24 / 75
第二章 やめてー!!俺の屑を連れて行かないでぇ!!!
4-2
しおりを挟む
「これ、部屋に戻してくるからここから動かないでよね」
「うん」
おお。さっきの会話で俺に持たせているのは危ないと思ったのかな?正直少し重いから助かる。俺はそのままロズリーを見送る。
それにしても今日は色々あったな~。結局悪徳魔術師と接触できなかったけど、まだ彼ここら辺にいるみたいだしまた別の機会にしよう。
猊下を待っている間そんなことを考えていると、不意に扉が開いた。俺はぱっと上を見上げて入ってきた人物を見るとすぐに駆け寄る。
誰がそこにいたかだって?そんなの言わなくったって分かるだろう。
「お兄ちゃん! おかえりなさい!」
「!?」
俺が玄関で待機していたとはつゆほどにも思っていなかったのだろう。手を広げて駆け寄ってくる俺に猊下は驚きの表情を浮かべた。しかし次にはしっかりと俺を抱き上げて、それからふわりと笑顔を見せる。
優しい笑顔。前世の猊下では想像できない、そんな柔らかい笑みだった。
前の誰も寄せ付けない無表情も好きだが、この慈愛に満ちた表情も好きだ。その表情を向けられただけで嬉しくなる。
「……ただいま、ルド」
「うん!」
にこにこと上機嫌で俺はぎゅーっと強く猊下を抱きしめる。猊下のつけている香水なのか分からないがシトラスのような爽やかな良い匂いがして、流石猊下隙がないと俺はそんなことを考える。
猊下普通に美人だし、地位もあるし、絶対学院でモテモテだろうなぁ。ちょっとどんな姿で勉学に励んでいるのか見てみたい。機会があったらこっそり侵入しようかな?もしかしたらファンクラブまで出来てたりして。前の時もそれっぽい集団はあったから多分、今回も出来てるだろうな。なんか、想像しただけで本当、猊下って雲の上の存在……。
金色だからって拾われた俺はかなり運が良いなと思ったらなんだか胸がチクチクと痛い。幸運に感謝するべきなのに何でだろう。少し苦しい……。
「ルド、プレゼントは気に入ったか?」
「! あ、うん!」
あ、そうだそうだ。猊下のプレゼントのお礼言わなきゃ。
猊下がそう聞いてきたので反射的にそう答える。こっちの方が大事だ。ちゃんと猊下にお礼を言わないと!!
「お兄ちゃん。プレゼントありがと!」
「そうか、それは良かった。また、別のものをあの子に買わせるから楽しみにしてくれ」
「うん!」
最高に良い賄賂だったよ猊下。猊下の良心を利用するのは心苦しいが、許して欲しい。俺がお金稼げるようになったら返すので……。
俺はそのまま猊下に抱っこされて、いつもの猊下の部屋に一緒に向かった。そういえば、気にならなかったから聞かなかったけど、俺の部屋ってどうなってるんだ?
「ねーねーお兄ちゃん、俺の部屋ってあるの?」
「え……」
「え?」
猊下の部屋に戻り、ソファに俺たちは座る。といっても俺は猊下の膝の上であるが、まあそれはいい。問題は、猊下が俺の質問に戸惑いを見せたと言うことだ。変なことを聞いただろうか。
「まだ部屋ないの? それとも貰えないの?」
「部屋は作る。ただ、その、整備がまだ……」
猊下はそう言いながらすーっと横に目がそれる。そこで使用人達の反応を思い出してやはりほとんどの人間が良く思っていないことを思い出す。そうか。もしかしたら何かしら使用人達が理由をつけて俺の部屋を整備していないのかも。きっとそうだ。こんなに猊下が申し訳なさそうにしてるんだもの!
「そっか! 分かった! じゃあそれまでお兄ちゃんといる!!」
「ああ……。その、お前には、居心地が悪いと思うが……」
「そんなこと一度も思ったことないよ! お兄ちゃんと一緒で嬉しい!」
「そう、か。そうか、それは良かった」
猊下は心底ほっとしたような表情を浮かべた。気にしないで。前の時に市民からも司祭からも嫌われていた俺からすればこんなもの痛くもかゆくもない。俺よりも、猊下が色々言われる方が辛いし心苦しい。まあ、ないとは思うけど……。あ、そうだ!
