
本来ならなんの証拠もなく突入するなど出来ないのだろうが、誘拐されたのが王国の最大の秘宝とも言えるアリスとなれば、例え戦争の火種が再び燃え上がろうが即座に突撃命令が下りたと聞く。
その結果、屋敷内には何もしらない使用人達はいるが、ロベリアは勿論アリスの姿は見つからなかった。
どうやらロベリア達は初めから使用人達を切り捨てていくつもりだったのだろう。この屋敷で働くものはすべてドゥーベからロベリア達が連れてきた人間のみ。もし少人数とはいえ、使用人全員を帰国させるとなれば騎士団も不審に思うし、いつもの風景と違う行動を見せても騎士団は屋敷への介入をしていただろう。
恐らく今回の件は前々から綿密に計画されていたのではないだろうか。そうでなければここまで素早く行動に移せる筈もない。
デイジーから聞き出したロベリア達が立てた穴だらけの計画。あちらにすれば練りに練った作戦だったのだろうが、こちらの誤算と向こうの誤算が絶妙な絡み合いで起こった今回の事件。
リコとルテアも連日屋敷へは帰らず、アリスを心配してスチュワート時代の旧友達も集まってしまい、全員でいつ情報が入ってきてもいいように王城で泊まりこむ始末。それなのに未だになんの情報も入ってこない状況に、私たちは日に日に憔悴していく。そんな時だった。
バン!
騎士からドゥーベからの使者が来たという知らせを受け、急ぎ謁見の間に飛び込む私たち。
本来ならば使者を前にこんな無礼な行為を止めに入るであろう両親や公爵様達だが、ここ数日の私たちの痛々しい状況を目にしているために何も言えないでいる。
「アリスはどこ! アリスは無事なんでしょうね!」
「落ち着け、お前が騒いだところで状況は変わらん」
今にも殴りかかりそうな私に、国王である父様が壇上より言い聞かせる。
「この度はドゥーベ王国の使者として参りました、アルティオにございます」
ドゥーベ王国の使者、アルティオが何とも言いにくそうな表情のまま頭を下げ、神妙な雰囲気で語り出す。
「すでにお気づきかと存じますが、この度の出来事は王子王女達が独断で行った計画にございます。ですが起こってしまった事はどうしようもなく、現在ドゥーベ王国では王子寄りの強硬派と、前々から王家をよく思わないの和平派に分かれてしまい、私たちでは収拾が付かない始末。そんな中、どちらの派閥にも所属せず、王国からも忌み嫌われている私が使者として使わされました」
「それは貴方の首と引き換えでは、アリスを取引のテーブルには載せられないという事かしら?」
薄々は感じていたが、ドゥーベ王国ではアルティオの存在を扱いこまねいているのだろう。
あれから調べて分かったのだが、アルティオには一人の妹が存在している。
妹の名前はテレスティア。ロベリアの次に聖女候補として上がっている唯一の存在。
前にも話したと思うが、セリカさんの生家であるティターニア公爵家には4人の兄妹がいた。現在ティターニア公爵を名乗る兄と、長女であるマグノリアと次女のセリカさん、そして末妹であるフリージアさんの四人。
セリカさんとマグノリアの事はある程度事情は把握しているが、末妹であるフリージアさんは病で亡くなったとしか伝わっていた。
だけど姉様から聞かされた話ではフリージアさんは存命している時に二人のお子様を産み、その後亡くなったのだという。
もうおわかりだろう、アルティオと妹のテレスティアはそのフリージアさんの忘れ形見。ティターニア公爵家の跡継ぎであるシオンとは生みの親が違うのだ。
私は当初シオンとは実の兄弟だと思っていたが、幼くして母親を失ったアルティオ達は、シオンが暮らすティターニア公爵家で育てられたらしい。
前々から疑問に思っていたのはシオンもライナスもロベリアも、アルティオに対しての扱い方が悪かった。その理由がこれという訳だ。
「すでにご存知でしょうが、私と妹のテレスティアの母はフリージア。セリカ・アンテーゼ・ティターニア様の妹にあたります」
アルティオの話はこうだ。
フリージアさんは生まれつき体が弱かったらしく、あまり屋敷の外へは出られなかったのだという。それでもセリカさんや母親である聖女様には暖かく見守られながら過ごしたらしいが、ある日セリカさんの行方不明から状況は一転。
長女であるマグノリアが王太子と婚約、その後自らが聖女の座に就き現役を退いた聖女様は公の場から姿を消した。
元々聖女様はマグノリアではなくセリカさんに後を継がせようとしていたらしいが、肝心のセリカさんは行方不明。おまけに縁談が決まりかけていた王太子との関係も白紙に戻り、その空白となった席にマグノリがついた。
「セリカ様や前聖女様がいなくなった私の母は、屋敷内でもかなり酷い扱いを受けていたそうです。聖女の力はあるが、その強さに体が追いつかない。マグノリアからすれば興味もなかったのでしょうが、国で二人っきりとなった聖女の力を無くす訳にもいかず、また力を持ちすぎたとしても困る状況。結局母は公爵家の一室で生かす殺さずの生活を送る羽目になりました」
そのあと聞かされた話はどれも虫酸が走るような思いだった。
聖女マグノリアが王家に嫁いだことでティターニア公爵家の力は減少。そのため国内での扱いが徐々に悪くなっていったのだという。
ティターニア公爵家はレガリアとの国境を越えた目と鼻の先。もし戦争で火種が移るとしたら真っ先に火の海と化すだろう。そう考えた公爵は再び力を取り戻すべく、ティターニア家から聖女を誕生させようと考えたらしい。
フリージアさんは体が弱いとはいえその力は前聖女様のお墨付き。ならば無理やり子供を産ませて育てればいい。
フリージアさんは兄である現公爵が連れてきた男性と無理やり結婚。生憎一人目が男児だっために二人目を産まされた後亡くなられた。
もともとお体が弱かったというのだからそうとう体に負担がかかったのだろう。
聖女の血は男児であってもその血の濃さは引き継がれる。だけど力を行使できるのは女性の体でしか無理なのだ。
おそらく公爵が欲しかったのは今であって未来ではない。アルティオを育ててから子供を産ませては、余りにも時間がかかってしまう。だから日に日に弱っていくフリージアさんに無理やり女児の子供を産ませた。
「私が以前にこう答えたのはお覚えでしょうか? 『私が守りたいのは我が国であり、我が領地であり、我が領民達です』」
「えぇ、はっきりと覚えているわ」
あれは確か初めてアルティオと出会った社交界。あの時この言葉を聞いていなければアリスの秘密を守るために殺していたかもしれない。
一体アルティオはこの話をどこへ繋げようとしているのだろう。自分の出生を哀れんで欲しいという訳ではないだろうし、亡命したい訳でもないだろう。
早る気持ちを必死に抑えながら私は話に耳を傾ける。
「私のこの言葉には未だに嘘偽りはございません。ですが現実は私の理想とは掛け離れ、聖女であるマグノリアは本来の仕事を放棄し、貴族達はそんな王妃を諌めることも出来ずにいる。あまつさえ、この現状を利用し己の私利私欲に走るものまで出る始末」
「だがそれはお主も同じであろう? その現状を知ってなお改善しようとしないのは同罪だ」
話を聞いていた父様がアルティオに向けて語りかける。
「おっしゃるとおりでございます。私が置かれた現状ではどうする事も出来なかった、などと言い訳をするつもりはございません」
「ならばお主はなぜこの国に来た? なぜ我らにこの話をした? なぜレガリアの聖女であるティアラに接触した?」
えっ、アルティオが姉様に接触した?
父様の話を聞き私やリコ達は驚きの表情を示すが、兄様や公爵様達はことの成り行きを見守るだけ。するとこの話は全員が周知の事実ってわけ?
「それの問いかけにはまだ答える訳には参りません。ですが今回の一件で私の決意は決まりました」
アルティオは床に片膝を付き頭を大きく下げながらこう告げたのだ。
「レガリア王国の力で、ドゥーベ王国を滅ぼしてください」
アリスが消えたと知ったアストリアとジークは、急ぎ騎士団を率いてロベリア達が暮らす屋敷へと向かった。
本来ならなんの証拠もなく突入するなど出来ないのだろうが、誘拐されたのが王国の最大の秘宝とも言えるアリスとなれば、例え戦争の火種が再び燃え上がろうが即座に突撃命令が下りたと聞く。
その結果、屋敷内には何もしらない使用人達はいるが、ロベリアは勿論アリスの姿は見つからなかった。
どうやらロベリア達は初めから使用人達を切り捨てていくつもりだったのだろう。この屋敷で働くものはすべてドゥーベからロベリア達が連れてきた人間のみ。もし少人数とはいえ、使用人全員を帰国させるとなれば騎士団も不審に思うし、いつもの風景と違う行動を見せても騎士団は屋敷への介入をしていただろう。
恐らく今回の件は前々から綿密に計画されていたのではないだろうか。そうでなければここまで素早く行動に移せる筈もない。
デイジーから聞き出したロベリア達が立てた穴だらけの計画。あちらにすれば練りに練った作戦だったのだろうが、こちらの誤算と向こうの誤算が絶妙な絡み合いで起こった今回の事件。
リコとルテアも連日屋敷へは帰らず、アリスを心配してスチュワート時代の旧友達も集まってしまい、全員でいつ情報が入ってきてもいいように王城で泊まりこむ始末。それなのに未だになんの情報も入ってこない状況に、私たちは日に日に憔悴していく。そんな時だった。
バン!
騎士からドゥーベからの使者が来たという知らせを受け、急ぎ謁見の間に飛び込む私たち。
本来ならば使者を前にこんな無礼な行為を止めに入るであろう両親や公爵様達だが、ここ数日の私たちの痛々しい状況を目にしているために何も言えないでいる。
「アリスはどこ! アリスは無事なんでしょうね!」
「落ち着け、お前が騒いだところで状況は変わらん」
今にも殴りかかりそうな私に、国王である父様が壇上より言い聞かせる。
「この度はドゥーベ王国の使者として参りました、アルティオにございます」
ドゥーベ王国の使者、アルティオが何とも言いにくそうな表情のまま頭を下げ、神妙な雰囲気で語り出す。
「すでにお気づきかと存じますが、この度の出来事は王子王女達が独断で行った計画にございます。ですが起こってしまった事はどうしようもなく、現在ドゥーベ王国では王子寄りの強硬派と、前々から王家をよく思わないの和平派に分かれてしまい、私たちでは収拾が付かない始末。そんな中、どちらの派閥にも所属せず、王国からも忌み嫌われている私が使者として使わされました」
「それは貴方の首と引き換えでは、アリスを取引のテーブルには載せられないという事かしら?」
薄々は感じていたが、ドゥーベ王国ではアルティオの存在を扱いこまねいているのだろう。
あれから調べて分かったのだが、アルティオには一人の妹が存在している。
妹の名前はテレスティア。ロベリアの次に聖女候補として上がっている唯一の存在。
前にも話したと思うが、セリカさんの生家であるティターニア公爵家には4人の兄妹がいた。現在ティターニア公爵を名乗る兄と、長女であるマグノリアと次女のセリカさん、そして末妹であるフリージアさんの四人。
セリカさんとマグノリアの事はある程度事情は把握しているが、末妹であるフリージアさんは病で亡くなったとしか伝わっていた。
だけど姉様から聞かされた話ではフリージアさんは存命している時に二人のお子様を産み、その後亡くなったのだという。
もうおわかりだろう、アルティオと妹のテレスティアはそのフリージアさんの忘れ形見。ティターニア公爵家の跡継ぎであるシオンとは生みの親が違うのだ。
私は当初シオンとは実の兄弟だと思っていたが、幼くして母親を失ったアルティオ達は、シオンが暮らすティターニア公爵家で育てられたらしい。
前々から疑問に思っていたのはシオンもライナスもロベリアも、アルティオに対しての扱い方が悪かった。その理由がこれという訳だ。
「すでにご存知でしょうが、私と妹のテレスティアの母はフリージア。セリカ・アンテーゼ・ティターニア様の妹にあたります」
アルティオの話はこうだ。
フリージアさんは生まれつき体が弱かったらしく、あまり屋敷の外へは出られなかったのだという。それでもセリカさんや母親である聖女様には暖かく見守られながら過ごしたらしいが、ある日セリカさんの行方不明から状況は一転。
長女であるマグノリアが王太子と婚約、その後自らが聖女の座に就き現役を退いた聖女様は公の場から姿を消した。
元々聖女様はマグノリアではなくセリカさんに後を継がせようとしていたらしいが、肝心のセリカさんは行方不明。おまけに縁談が決まりかけていた王太子との関係も白紙に戻り、その空白となった席にマグノリがついた。
「セリカ様や前聖女様がいなくなった私の母は、屋敷内でもかなり酷い扱いを受けていたそうです。聖女の力はあるが、その強さに体が追いつかない。マグノリアからすれば興味もなかったのでしょうが、国で二人っきりとなった聖女の力を無くす訳にもいかず、また力を持ちすぎたとしても困る状況。結局母は公爵家の一室で生かす殺さずの生活を送る羽目になりました」
そのあと聞かされた話はどれも虫酸が走るような思いだった。
聖女マグノリアが王家に嫁いだことでティターニア公爵家の力は減少。そのため国内での扱いが徐々に悪くなっていったのだという。
ティターニア公爵家はレガリアとの国境を越えた目と鼻の先。もし戦争で火種が移るとしたら真っ先に火の海と化すだろう。そう考えた公爵は再び力を取り戻すべく、ティターニア家から聖女を誕生させようと考えたらしい。
フリージアさんは体が弱いとはいえその力は前聖女様のお墨付き。ならば無理やり子供を産ませて育てればいい。
フリージアさんは兄である現公爵が連れてきた男性と無理やり結婚。生憎一人目が男児だっために二人目を産まされた後亡くなられた。
もともとお体が弱かったというのだからそうとう体に負担がかかったのだろう。
聖女の血は男児であってもその血の濃さは引き継がれる。だけど力を行使できるのは女性の体でしか無理なのだ。
おそらく公爵が欲しかったのは今であって未来ではない。アルティオを育ててから子供を産ませては、余りにも時間がかかってしまう。だから日に日に弱っていくフリージアさんに無理やり女児の子供を産ませた。
「私が以前にこう答えたのはお覚えでしょうか? 『私が守りたいのは我が国であり、我が領地であり、我が領民達です』」
「えぇ、はっきりと覚えているわ」
あれは確か初めてアルティオと出会った社交界。あの時この言葉を聞いていなければアリスの秘密を守るために殺していたかもしれない。
一体アルティオはこの話をどこへ繋げようとしているのだろう。自分の出生を哀れんで欲しいという訳ではないだろうし、亡命したい訳でもないだろう。
早る気持ちを必死に抑えながら私は話に耳を傾ける。
「私のこの言葉には未だに嘘偽りはございません。ですが現実は私の理想とは掛け離れ、聖女であるマグノリアは本来の仕事を放棄し、貴族達はそんな王妃を諌めることも出来ずにいる。あまつさえ、この現状を利用し己の私利私欲に走るものまで出る始末」
「だがそれはお主も同じであろう? その現状を知ってなお改善しようとしないのは同罪だ」
話を聞いていた父様がアルティオに向けて語りかける。
「おっしゃるとおりでございます。私が置かれた現状ではどうする事も出来なかった、などと言い訳をするつもりはございません」
「ならばお主はなぜこの国に来た? なぜ我らにこの話をした? なぜレガリアの聖女であるティアラに接触した?」
えっ、アルティオが姉様に接触した?
父様の話を聞き私やリコ達は驚きの表情を示すが、兄様や公爵様達はことの成り行きを見守るだけ。するとこの話は全員が周知の事実ってわけ?
「それの問いかけにはまだ答える訳には参りません。ですが今回の一件で私の決意は決まりました」
アルティオは床に片膝を付き頭を大きく下げながらこう告げたのだ。
「レガリア王国の力で、ドゥーベ王国を滅ぼしてください」
0
お気に入りに追加
841
あなたにおすすめの小説
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
通称偽聖女は便利屋を始めました ~ただし国家存亡の危機は謹んでお断りします~
フルーツパフェ
ファンタジー
エレスト神聖国の聖女、ミカディラが没した。
前聖女の転生者としてセシル=エレスティーノがその任を引き継ぐも、政治家達の陰謀により、偽聖女の濡れ衣を着せられて生前でありながら聖女の座を剥奪されてしまう。
死罪を免れたセシルは辺境の村で便利屋を開業することに。
先代より受け継がれた魔力と叡智を使って、治療から未来予知、技術指導まで何でこなす第二の人生が始まった。
弱い立場の人々を救いながらも、彼女は言う。
――基本は何でもしますが、国家存亡の危機だけはお断りします。それは後任(本物の聖女)に任せますから
黒猫と異世界転移を楽しもう!
かめきち
ファンタジー
青年(転移前はおっさん)と黒猫の異世界転移物です。通勤中に黒猫を助けようとして異世界転移に巻き込まれたおっさんと、転移した黒猫の話です。冒険者になりのんびり異世界を楽しんでいければいいと思ってます。チートもありますが、どのような話になるかは進んでみないと分からないような状況ですが、よろしくお願いいたします。
更新は3日に1回程度は行なっていきたいと思います。
(諸事情により一時期更新が止まっておりました、出来るだけ続けていきたいと思っておりますので、よろしくおねがいいたします。)
小説を書く事が全くの初めてなので誤字脱字、読みにくい点、矛盾等があると思いますので、暖かくご指導いただければありがたいです。
変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜
赤井水
ファンタジー
クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。
神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。
洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。
彼は喜んだ。
この世界で魔法を扱える事に。
同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。
理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。
その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。
ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。
ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。
「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」
今日も魔法を使います。
※作者嬉し泣きの情報
3/21 11:00
ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング)
有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。
3/21
HOT男性向けランキングで2位に入れました。
TOP10入り!!
4/7
お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。
応援ありがとうございます。
皆様のおかげです。
これからも上がる様に頑張ります。
※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz
〜第15回ファンタジー大賞〜
67位でした!!
皆様のおかげですこう言った結果になりました。
5万Ptも貰えたことに感謝します!
改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる