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第三章 君が考える最も美しい人の姿がこれなの?
閑話休題 とある聖騎士の話
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だって、貴方が言ったのだ。
『君は、そんなことを言っているが弟が好きなんだな。なら、その気持ちを偽ることなく誇れば良い。お兄ちゃん、なのだから』
ずっと、ずっと、俺はその言葉を覚えている。妬んで、羨んでいる俺に誰もが弟を嫌いで憎いのだと言っていた。そう、なのだろうか。でも、好きだった。生まれたときは可愛くて、守ってあげたかった。違うのか?もう、俺は、あの教師達が言うように、人ではないから、だから――。
『おっほん!! 感謝するんだぞ少年よ。俺……じゃなくて私の顔をよぉく覚えて恩返しをするように!!』
『……お兄ちゃん、それで全てが台無しだよ……』
『え、ど、どの辺がっ!? 完璧に猊下の手柄でしょこれ!!』
『……ふ、ふふふ、あははははっ!!』
あの人は、少しばかり抜けていて、「猊下」の為に生きていた。その顔に似合わないすねたような表情を浮かべながら唇を尖らせる彼。本当に隠す気があるのだろうか。あんなのすぐにばれる。なのに、彼は絶対にばれない自信があったのか堂々としていた。
まあ、単にこの人が自分の力とその他を分からなかったのだろう。俺も、その時まで知らなかったのだけど、この世界にはあの人とは別の力が存在していて、そして、それを使える人間はほぼいない。
何故か。
その力を発現したその瞬間、力の制御が出来なくてほとんどが死ぬらしい。
だから、制御できた人間はその存在を知っている悪い奴に狙われる。
炎が、周りを包んでいた。黒い煙と、肉が焦げたような匂いがして頭がクラクラした。
逃げなければ。このままだと自分もここで焼け死んでしまう。そう思うのに怖くて足が動かなくて俺はその場で立ち尽くした。
『離せ! 離せよ!!』
しかし次の瞬間、弟の声が聞こえた。俺は、はっとした。そして震えて動けなかった足は自然と動き、その声の方に向かって走っていた。
『フレイ!!』
『お兄ちゃん!!』
『こっちに来るな!!』
弟が、知らない男に抱えられて泣き叫んでいた。そして父様がその男と対峙して、俺の存在に気付くとそう叫んだ。俺は父様のその声に驚いて足を止める。しかし、次の瞬間父様は何かに斬られたように勢いよく血しぶきを上げて倒れ込んだ。
『お父様!!』
『父様!!』
悲鳴を上げて俺は父様に駆け寄って、もう一つ隣に誰かが倒れ込んでいたことに気がついた。
『かあ、さま……?』
顔が、何かに潰されたように酷くて、でも、着ている服が母様のもので、俺は酷く混乱して呆然とした。
弟を抱えた男がこちらをゆっくりと指さす。何かに気付いた弟が声をからしながら叫んだ。
『やめて! やめろ!! 逃げて、お願い、いやだ!!』
首筋に何かが掠った。痛みよりも先に熱さを感じてそれからぐらりと体が勝手に後ろの方に倒れ込んだ。
『あ、あ、あ、あああああああああああっ!!』
何が起こったのか、分からない。ただ俺は今死にかけて、弟が泣き叫んで、自分を家族を呼んでいた。その声が段々遠ざかっていくと、今度は「済まない」と父様の声がした。
『少し、でも、お前のお兄ちゃんが、気付いて、お前を、助け……』
そこで、俺の記憶はぷつりと途切れる。
目覚めると、お兄ちゃんが、いや、あの御方がいてしきりに謝っていた。
死んだ者は、生き返らせることが出来ない。済まない、申し訳ないとただひたすらに、彼はそういっていた。
『お……と、とは……』
『……分からない。あの屋敷にはいなかった』
連れ去られたのだ。いないに決まっている。でも、それをその人に伝えるのは憚れた。憔悴しきって、涙を流して、もっと早く、もっと早く気付けばと、そう後悔している彼を見れば。
火傷で死にかけたのに、生きられているのも奇跡だ。こうやって体を動かせているのも奇跡だ。だから、それ以上は、俺が自分でやるべきだ。
そして、この恩はどんな形であれ返すべき。
猊下という男ではなく、この御方に。
でも、弟を救ってくれた、支えてくれたこの人にはまた別の、恩がある。
***
爆発音が聞こえて、屋敷が炎に包まれる。これも全て計画の一部。この人を、殺すための。
「貴方は……っ!!」
「借りを返しに来ました」
随分小さくなった。弟の心の傷を癒やすため、ずっと支えてくれていたお師匠様。この爆発音も、炎も全ては陽動。目的は、あの御方が死ぬ原因になったこの人をいち早く排除するため。
今でも俺は、弟が本気であの御方を殺すために反乱を起こしたわけではないと信じている。
だから、俺は、ここでこの人を救う。どんな結果になろうとも、俺は弟が好きだから。お兄ちゃんだから!!
「う、わあっ!!??」
がしゃんっと近くの窓ガラスを割ってその小さな体を外に投げた。植木があった場所に投げたので多少切り傷や打撲が出来たかもしれないが死んではない。
これでいい。これで、俺は弟を救ってくれたあの人に借りを返せた。
「……それが、貴方の選択ですかフラウ」
「そうだよ、コイヨン。俺は弟を助けてくれたあの人を一度だけ助ける」
「裏切るつもりか」
「裏切ってない」
俺はこれがあの御方への裏切りだとは思わない。あの御方は、家族を大事にする人だから。きっと、見捨てた方が失望させる。
ちらりと俺は窓の外を見た。どうやらこうやっておしゃべりをしている間に、あの人が避難していた使用人達に保護されている。これでコイヨンもこれ以上手出しは出来ない。
「……認めない。裏切り者、裏切り者!! あいつを殺らなきゃ、神子様が殺される!! 今度は絶対に、あんな虫けらにやられてたまるか!!」
「行かせるわけ無いでしょ!!」
窓から飛び降りようとするコイヨンに向かって素早く剣を振り下ろす。ちっと舌打ちをしたコイヨンが軽くそれを避けると数歩下がって袖の中に手を突っ込みながらこちらに駆けてくる。ひゅっと風を切るような音がして俺は顔を傾けると背後の窓が勢いよく割れた。
相変わらずコイヨンと対峙するのは薄ら寒い思いをする。手加減なんて知らず、本気で首を狙いに来ているのだ。
「っ!」
「死ね……っ!!」
でも、コイヨンの攻撃は何もかもが軽い。不意打ちに特化した暗殺術だからか、慣れている相手だと対峙して戦うのはかなり不利だ。
素早く近づいてきたコイヨンの一撃を防ぎ、軽く腹に蹴りを入れると受け身をとりながらコイヨンは床に転がった。すぐさま起き上がろうとして屋敷が揺れる。
「うわっ!?」
「……っ!!」
炎によって建物が崩れはじめているのだ。ここにいると危険だ。すぐさま逃げようと踵を返すが、コイヨンがそんな俺に刃を突き立てる。
「逃げんな!!」
「しつこい!! 別に俺はお前に認められなくても良いし!!」
「うるさいうるさい!! ずるいんだよ! ちょっと剣術囓った貴族だからって、なんで神子様の護衛になれたんだよ!! 俺だって、俺だってぇ……っ!!」
確かに、そうであった。俺は、神子様の護衛だったけど……。
「肝心なときに守れないんじゃ、護衛の意味なんて無いでしょ……」
「……」
でもやっぱり、弟があの御方を殺した事実が重くのし掛かる。信じていても、弟が好きでも、どうしてあんなことになったのか、俺には全く分からない。
言えば良かったんだろうか。
お師匠様によって、心の傷が癒えるまで小さなあのときの弟の姿のままの彼に、自分はあのときに死んだ兄だって伝えれば良かったのだろうか。
でもそれは、残酷な記憶を思い出させる行為で、俺には、とても出来なかった。
才能に溢れて、優しい弟が妬ましくて羨ましくて、でも可愛くて大好きな、俺の、唯一残った家族。
その気持ちだけは、偽ってはいけない、俺の誇りだ。
「神子様――っ!!」
「え!? 何!?」
感傷に浸っていたら、目の前のコイヨンが窓を突き破ってどこかに行った。それを慌てて目で追いかけると、猊下に抱えられた神子様と今回、協力者となっていた男がコイヨンによって拘束されている様子が見れた。こんな場所から良く見つけたなと俺は苦笑しながらも、神子様の間抜け面を見て少し笑ってしまう。
「お兄ちゃん、多分まだ力を使うと金色の小さい光が周りに浮いてるの気付いてないだろうなぁ……」
まさしく、自分が神の奇跡を使っていますよとアピールしている行為だ。猊下に変身して、いろんな善行を積んでいるようだが、分かるものには分かる。
おそらくは、自分ではそれが見えないのだろう。だからあんなに気にせずに使用しているのだ。
「まあ、見えない人の方が多いから良いか」
それが見えるのは何かしらあの御方に恩がある者だ。だから、見える。そして、その力を使う様は神々しくて、神の化身だと俺たちは信じて疑わない。
人々のために、惜しむことなく、善行を積み上げる。何より、それを全て他人の功績にするなんて、「人」だったら出来ない行為だ。
だから俺は、俺たちは、そんな神様を何があろうとも信仰し続ける。
この世界の神様は、あの御方しかいないのだから。
『君は、そんなことを言っているが弟が好きなんだな。なら、その気持ちを偽ることなく誇れば良い。お兄ちゃん、なのだから』
ずっと、ずっと、俺はその言葉を覚えている。妬んで、羨んでいる俺に誰もが弟を嫌いで憎いのだと言っていた。そう、なのだろうか。でも、好きだった。生まれたときは可愛くて、守ってあげたかった。違うのか?もう、俺は、あの教師達が言うように、人ではないから、だから――。
『おっほん!! 感謝するんだぞ少年よ。俺……じゃなくて私の顔をよぉく覚えて恩返しをするように!!』
『……お兄ちゃん、それで全てが台無しだよ……』
『え、ど、どの辺がっ!? 完璧に猊下の手柄でしょこれ!!』
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だから、制御できた人間はその存在を知っている悪い奴に狙われる。
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『フレイ!!』
『お兄ちゃん!!』
『こっちに来るな!!』
弟が、知らない男に抱えられて泣き叫んでいた。そして父様がその男と対峙して、俺の存在に気付くとそう叫んだ。俺は父様のその声に驚いて足を止める。しかし、次の瞬間父様は何かに斬られたように勢いよく血しぶきを上げて倒れ込んだ。
『お父様!!』
『父様!!』
悲鳴を上げて俺は父様に駆け寄って、もう一つ隣に誰かが倒れ込んでいたことに気がついた。
『かあ、さま……?』
顔が、何かに潰されたように酷くて、でも、着ている服が母様のもので、俺は酷く混乱して呆然とした。
弟を抱えた男がこちらをゆっくりと指さす。何かに気付いた弟が声をからしながら叫んだ。
『やめて! やめろ!! 逃げて、お願い、いやだ!!』
首筋に何かが掠った。痛みよりも先に熱さを感じてそれからぐらりと体が勝手に後ろの方に倒れ込んだ。
『あ、あ、あ、あああああああああああっ!!』
何が起こったのか、分からない。ただ俺は今死にかけて、弟が泣き叫んで、自分を家族を呼んでいた。その声が段々遠ざかっていくと、今度は「済まない」と父様の声がした。
『少し、でも、お前のお兄ちゃんが、気付いて、お前を、助け……』
そこで、俺の記憶はぷつりと途切れる。
目覚めると、お兄ちゃんが、いや、あの御方がいてしきりに謝っていた。
死んだ者は、生き返らせることが出来ない。済まない、申し訳ないとただひたすらに、彼はそういっていた。
『お……と、とは……』
『……分からない。あの屋敷にはいなかった』
連れ去られたのだ。いないに決まっている。でも、それをその人に伝えるのは憚れた。憔悴しきって、涙を流して、もっと早く、もっと早く気付けばと、そう後悔している彼を見れば。
火傷で死にかけたのに、生きられているのも奇跡だ。こうやって体を動かせているのも奇跡だ。だから、それ以上は、俺が自分でやるべきだ。
そして、この恩はどんな形であれ返すべき。
猊下という男ではなく、この御方に。
でも、弟を救ってくれた、支えてくれたこの人にはまた別の、恩がある。
***
爆発音が聞こえて、屋敷が炎に包まれる。これも全て計画の一部。この人を、殺すための。
「貴方は……っ!!」
「借りを返しに来ました」
随分小さくなった。弟の心の傷を癒やすため、ずっと支えてくれていたお師匠様。この爆発音も、炎も全ては陽動。目的は、あの御方が死ぬ原因になったこの人をいち早く排除するため。
今でも俺は、弟が本気であの御方を殺すために反乱を起こしたわけではないと信じている。
だから、俺は、ここでこの人を救う。どんな結果になろうとも、俺は弟が好きだから。お兄ちゃんだから!!
「う、わあっ!!??」
がしゃんっと近くの窓ガラスを割ってその小さな体を外に投げた。植木があった場所に投げたので多少切り傷や打撲が出来たかもしれないが死んではない。
これでいい。これで、俺は弟を救ってくれたあの人に借りを返せた。
「……それが、貴方の選択ですかフラウ」
「そうだよ、コイヨン。俺は弟を助けてくれたあの人を一度だけ助ける」
「裏切るつもりか」
「裏切ってない」
俺はこれがあの御方への裏切りだとは思わない。あの御方は、家族を大事にする人だから。きっと、見捨てた方が失望させる。
ちらりと俺は窓の外を見た。どうやらこうやっておしゃべりをしている間に、あの人が避難していた使用人達に保護されている。これでコイヨンもこれ以上手出しは出来ない。
「……認めない。裏切り者、裏切り者!! あいつを殺らなきゃ、神子様が殺される!! 今度は絶対に、あんな虫けらにやられてたまるか!!」
「行かせるわけ無いでしょ!!」
窓から飛び降りようとするコイヨンに向かって素早く剣を振り下ろす。ちっと舌打ちをしたコイヨンが軽くそれを避けると数歩下がって袖の中に手を突っ込みながらこちらに駆けてくる。ひゅっと風を切るような音がして俺は顔を傾けると背後の窓が勢いよく割れた。
相変わらずコイヨンと対峙するのは薄ら寒い思いをする。手加減なんて知らず、本気で首を狙いに来ているのだ。
「っ!」
「死ね……っ!!」
でも、コイヨンの攻撃は何もかもが軽い。不意打ちに特化した暗殺術だからか、慣れている相手だと対峙して戦うのはかなり不利だ。
素早く近づいてきたコイヨンの一撃を防ぎ、軽く腹に蹴りを入れると受け身をとりながらコイヨンは床に転がった。すぐさま起き上がろうとして屋敷が揺れる。
「うわっ!?」
「……っ!!」
炎によって建物が崩れはじめているのだ。ここにいると危険だ。すぐさま逃げようと踵を返すが、コイヨンがそんな俺に刃を突き立てる。
「逃げんな!!」
「しつこい!! 別に俺はお前に認められなくても良いし!!」
「うるさいうるさい!! ずるいんだよ! ちょっと剣術囓った貴族だからって、なんで神子様の護衛になれたんだよ!! 俺だって、俺だってぇ……っ!!」
確かに、そうであった。俺は、神子様の護衛だったけど……。
「肝心なときに守れないんじゃ、護衛の意味なんて無いでしょ……」
「……」
でもやっぱり、弟があの御方を殺した事実が重くのし掛かる。信じていても、弟が好きでも、どうしてあんなことになったのか、俺には全く分からない。
言えば良かったんだろうか。
お師匠様によって、心の傷が癒えるまで小さなあのときの弟の姿のままの彼に、自分はあのときに死んだ兄だって伝えれば良かったのだろうか。
でもそれは、残酷な記憶を思い出させる行為で、俺には、とても出来なかった。
才能に溢れて、優しい弟が妬ましくて羨ましくて、でも可愛くて大好きな、俺の、唯一残った家族。
その気持ちだけは、偽ってはいけない、俺の誇りだ。
「神子様――っ!!」
「え!? 何!?」
感傷に浸っていたら、目の前のコイヨンが窓を突き破ってどこかに行った。それを慌てて目で追いかけると、猊下に抱えられた神子様と今回、協力者となっていた男がコイヨンによって拘束されている様子が見れた。こんな場所から良く見つけたなと俺は苦笑しながらも、神子様の間抜け面を見て少し笑ってしまう。
「お兄ちゃん、多分まだ力を使うと金色の小さい光が周りに浮いてるの気付いてないだろうなぁ……」
まさしく、自分が神の奇跡を使っていますよとアピールしている行為だ。猊下に変身して、いろんな善行を積んでいるようだが、分かるものには分かる。
おそらくは、自分ではそれが見えないのだろう。だからあんなに気にせずに使用しているのだ。
「まあ、見えない人の方が多いから良いか」
それが見えるのは何かしらあの御方に恩がある者だ。だから、見える。そして、その力を使う様は神々しくて、神の化身だと俺たちは信じて疑わない。
人々のために、惜しむことなく、善行を積み上げる。何より、それを全て他人の功績にするなんて、「人」だったら出来ない行為だ。
だから俺は、俺たちは、そんな神様を何があろうとも信仰し続ける。
この世界の神様は、あの御方しかいないのだから。
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