「俺よりも、お兄ちゃんは大丈夫? 寝てる時に俺お兄ちゃん蹴っちゃったりしてない?」
この際だからさらりと今まで気になっていたことを聞いてみた。前も言ったが、俺は寝相が悪く、いつも朝目覚めると猊下の頭を抱えていたはずが猊下に後ろから抱きしめられている状態なのである。どうやったらそうなるんかね本当。俺も謎。寝相悪すぎて蹴ってたら申し訳ないと思いつつ今まで知らん顔していたのだが、今聞いても大丈夫な気がして言ってみた。今ならなんとなーく、さらっと流してくれそうだし……。
そういう期待も込める。すると猊下は優しいのでこう返してくれた。
「大丈夫だ。だからずっとくっついて寝てたい」
「うんわかった!」
いえーい、本人の口からそう言ってくれれば問題ないよね?猊下って割と好き嫌いはっきりしてるし、嘘じゃないでしょう!現に、大丈夫とだけ言ってあるが、蹴っていないとは言っていない。つまり、猊下は俺に蹴られても大丈夫だということである。
これからは気にしないで寝ることにするね!!あのふかふかの布団を知ってしまったら、ソファで寝れないもの。贅沢になってしまったな俺。
まあ一番は別々に寝ることだけど、恐らく俺の部屋ができあがるのは相当な時間がかかるだろうから期待しないで待ってるよ!
「うん」
おお。さっきの会話で俺に持たせているのは危ないと思ったのかな?正直少し重いから助かる。俺はそのままロズリーを見送る。
それにしても今日は色々あったな~。結局悪徳魔術師と接触できなかったけど、まだ彼ここら辺にいるみたいだしまた別の機会にしよう。
猊下を待っている間そんなことを考えていると、不意に扉が開いた。俺はぱっと上を見上げて入ってきた人物を見るとすぐに駆け寄る。
誰がそこにいたかだって?そんなの言わなくったって分かるだろう。
「お兄ちゃん! おかえりなさい!」
「!?」
俺が玄関で待機していたとはつゆほどにも思っていなかったのだろう。手を広げて駆け寄ってくる俺に猊下は驚きの表情を浮かべた。しかし次にはしっかりと俺を抱き上げて、それからふわりと笑顔を見せる。
優しい笑顔。前世の猊下では想像できない、そんな柔らかい笑みだった。
前の誰も寄せ付けない無表情も好きだが、この慈愛に満ちた表情も好きだ。その表情を向けられただけで嬉しくなる。
「……ただいま、ルド」
「うん!」
にこにこと上機嫌で俺はぎゅーっと強く猊下を抱きしめる。猊下のつけている香水なのか分からないがシトラスのような爽やかな良い匂いがして、流石猊下隙がないと俺はそんなことを考える。
猊下普通に美人だし、地位もあるし、絶対学院でモテモテだろうなぁ。ちょっとどんな姿で勉学に励んでいるのか見てみたい。機会があったらこっそり侵入しようかな?もしかしたらファンクラブまで出来てたりして。前の時もそれっぽい集団はあったから多分、今回も出来てるだろうな。なんか、想像しただけで本当、猊下って雲の上の存在……。
金色だからって拾われた俺はかなり運が良いなと思ったらなんだか胸がチクチクと痛い。幸運に感謝するべきなのに何でだろう。少し苦しい……。
「ルド、プレゼントは気に入ったか?」
「! あ、うん!」
あ、そうだそうだ。猊下のプレゼントのお礼言わなきゃ。
猊下がそう聞いてきたので反射的にそう答える。こっちの方が大事だ。ちゃんと猊下にお礼を言わないと!!
「お兄ちゃん。プレゼントありがと!」
「そうか、それは良かった。また、別のものをあの子に買わせるから楽しみにしてくれ」
「うん!」
最高に良い賄賂だったよ猊下。猊下の良心を利用するのは心苦しいが、許して欲しい。俺がお金稼げるようになったら返すので……。
俺はそのまま猊下に抱っこされて、いつもの猊下の部屋に一緒に向かった。そういえば、気にならなかったから聞かなかったけど、俺の部屋ってどうなってるんだ?
「ねーねーお兄ちゃん、俺の部屋ってあるの?」
「え……」
「え?」
猊下の部屋に戻り、ソファに俺たちは座る。といっても俺は猊下の膝の上であるが、まあそれはいい。問題は、猊下が俺の質問に戸惑いを見せたと言うことだ。変なことを聞いただろうか。
「まだ部屋ないの? それとも貰えないの?」
「部屋は作る。ただ、その、整備がまだ……」
猊下はそう言いながらすーっと横に目がそれる。そこで使用人達の反応を思い出してやはりほとんどの人間が良く思っていないことを思い出す。そうか。もしかしたら何かしら使用人達が理由をつけて俺の部屋を整備していないのかも。きっとそうだ。こんなに猊下が申し訳なさそうにしてるんだもの!
「そっか! 分かった! じゃあそれまでお兄ちゃんといる!!」
「ああ……。その、お前には、居心地が悪いと思うが……」
「そんなこと一度も思ったことないよ! お兄ちゃんと一緒で嬉しい!」
「そう、か。そうか、それは良かった」
猊下は心底ほっとしたような表情を浮かべた。気にしないで。前の時に市民からも司祭からも嫌われていた俺からすればこんなもの痛くもかゆくもない。俺よりも、猊下が色々言われる方が辛いし心苦しい。まあ、ないとは思うけど……。あ、そうだ!
「俺よりも、お兄ちゃんは大丈夫? 寝てる時に俺お兄ちゃん蹴っちゃったりしてない?」
この際だからさらりと今まで気になっていたことを聞いてみた。前も言ったが、俺は寝相が悪く、いつも朝目覚めると猊下の頭を抱えていたはずが猊下に後ろから抱きしめられている状態なのである。どうやったらそうなるんかね本当。俺も謎。寝相悪すぎて蹴ってたら申し訳ないと思いつつ今まで知らん顔していたのだが、今聞いても大丈夫な気がして言ってみた。今ならなんとなーく、さらっと流してくれそうだし……。
そういう期待も込める。すると猊下は優しいのでこう返してくれた。
「大丈夫だ。だからずっとくっついて寝てたい」
「うんわかった!」
いえーい、本人の口からそう言ってくれれば問題ないよね?猊下って割と好き嫌いはっきりしてるし、嘘じゃないでしょう!現に、大丈夫とだけ言ってあるが、蹴っていないとは言っていない。つまり、猊下は俺に蹴られても大丈夫だということである。
これからは気にしないで寝ることにするね!!あのふかふかの布団を知ってしまったら、ソファで寝れないもの。贅沢になってしまったな俺。
まあ一番は別々に寝ることだけど、恐らく俺の部屋ができあがるのは相当な時間がかかるだろうから期待しないで待ってるよ!
28
お気に入りに追加
1,453
あなたにおすすめの小説
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
攻略対象5の俺が攻略対象1の婚約者になってました
白兪
BL
前世で妹がプレイしていた乙女ゲーム「君とユニバース」に転生してしまったアース。
攻略対象者ってことはイケメンだし将来も安泰じゃん!と喜ぶが、アースは人気最下位キャラ。あんまりパッとするところがないアースだが、気がついたら王太子の婚約者になっていた…。
なんとか友達に戻ろうとする主人公と離そうとしない激甘王太子の攻防はいかに!?
ゆっくり書き進めていこうと思います。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました
綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜
【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】
*真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息
「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」
婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。
(……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!)
悪役令息、ダリル・コッドは知っている。
この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。
ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。
最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。
そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。
そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。
(もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!)
学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。
そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……――
元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。
【完結】TL小説の悪役令息は死にたくないので不憫系当て馬の義兄を今日もヨイショします
七夜かなた
BL
前世はブラック企業に過労死するまで働かされていた一宮沙織は、読んでいたTL小説「放蕩貴族は月の乙女を愛して止まない」の悪役令息ギャレット=モヒナートに転生してしまった。
よりによってヒロインでもなく、ヒロインを虐め、彼女に惚れているギャレットの義兄ジュストに殺されてしまう悪役令息に転生するなんて。
お金持ちの息子に生まれ変わったのはいいけど、モブでもいいから長生きしたい
最後にはギャレットを殺した罪に問われ、牢獄で死んでしまう。
小説の中では当て馬で不憫だったジュスト。
当て馬はどうしようもなくても、不憫さは何とか出来ないか。
小説を読んでいて、ハッピーエンドの主人公たちの影で不幸になった彼のことが気になっていた。
それならヒロインを虐めず、義兄を褒め称え、悪意がないことを証明すればいいのでは?
そして義兄を慕う義弟を演じるうちに、彼の自分に向ける視線が何だか熱っぽくなってきた。
ゆるっとした世界観です。
身体的接触はありますが、濡れ場は濃厚にはならない筈…
タイトルもしかしたら途中で変更するかも
イラストは紺田様に有償で依頼しました。
転生するにしても、これは無いだろ! ~死ぬ間際に読んでいた小説の悪役に転生しましたが、自分を殺すはずの最強主人公が逃がしてくれません~
槿 資紀
BL
駅のホームでネット小説を読んでいたところ、不慮の事故で電車に撥ねられ、死んでしまった平凡な男子高校生。しかし、二度と目覚めるはずのなかった彼は、死ぬ直前まで読んでいた小説に登場する悪役として再び目覚める。このままでは、自分のことを憎む最強主人公に殺されてしまうため、何とか逃げ出そうとするのだが、当の最強主人公の態度は、小説とはどこか違って――――。
最強スパダリ主人公×薄幸悪役転生者
R‐18展開は今のところ予定しておりません。ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる