37 / 48
16歳の俺
第4王子16歳 15
しおりを挟む
「ア゙ァアアアアアアアアアッ!」
またしても女性の奇声で周りのものが壊れる。しかし、ユアン兄さまはその攻撃を余裕綽々で防いだ。アルトはどこにいるのだろうかっと視線を動かすと上から冷気が発せられ、気づくと女性の腕が切り落とされている。
「アルト、殺さないように」
「心得ております」
「クソガアアアアアアッ!!」
体の再構築の為、女性が霧になった。ふっとユアン兄さまが鼻で笑ったとおもえばその霧ごと半透明の箱に包まれた。
黒い霧の粒子がその箱の中で暴れまわるが、じゅうっと蒸発したような音が聞こえ、くぐもった女性の悲鳴が聞こえた。
あれも神聖魔術の一種か。
檻のようだ。相手が悪かったというしかない。合掌。
「弟、その子は?」
「生き返らせようとしたんだけど、誰かに魂奪われてできなかった」
「は?」
俺の回答がお気に召さなかったのかユアン兄さまが不快そうに眉をひそめた。
な、なんだよその顔は。
「……そう、神殿に持って行かないとね」
「神殿……?」
ああ、そう言えば祭司とかは蘇生リカバリーできるんだっけっか?とはいえ、多大な寄付が必要なので庶民には到底受けられないが。
でも、魂がどこかに捕らえられているからそれもできないだろう。
「ユアン兄さま、多分、神殿に行っても生き返らないよ」
「……どういうこと?」
「魂がどこかに捕らえられてるみたい。テレシアとクラウスに探らせたけど無理だった」
「ちっ、こういう時に役に立たない」
ユアン兄さまがそう悪態をついて、ティファに自分のマントを被せる。
「一先ず、保管して貰って事後処理は俺がしておくから弟は帰りな。アルト」
「畏まりました」
アルトがそう答えたと同時に景色が変わる。
はっと気が付くと俺の部屋の扉の前にいた。こんな簡単に王宮には入れていいのか。
「殿下、今後部屋から出る際にはベルを鳴らしますようお願い致します」
「あー、うん」
「お願いいたしますね?」
「はい……」
アルトの圧に押され俺は頷いた。それからアルトは報告がありますのでと言って行ってしまった。昼食は他の者に運ばせるという。はいはいっと適当に返事をしてさっさと行かせて部屋に戻る。
ベッドの方を見ると、掛布団が捲れてルチアーノがいない。
「……あれ?」
トイレだろうか。俺はそう思いながらベッドを整えてソファに座り込む。
当初の目的であるマイクたちの様子を見るというのは達成した。とはいえ、あそこの学院での立場が弱すぎて貴族の言いなりになっているところは許容できない。しかし、学院生でもない俺が彼らの力になれるとは思えない。その上孤児ともなると周りの目が……。俺が学院に通って仲良くなれば風当たりも和らぐだろうが……。
「トイレ長くない?」
ルチアーノが全く出てこない。不安になってトイレの扉をノックして声をかけた。反応はない。
「ルチアーノ?」
ドアノブを捻ると鍵がかけられていない。そっと扉を開けるとそこにはルチアーノがいなかった。
俺はすぐに探索を使い彼がどこにいるか探そうとして、扉が開いた。ばっとそちらを見るとルチアーノがいた。その事に胸をなでおろし、彼の名前を呼ぶ。
「ルチアー……」
「やあ、アズール」
「―――っ!!」
扉の影で見えなかったルチアーノの横から男が顔を出す。
「ダメじゃないか。ここは王宮、無断で人を囲うなんて、ねえ?」
「……申し訳ありません」
頭を下げると、にこにこと笑顔が崩れることなく―――続柄的に言えば俺の父はうんうんっと頷いた。
彼に非はないだろうが、可能性のあるあの記憶を見た俺には全力警戒する相手だ。俺の行動がルチアーノの死に直結する。
もしも、ティファのように魂が奪われたら自分でも何をするか分からない。
「まあ、私としてはお友達が出来たようで良かったよ。ユアンやアンリから事情は聞いてるけど、特別扱いはできないからこっちで彼の待遇は処理しておいたよ。アルトと同じく君の世話係になって貰ったから。あまり目立つ行動は避けてね?可愛い私の子」
「え、はあ……」
身構えたがそれだけ言って父は去って行った。まあ、あれでも国王様だし、どう考えても忙しいだろう。その中で俺の為に時間を割いてくれたことはありがたいが……。
「ルチアーノ、あの人に何かされなかった?」
「大丈夫だったよ」
「……ならいいけど」
まあ、ルチアーノの扱いはどうしようと思っていたところだし、バレてスパイ容疑とかかけられたらたまったもんじゃない。そう考えればよかったと言えるだろうが。
どうしても、あの記憶がよぎってしまい素直に喜べない……。
その後、昼ご飯を持ってきたメイドがやってきて部屋で一緒に食べる。ルチアーノのことは既に通達済みであるのか、ルチアーノの分まで運んでくれた。
それらを受け取って遅めの昼食だ。
「アズール、さっきまでどこ行ってたの?」
「ん?ああ、学院に行って皆の様子を見てきたんだよ」
「イリーナちゃんたち?どうだった?」
「孤児って対場が弱いから、予想通りって言えば予想通りなんだよね~」
「そっか」
昼食が運ばれていつものように食べる。マナー的に言えば家臣と一緒に食べるとかNGなんだけど非公式だし俺が気にしないし良いだろう。
もぐもぐと食べつつルチアーノの頬を拭う。
まあ、彼らのことも心配だが、今回の事件を考える必要があるだろう。
まず、ティファのことだろう。彼は俺が第四王子と分かった瞬間に豹変し攻撃を仕掛けた。
しかも、何かに怯えたような感じだ。失敗できない的なことを言っていたから何か強要されていることは間違いないだろう。ということは、ティファを通じて誰かが俺に敵意を向けてきているということだろうか。
それで一番の目的は誰が俺に対して敵意を向けているのかである。政治的なものだろうか。とはいえ、4番目の王子なんて大した権力もない。しかも、俺に対する評価は無能の我儘王子だ。だからこそ消したいのか?ほっといても俺が王様になる確率なんて全くないのに。
それとも単純に俺が嫌いだからとか?うーん。あるとすれば嫉妬とかか?
俺の周りには顔がいいものばかり集まるし、その中でも監禁するやつが多数……。嫌でもそんな事で俺を殺そうとするか?
大体にして俺の代わりを務めてくれたというのに、いきなり死ね!なんてひどすぎる。もしも俺に成り代わりたいとかだったら俺はこの体も権力も全て明け渡す所存なのだが!ええ!
話し合いでどうにかならないかな。このままだと、俺だけじゃなくてティファみたいに周りにも迷惑かかるし……。
はあ、なんでこんなめんどくさいことになったんだ俺の人生。
またしても女性の奇声で周りのものが壊れる。しかし、ユアン兄さまはその攻撃を余裕綽々で防いだ。アルトはどこにいるのだろうかっと視線を動かすと上から冷気が発せられ、気づくと女性の腕が切り落とされている。
「アルト、殺さないように」
「心得ております」
「クソガアアアアアアッ!!」
体の再構築の為、女性が霧になった。ふっとユアン兄さまが鼻で笑ったとおもえばその霧ごと半透明の箱に包まれた。
黒い霧の粒子がその箱の中で暴れまわるが、じゅうっと蒸発したような音が聞こえ、くぐもった女性の悲鳴が聞こえた。
あれも神聖魔術の一種か。
檻のようだ。相手が悪かったというしかない。合掌。
「弟、その子は?」
「生き返らせようとしたんだけど、誰かに魂奪われてできなかった」
「は?」
俺の回答がお気に召さなかったのかユアン兄さまが不快そうに眉をひそめた。
な、なんだよその顔は。
「……そう、神殿に持って行かないとね」
「神殿……?」
ああ、そう言えば祭司とかは蘇生リカバリーできるんだっけっか?とはいえ、多大な寄付が必要なので庶民には到底受けられないが。
でも、魂がどこかに捕らえられているからそれもできないだろう。
「ユアン兄さま、多分、神殿に行っても生き返らないよ」
「……どういうこと?」
「魂がどこかに捕らえられてるみたい。テレシアとクラウスに探らせたけど無理だった」
「ちっ、こういう時に役に立たない」
ユアン兄さまがそう悪態をついて、ティファに自分のマントを被せる。
「一先ず、保管して貰って事後処理は俺がしておくから弟は帰りな。アルト」
「畏まりました」
アルトがそう答えたと同時に景色が変わる。
はっと気が付くと俺の部屋の扉の前にいた。こんな簡単に王宮には入れていいのか。
「殿下、今後部屋から出る際にはベルを鳴らしますようお願い致します」
「あー、うん」
「お願いいたしますね?」
「はい……」
アルトの圧に押され俺は頷いた。それからアルトは報告がありますのでと言って行ってしまった。昼食は他の者に運ばせるという。はいはいっと適当に返事をしてさっさと行かせて部屋に戻る。
ベッドの方を見ると、掛布団が捲れてルチアーノがいない。
「……あれ?」
トイレだろうか。俺はそう思いながらベッドを整えてソファに座り込む。
当初の目的であるマイクたちの様子を見るというのは達成した。とはいえ、あそこの学院での立場が弱すぎて貴族の言いなりになっているところは許容できない。しかし、学院生でもない俺が彼らの力になれるとは思えない。その上孤児ともなると周りの目が……。俺が学院に通って仲良くなれば風当たりも和らぐだろうが……。
「トイレ長くない?」
ルチアーノが全く出てこない。不安になってトイレの扉をノックして声をかけた。反応はない。
「ルチアーノ?」
ドアノブを捻ると鍵がかけられていない。そっと扉を開けるとそこにはルチアーノがいなかった。
俺はすぐに探索を使い彼がどこにいるか探そうとして、扉が開いた。ばっとそちらを見るとルチアーノがいた。その事に胸をなでおろし、彼の名前を呼ぶ。
「ルチアー……」
「やあ、アズール」
「―――っ!!」
扉の影で見えなかったルチアーノの横から男が顔を出す。
「ダメじゃないか。ここは王宮、無断で人を囲うなんて、ねえ?」
「……申し訳ありません」
頭を下げると、にこにこと笑顔が崩れることなく―――続柄的に言えば俺の父はうんうんっと頷いた。
彼に非はないだろうが、可能性のあるあの記憶を見た俺には全力警戒する相手だ。俺の行動がルチアーノの死に直結する。
もしも、ティファのように魂が奪われたら自分でも何をするか分からない。
「まあ、私としてはお友達が出来たようで良かったよ。ユアンやアンリから事情は聞いてるけど、特別扱いはできないからこっちで彼の待遇は処理しておいたよ。アルトと同じく君の世話係になって貰ったから。あまり目立つ行動は避けてね?可愛い私の子」
「え、はあ……」
身構えたがそれだけ言って父は去って行った。まあ、あれでも国王様だし、どう考えても忙しいだろう。その中で俺の為に時間を割いてくれたことはありがたいが……。
「ルチアーノ、あの人に何かされなかった?」
「大丈夫だったよ」
「……ならいいけど」
まあ、ルチアーノの扱いはどうしようと思っていたところだし、バレてスパイ容疑とかかけられたらたまったもんじゃない。そう考えればよかったと言えるだろうが。
どうしても、あの記憶がよぎってしまい素直に喜べない……。
その後、昼ご飯を持ってきたメイドがやってきて部屋で一緒に食べる。ルチアーノのことは既に通達済みであるのか、ルチアーノの分まで運んでくれた。
それらを受け取って遅めの昼食だ。
「アズール、さっきまでどこ行ってたの?」
「ん?ああ、学院に行って皆の様子を見てきたんだよ」
「イリーナちゃんたち?どうだった?」
「孤児って対場が弱いから、予想通りって言えば予想通りなんだよね~」
「そっか」
昼食が運ばれていつものように食べる。マナー的に言えば家臣と一緒に食べるとかNGなんだけど非公式だし俺が気にしないし良いだろう。
もぐもぐと食べつつルチアーノの頬を拭う。
まあ、彼らのことも心配だが、今回の事件を考える必要があるだろう。
まず、ティファのことだろう。彼は俺が第四王子と分かった瞬間に豹変し攻撃を仕掛けた。
しかも、何かに怯えたような感じだ。失敗できない的なことを言っていたから何か強要されていることは間違いないだろう。ということは、ティファを通じて誰かが俺に敵意を向けてきているということだろうか。
それで一番の目的は誰が俺に対して敵意を向けているのかである。政治的なものだろうか。とはいえ、4番目の王子なんて大した権力もない。しかも、俺に対する評価は無能の我儘王子だ。だからこそ消したいのか?ほっといても俺が王様になる確率なんて全くないのに。
それとも単純に俺が嫌いだからとか?うーん。あるとすれば嫉妬とかか?
俺の周りには顔がいいものばかり集まるし、その中でも監禁するやつが多数……。嫌でもそんな事で俺を殺そうとするか?
大体にして俺の代わりを務めてくれたというのに、いきなり死ね!なんてひどすぎる。もしも俺に成り代わりたいとかだったら俺はこの体も権力も全て明け渡す所存なのだが!ええ!
話し合いでどうにかならないかな。このままだと、俺だけじゃなくてティファみたいに周りにも迷惑かかるし……。
はあ、なんでこんなめんどくさいことになったんだ俺の人生。
10
お気に入りに追加
1,216
あなたにおすすめの小説
死ぬ前に一度だけ、セックスしたい人はいますか?──自称ノンケな欲望担当天使のつがわせお仕事日記
スイセイ
BL
「死ぬ前に一度だけ、セックスしたい人はいますか?」
時は西暦20××年、日本。元来シャイな国民性を持ち、性愛に対する禁忌感情が色濃く残るこの国では、
死んだ人間がカケラとして残す「一度でいいからあの人とセックスしたかった」という欲望が大地を汚し、深刻な社会問題となっておりました。
事態を重く見た神様が創設したのは、「天使庁・欲望担当課」。
時間と空間を縦横無尽に駆け巡り、「あの日、あの時、あの人とセックスしたかった」という欲望を解消して回る、大事な大事なお仕事です。
病気の自分をずっとそばで励ましてくれた幼なじみ。
高嶺の花気取りのいけすかないあいつ。
もしかしたら、たぶん、いや絶対に、自分のことを好きになってくれたはずの彼。
未練の相手は様々でも、想いの強さは誰しも同じ。
これは、そんな欲望担当課にて、なんの因果か男性同士の性行為専門担当に任命されてしまった自称ノンケの青年天使ユージンと、
彼のパートナーであり、うっかりワンナイトの相手であり、そしてまた再び彼とのあわよくばを狙っているらしい軽薄天使ミゴーとの、
汗と涙とセイシをかけたお仕事日記です。
…という感じの、いわゆる「セックスしないと出られない部屋」の亜種詰め合わせみたいなお話です。章ごとの関連性は(主人公カップリング以外)ないので、お好きな章からどうぞ。
お話上性行為を見たり見られたりする表現もありますが、カップリング相手以外に触れられることはありません。
2022/10/01 完結済み
☆お品書き
【第一章】病に倒れたおれをいつも隣で励ましてくれた、幼なじみのあいつと。
・鈍感大らか×病に倒れた元気少年、幼なじみ、死ネタあり
【第二章】喪われし魂の救済を求めて、最期まで心を焦がしてやまなかった彼と。
・陽キャへたれ×厨二陰キャ、一部襲い受け、自殺未遂の描写あり
【第三章】せっくすの仕方がわからないぼくたちが、神の思し召しで遣わされた天使様方に教わって。
・純真敬語×無口素直、無知×無知、主人公カプあり
【第四章】生涯で唯一一度もお相手願えなかった、気位の高い猫みたいな男と。
・中性的ドS×両刀攻め専タラシ、調教、快楽堕ち、♡喘ぎ、濁点喘ぎ、攻めフェラあり
【第五章】きっとこの手の中に戻ってきてくれるはずの、今はまだ遠いお前と。
・いざと言うとき頼りになる地味系×メンタル弱めガラ悪系、デスゲーム風、ヤンデレ、執着攻め
【第六章】壊れてしまった物語を美しく終わらせるために、あの図書室で物語を分け合った先生と。
・自らの性癖に苦悩する堅物教師×浮世離れした美少年、死ネタあり
【第七章】死ぬ前に一度だけ、セックスをしたかったあの人と。
・最終章前編、死ネタあり
【第八章】そして死ぬ前にただ一度だけ、セックスをしたあの人と。
・最終章後編
【R-18】赤い糸はきっと繋がっていないから【BL完結済】
今野ひなた
BL
同居している義理の兄、東雲彼方に恋をしている東雲紡は、彼方の女癖の悪さと配慮の無さがと女性恐怖症が原因で外に出るのが怖くなってしまった半ひきこもり。
彼方が呼んでいるのか、家を勝手に出入りする彼の元彼女の存在もあり、部屋から出ないよう、彼方にも会わないように気を使いながら日々を過ごしていた。が、恋愛感情が無くなることも無く、せめて疑似的に彼女になれないかと紡は考える。
その結果、紡はネットアイドル「つむぐいと」として活動を開始。元々の特技もあり、超人気アイドルになり、彼方を重度のファンにさせることに成功する。
ネットの中で彼女になれるならそれで充分、と考えていた紡だが、ある日配信画面を彼方に見られてしまう。終わったと思った紡だが、なぜかその結果、同担と間違えられオタクトークに付き合わされる羽目になり…!?
性格に難ありな限界オタクの義兄×一途純情ネットアイドルの義弟の義兄弟ものです。
毎日7時、19時更新。エロがある話は☆が付いてます。全17話。12/26日に完結です。
毎日2回更新することになりますが、1、2話だけ同時更新、16話はエロシーンが長すぎたので1日だけの更新です。
公募に落ちたのでお焚き上げです。よろしくお願いします。
お助けキャラに転生したのに主人公に嫌われているのはなんで!?
菟圃(うさぎはたけ)
BL
事故で死んで気がつけば俺はよく遊んでいた18禁BLゲームのお助けキャラに転生していた!
主人公の幼馴染で主人公に必要なものがあればお助けアイテムをくれたり、テストの範囲を教えてくれたりする何でも屋みたいなお助けキャラだ。
お助けキャラだから最後までストーリーを楽しめると思っていたのに…。
優しい主人公が悪役みたいになっていたり!?
なんでみんなストーリー通りに動いてくれないの!?
残酷な描写や、無理矢理の表現があります。
苦手な方はご注意ください。
偶に寝ぼけて2話同じ時間帯に投稿してる時があります。
その時は寝惚けてるんだと思って生暖かく見守ってください…
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
悪役令息の花図鑑
蓮条緋月
BL
公爵令息シュヴァリエ・アクナイトはある日、毒にあたり生死を彷徨い、唐突に前世を思い出す。自分がゲームの悪役令息に生まれ変わったことに気づいたシュヴァリエは思った。
「公爵家の力を使えば世界中の花を集めて押し花が作れる!」
押し花作りが中毒レベルで趣味だったシュヴァリエはゲームのストーリーなどお構いなしに好き勝手動くことに決め行動が一変。その変化に周囲がドン引きする中、学園で奇妙な事件が発生!現場に一輪の花が置かれていたことを知ったシュヴァリエはこれがゲームのストーリーであることを思い出す。花が関わっているという理由で事件を追うことにしたシュヴァリエは、ゲームの登場人物であり主人公の右腕となる隣国の留学生アウル・オルニスと行動を共にするのだが……?
※☆はR描写になります
※他サイトにて重複掲載あり
人妻に憑依したのはいいけれど、男とエッチするのはちょっと…
氷室ゆうり
恋愛
今回は憑依ものです。…わたしが作る憑依って基本的に憑依した側がなぜかかわいそうな目に合うんですよね。だからダーク系憑依とは相性が悪いというか。今回の憑依も人妻に憑依した男が旦那に無理やり…みたいな感じです。ああ、r18ですよ?
ショートショートですので、会社終わりや勉強の合間に、ちょっとエッチなひとときを。
それでは!どうぞ!
Loska
七咲陸
BL
精霊のような儚く美しい容姿をもつスノウと、地味だが高身長、水魔法の権威である教師アイゼンのちょっとえっちなお話
□前後編、前編はスノウ視点で後編はアイゼン視点。
■R-18
□ほとんどしてます。ファンタジーです。
■可愛い男の子が大人にえっちな事されてるのを書きたかっただけです…すみません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる